三橋鷹女の句からその7
亡びゆく国あり大き向日葵咲き
当時の日本軍は、破竹の勢いで大陸に攻め込んでいた。多くの日本人はもろ手を挙げて歓迎し、戦勝気分に酔っていたのだが、鷹女はひとり、不吉な予感を心に抱いていた。
それは、愛する息子陽一が、そろそろ徴兵検査の年限に達し、戦地へ送られる恐れが出てきたことへの、母としてのおののきだったのかもしれない。事実、太平洋戦争がはじまると、息子陽一は応召される。
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亡びゆく国あり大き向日葵咲き
当時の日本軍は、破竹の勢いで大陸に攻め込んでいた。多くの日本人はもろ手を挙げて歓迎し、戦勝気分に酔っていたのだが、鷹女はひとり、不吉な予感を心に抱いていた。
それは、愛する息子陽一が、そろそろ徴兵検査の年限に達し、戦地へ送られる恐れが出てきたことへの、母としてのおののきだったのかもしれない。事実、太平洋戦争がはじまると、息子陽一は応召される。
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