オークションで家を買ってみた その7
外壁は業者もお手上げ
崩れそうな外壁は、何社か修理の見積もりを出してみたところ、下手したら土が崩れて家が傾くかもしれないという事で、応急処置的な事しかできないそうだ。
大きな切り株もネックになっている。ノコギリとスコップで除去を試みたが全く歯が立たない。しょうがないので放置することにした。杉はひこばえがないので放っておけば腐っていくらしい。
部屋の中を探索
木登りをして2階のベランダから中に入り、部屋の中を探索してみる。
2階は3っつの部屋とベランダがありベランダはそれほど痛んでいない様子だった。一つがフローリングの6畳洋室、もう一つが畳が敷いてあったらしい6畳和室、あとは増築したらしい2畳半ほどの洋室だ。
【2階 6畳洋室】
6畳洋室は雨漏りがひどく、化粧ベニアの壁が湿気でたわんで白くカビが生えている。天井も1/3ぐらい崩れている。床も一部腐って一階の部屋が見える。以前運送屋さんの事務所として使われていたようで事故防止の標語が貼ってある。
【2階 6畳和室】
6畳和室はそれほど雨漏りはひどくなく天井が歪んでいるぐらいで天井の形は保っている。床もそれほどダメージはない様子。
【2階 2畳半洋室】
2畳半の洋室はベッドが置かれていて寝室として使われていたようだ。天井はほぼ崩れて、茶色くなった断熱材が垂れ下がっている。ベッドも元の色がわからない茶色いマットが乗っており、触ると表面の布が崩れる。
階段を降りて一階はトイレ、元浴室、6畳洋室、6畳和室、2畳半キッチン、2畳半洋室がある。
【1階 トイレ】
トイレは天井が崩れている。屋根の棟板金という屋根のてっぺんにある金具がなくなって空が見えている。
【1階 元浴室】
元浴室はリフォームをしようとしたようで壁が剥がされて、床も土台だけになっている。木は特に腐っていない様子。とりあえずの廃材置き場として使うことにする。
【1階 キッチン】
増築スペースにあるキッチン。昭和な中華料理屋を思い出すような壁の油汚れ。床は少しふかふかする感じで、抜けはしないが張り替えたほうが良い様子。
【1階 6畳洋室】
2階の6畳洋室の下にあたるので、天井に一部に穴が空いて床の穴と通じている。見た目のダメージはそれほどないが、とにかく物に溢れている。部屋全体にジメッとした湿気を感じ置かれている布類には触ることに抵抗を感じる。
【1階 廊下】
屋根が抜けているため、天井が腐って垂れ下がっている。床は意外にダメージが少ない。
【1階 玄関】
風呂釜やらゴルフバッグなどが積まれている。ドアは立て付けが良くないが開け閉めはできるし鍵もかかる。
【1階 6畳和室】
この家で唯一、部屋らしさを保っている部屋。試しに一晩泊まってみたが、とにかく寒く、天井からネズミの走り回る音が聞こえる。
【1階 2畳半洋室】
とにかく箪笥やら棚が詰め込まれて中に入れない。天井と床のダメージは少ない様子。
まさに、何から手をつけたらいいかわからないような廃墟っぷりだが、まずは生理的な嫌悪感を感じる部分から何とかしようと思う。
→その8
マガジン オークションで家を買ってみた
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