殺戮にいたる病/我孫子武丸【感想・閲覧注意・ネタバレなし】
■本書紹介
エログロの表現が生々しく記載されている為「閲覧注意」とさせて頂いた。
真実の愛に目覚めたという殺人鬼「蒲生 稔」を中心とした小説。
その愛を求めて、日々女性を求め、さ迷い歩く。
ラストで明かされる、思考が追い付かない真実とは・・・
◆主な登場人物
・蒲生 稔
本作品の中心人物であり犯人。
生きている女性では満足する事ができず、女性をホテルに誘い、猟奇殺人を繰り返す。
死を伴う愛が真実だと信じている。
・樋口
元警部。
警部時代は殺人事件を主に扱っていたが、妻の死を境に、衰弱し入院。
そこで出会った看護婦「敏子」が蒲生の殺人事件に巻き込まれ、大きく運命が動き出す。
・雅子
息子が猟奇殺人の犯人ではないかと疑う母親。
以前から息子を非常に溺愛しており、息子の部屋を漁ったり、幸せな家族像というものに執着している。
この三人の目線で物語が進行していき、衝撃のラストを迎える。
◆感想
殺人後の描写がとにかく生々しく、思わず目を背けたくなる程だった。
蒲生は殺人後の行為に重点を置いており、殺害した女性の乳房や性器を切断する。
この時の描写が本当に生々しい!
蒲生が女性をホテルに連れ込んだ後の描写があると「あぁ・・・またか・・・」と感じてしまう程だった。
しかし、物語自体は本当に面白く、引き込まれるまま読みふけった。
蒲生の冷静な狂気、樋口の自責の念、雅子の執着。
どの人物も心に闇を抱えており、展開に目が離せない。
個人的に一番狂気を感じた人物は、母親の雅子であった。
一見すると普通の主婦といった様相だが、息子の部屋に入り、ゴミ箱を漁ったりする程だ。
自分の教育や家庭環境の中で、猟奇殺人犯が生まれるなど思わない信念と、次々見つかる犯人である証拠との間で、元から持っていた息子への執着がさらに加速したという印象を持った。
どこにでもいる様な、普通の人物が隠し持つ狂気が、一番怖いのではないかと感じた。
■おわりに
Twitterでよく目にし、本書に興味を持ちました。
まさかここまで衝撃的な作品だったとは、夢にも思いませんでしたが・・・
ラストでは、本当に思考停止してしまい、唖然としてしまった。
すぐ巻頭に戻り、さらなる衝撃。
エログロ描写に抵抗のない方は、ぜひとも読んで頂きたい作品です。
※読了時点(2021/8/12)Kindle Unlimited対象商品
★ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。
読書記録やFF14など、興味の赴くままにアウトプットしております。
他にも様々なことを記載していきたいと思いますので、気になった方は是非スキ・コメント・フォローして頂ければ幸いですm(*_ _)m