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忘れられないPRADAのコート


大雪が降っていますがいかがお過ごしでしょうか。
私は大雪が降ると思い出すことがあります。

いまから8年前の2014年2月、関東で“50年に1度”
レベルの大雪が2週連続で降りました。

私はその時、イタリア旅行に行っていました。
出発する日が、1回目の大雪。
戻ってくる日が、2回目の大雪の日でした。
奇跡的に、飛行機は1〜2時間ほどの遅れで運行してくれて、ほぼ何も影響なく行って帰って来られました。

そんな大雪の中で行ったイタリア・ミラノの
PRADAのショーウィンドウに飾られていた
コーディネートが、いまでも忘れられないのです。

この赤い襟と白黒のコート、そして赤いスカートが
めちゃくちゃ可愛くないですか?!

当時大学生だった私が、ミラノで
プラダの店舗になんて入れるわけもなく、ショーウィンドウに近づいて値札を見ることもなく、隣に立って写真を撮るわけでもなく、ただ可愛いショーウィンドウの写真だけを撮ったのでした。

私は、雪が降るとこのコートを思い出します。
ふと値段を調べてみようと思い立ったのですが、
これが結構難航しました。
BUYMA、メルカリ、ヤフオクなどで調べてみても
全然ヒットしません。

やっと、この写真を撮ったのは2014年だということを思い出し、これがプラダの2014年春夏コレクションというところまで分かりました。

それからようやくインスタの #prada2014 という
タグでこれの色違いを着ている人を見つけ、
値段が25〜30万円くらいだということが判明したのでした。

でも、色違いじゃなくてこれその物をどうしても
見つけたいと思い、 #pradacoat という
5,000件以上投稿がある途方もないタグの中から
ようやく見つけたのです!
このコートを着ている人を!!
その方は、ホワイトのパンツと赤いハイヒールを
合わせていてとても素敵でした。

もちろん値段がわかったところで買えるわけでもなく、売っていたとしても買えないし、着ることもないのですが…
「この世にこのコートを着ている人がいて嬉しい」
という初めての感情に出会いました。

しかも、今回ちゃんと調べるまで、私はずっと
赤い襟付きワンピースの上にノーカラーコートを
着ていると思っていたのですが、
実際はコートに赤い襟がついていて、
スカートは別物でした。
ますます可愛い。

この頃に「いつかこれが似合う人になりたい」と
努力していたら今頃何か変わっていたんだろうか。
今考えれば、試着するだけタダなんだから着てみれば良かったなぁ…

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