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【革命への道筋】同好会と築いた歴史




奇跡の逆転劇

彼と出会ったのは2019年の12月の宿泊行事に行った時の事。当時の私は様々な学校の生徒が集まる所謂合宿の様な感じか。人が多い場所が苦手で見ず知らずの人と打ち解ける事は少なく、自分と同じ高校にいる積極的な性格の先輩とすらまともにコミュニケーションを取る事が難しかった。高校のスクーリングで彼と偶然部屋が一緒になった事から出会い、写真撮影や連絡先の交換を通して親しくなった。彼も私と同じくコミュニケーションが苦手で口数が少ないが、会話が少なくても性格の相性が抜群で話さなくても分かり合える関係を築けるかもしれない。宿泊行事では他校の在校生との連絡先の交換が禁止されていたが同じ場所の人となら文句は無いだろう。

時は流れ2020年の新春。彼の方からあけましておめでとうと挨拶してくれた。それから間も無くして1月中旬に彼と二人で某歴史的ホラー映画を鑑賞しに行った。本作は超怖いという事で有名だったが個人的にはホラーやグロ系に慣れているからか然程恐怖は感じなかった。またこうして過ごしていたのは序章に過ぎず、彼はいつしか高校時代の同級生を集め同好会を結成した。


家族対面

時は流れ、2020年の5月。焼肉を食べに行った時に初めて彼の家族と顔を合わせた。彼の家族との会話での話題にも出てきたが、現在の私の容貌と行動力からは想像出来ないかもしれないが、小中学時代は性格や考え方が理由で学校には友達がいなかった。(奇跡の逆転劇を起こすまでの私については【絶対王者】家庭教師と築いた歴史で紹介している。)彼は私が積極的に人間関係が築ける様になったきっかけの一つであり、彼との出会いは日本の年号が昭和から平成に一新された時と同等の影響力を持つ。

ちなみに彼は幼少期から静かな環境を好んでおり、人と話す事が少なかったらしい。高校時代の友達を集めた同好会に参加している事を踏まえるとそういう風には見えないかもしれないが。


本格始動

6月、遂に同好会の仲間とカラオケに行く事が出来た。その仲間は某鬼滅の刃をはじめとしたジャンプ漫画が好きらしい。カラオケが終わった後はショッピングモールを歩き回り、お互いがまた会いたいと思う程の楽しい時間を過ごした。

時は流れ9月上旬。今度は映画で某ギャグドラマを観覧しに行った。本作は突っ張る事が男であり、ギャグシーンが介在する為上映中に堪えきれず吹き出した人もいるだろう。今回は映画を見終わった後は時間的な都合もあって昼食抜きで台風が悪化する直前のベストタイミングで帰った。


同好会、集結

時は流れ2020年。9月下旬、同好会のメンバーが集結した。一部のメンバーはポップ系の曲を変な歌詞に改竄した替え歌をそれぞれ披露しており、私達はその光景を呆然としながらボーッと眺めていた。帰りは彼の家族が迎えに来ていたので一緒に家まで送ってもらった。私が帰ってから夜の時間を過ごしていると、同好会の仲間の1人が私を気にかけて連絡してくれた。彼曰く、困った事があったらその場で相談して欲しいと語っていた。例えば、この仲間が今回のカラオケで私が歌っている時に一緒に口ずさんでいた事があったらしい。それについて私は何も気にしていなかったものの、その一件について私がどう思っていたかを気にかけてくれていた。ちなみに人間関係に慣れてきた数年後の私は自己主張が出来ない人と初めて関わる時にはトラブル防止の為に必ず自己主張を促す様にしているが、それはそのメンバーが当時は新参だった私に対して良くしてくれた事とある意味リンクしているかもしれない。

10月上旬、再び同好会が集結し、本年一の目玉映画で誰もが一度は視聴する鬼退治映画を鑑賞しに行った。本作は好きにならない人がいない程の人気を誇り、映画の売上は300億を優に超えているらしい。映画が終わった後は号泣した人が続出していたらしい。

12月下旬、忘年会も兼ねて同好会はカラオケに行った。一部のメンバーは再び残酷な歌詞に改竄した替え歌と世界に響く程の爆音を披露し、盛大に私達を笑わせてくれた。カラオケが終わってからは一部のメンバーは街を歩き回っていたらしいが私と彼はこの後用事があったので早々に帰宅した。
これからも色々な出会いや別れがあり、人間関係は時として移ろいゆく可能性があるが、やはり彼は私の人生に大いなる影響を与えた人物である事に疑いを挟む余地はなく、たとえ会えなくなっても関係を維持出来る数少ない友の1人である事に変わりはない。



総合評価

高校時代の人間関係は出会ってから卒業するまで彼と家庭教師の2強だった。高校を卒業して新生活を始めてからは彼に匹敵する関係を築いた者が数人現れたが、お互いに忙しくて連絡を取る機会が少なくなった現在まで共通の話題がなくても一貫した関係を保っている。