原稿におけるコンセプトの作り方
今夏、おそらく45年生きてきて最も大きな怪我をしました。
アキレス腱断裂です。しかも右足!
生涯初の松葉杖生活。本当に動きが制限されました。この気持ちは・・・なってみないとわかりません。なってみて初めてわかること、気がつくことがあるんですね。当たり前のことなんですが、45年も生きているともう、なんだか、大抵のことは経験したような気になっていた自分がいました。
「切れる」
原稿を書く上でのコンセプトになり得る「こと」だと思いました。
コンセプトは「動き」でなければならないと私は考えています。
正直、気持ちが切れました。折りしも、6月に起業したばかり。実務や営業活動も、社長としての勉強やお付き合いも、何もかもが、制限されたのですから。
「腱が切れる」と「気持ちが切れる」。
これが原稿を書く上で「切れる」をコンセプトにテキストを膨らませられると思えたのは、つい最近のことです。
それが証拠に、9月から・・・noteに何も書けていませんでしたから。
実際、アキレス腱が切れたことで、見えてきたことがいっぱいあります。
治療の実態・・・自然につながるんですよ人間の体は。神秘です。
人々の目・・・正直、満員電車は乗れません。優先席を譲ってくれるのは、ご老人か妊婦さんです。本当は座りたいですが、その方達をさしおいて座れるわけがありません。
人との接点・・・書きたいことは山ほどありますが、人間性はこういう時に見えてきます。
「切れる」をコンセプトにすると、小説がかけるほどの体験をし、考えさせられたことも数多くあります。
原稿を書く上では、動きを伴うコンセプトを掲げてください。
ちなみにキャッチコピーとは違うので、混同しないように執筆しましょう。
ようやく車の運転が右足でできるようになりました。いつの日か、遠くない未来に、自動運転技術が、ケガ人にとっての不自由な状況を断ち切って、快適なドライブを実現させるんでしょうね。
前を向かなければならなかったドライバーと助手席の人の目線は、切れずに「つながる」んです。