市民科学のプラットフォームを作ろうと思う
以前、UVレジンで顕微鏡を作る記事を書いた。これは、たまたま見かけた「Fabricating low cost and high performance elastomer lenses using hanging droplets」という論文を元に、身近に手に入るUVレジンで試してみたものだ。といっても英語は読めないのでグーグル翻訳にたよった。
「Foldscope」という折り紙顕微鏡の記事を見て30セットぐらい購入したこともあったので、なんとか自分でもこういったものが作れないかと思っていた。CDプレイヤーのレンズを取り外して作ったりもした。
この「Foldscope」がすごいのは、そのモノを広めるだけでなく、コミュニティーを作り顕微鏡文化を広めていることだ。この顕微鏡を使ったワークショップの開催、撮影した写真の投稿、新しい利用法など利用者がコミュニティーに貢献できる用になっている。
顕微鏡文化というとちょっと奇妙に感じるかもしれないけれど、ヨーロッパでは顕微鏡は科学者や医者だけのものだけでなく、高貴な女性の嗜みだったそうだ。
さて、話を戻すとそのUVレジンの顕微鏡を海外にも広められないかなと色々なサイトを見ていたら
というサイトに出会った。簡易的な顕微鏡、観測用機器、分光器、ソフトウェアが作り方も含めてオープンに提供されていて、キットも販売されている。
石油の海上汚染事故の状況を知るために、一般の人たちが参加して、凧や風船をつかってリアルタイムの汚染状況マップを作成したことが活動のスタートになっているそうだ。
もっと調べてみると、世界にはシチズンサイエンス(Citizen Science)とオープンサイエンス(Open Science)という大きな流れがあるようだ。
シチズンサイエンスは研究活動に一般の市民が参加していくことを目指すもので、オープンサイエンスは大学や研究所などで行われている研究を一般の人にオープンにしていこうという活動だ。
日本でも日本学術会議が提言を出しているけれどそれほど一般的ではない。
日本でも市民科学ということで、野尻湖の発掘や放射線量の調査などの市民が参加する研究の活動があった。天文の分野では、アマチュア天文家が小惑星を発見したりと活動の実績がある。
私は科学に興味があるけれど、専門的に学んだわけではない。それでも何か科学の分野でできることはないかとずっと思っていた。この市民科学という分野では何か自分でもできそうな気がする。
海外ではSDGsや環境保護的な分野での活動が盛んなようだけれど、真面目な研究だけでなく、自由研究的なユニークな研究もフォローしていきたい。
まずは、形からということでドメインを取得してみた。これからシチズンサイエンスのプラットフォーム作成の記録を書いていきたい。