オークションで家を買ってみた その4
入札には補償金が必要
さて、いよいよ入札してみる。入札するには選挙の供託金の様にあらかじめ保証金を支払わなくてはいけない。まず、クレジットカードで5万円を送金する。このお金は落札できなければそのまま戻ってくるし、落札できたときは落札額から相殺される。しかし落札して落札額を支払わないと没収されてしまう。
入札して結果を待つ
あとは普通のオークションの様に希望価格を入れて締め切りが終わるのをまつ。一度入札したあとは他に何件入札があるかも、いくらの入札があるかもわからない。入札の締め切りがきて少し経つと
とメールが届いた。メールにはこれからの手続きについての案内がついている。この値段で家を買えるのか半信半疑だったが、本当に家を落札してしまった。しかし売却の手続きが終わる前に、差し押さえを受けた前の持ち主が税金を支払うと落札は取り消されれてしまうらしいので安心はできない。
落札後に必要な手続き
また、オークションとはいえ不動産を購入するには、色々手続きがある。
登録免許税って?
落札額を支払えば買えるのかと思っていたら、登録免許税というのが必要らしい。これは、不動産を買ったり相続したときは必ず必要なものだということだ。
手続きを終える
指定の口座に代金を振込み、諸々書類を揃えて千葉市役所に送る。しばらくすると登記の手続きができたということで市役所に行き書類を受け取る。もらったのは売却決定通知書という書類だけで、購入した土地の住所と購入した金額、前の持ち主の住所が書かれている。あまりにも簡単で家を買ったという重々しさはない。
前の持ち主はどこだ?
購入したのは不動産ということで、土地と建物については自分のものになったわけだが、「動産」つまり家具や家財道具など動くものについては前の持ち主のものになっている。家の鍵についても前の持ち主と交渉しなくてはいけない。手がかりは住所だけ、どんな人かも電話番号すらわからない。あとは当人同士でどうにかしてくださいということになっているのだ。勝手に家の中のものを捨てたりすると最悪訴えられる恐れもある。
とりあえず手紙を送ってみる
まず、前の持ち主に「家を買ったので中の家財道具と鍵について相談したい」と書留で手紙を送ってみた。返信用封筒までつけたが返事はなかった。
不安は的中
前の持ち主の家をグーグルマップで検索してみてもよくわからない。コンビニで住宅地図を出してみてみると同じ住所の家が並んでおり皆名前が書かれていない。それらしい家にもいってみてチャイムを押してみたが人は出てこない。
このままでは、購入したものの家の中にも入れない。
マガジン オークションで家を買ってみた
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