質は目的によって変わり、量は質のバランスによって変わる
今週の為末大氏のブログは『量と質』の話です。
毎回同意だし共感だしシェアしたくなるのでシェアします。笑
量か?質か?という話ではなく、結局は『定義付け』の問題
タイトルは『量と質』ですが、量か?質か?という話ではなく、結局は『定義付け』の問題としてます。
何をするにしても、そのゴールは何なのか?という設定によって、そのゴールに向かうために『効果的なトレーニングの質の定義』が変わってきます。
そして『効果的なトレーニングの質の定義』に『質』を合わせるために『量』を調整する、ということですね。
フィットネスクラブでは限られた量の中でいかに質をコントロールするか考えます。
こと、フィットネスクラブでのパーソナルトレーニングやグループレッスンにおいては『質』に対してアプローチをすることが多いです。
学生やアスリートと違い、一般の方は仕事や家庭などの事情により『量』を増やすのは難しいことが多いのと、
提供する側からしても、時間が無限にあるわけではないですからね。
トレーナー/インストラクター/プログラム作成者などは、限られた時間で効果的なトレーニングになるように工夫をしています(し、しなければならないです)。
そのトレーニングがお客様の目標に対してどういう意味を持ち、目標に向かってどう効果があるのか明確に定義付けすることは重要です。
トレーニングの原則の【意識性】により、そのトレーニングは何なのか?を意識するかしないかで実際の成果は変わってくるからです。
スクワットひとつとっても、目的によりその質は変えることができるし、変えるべき。
具体的には、例えば下半身の代表的なトレーニングである『スクワット』ですが、
このスクワットを大森は体幹トレーニングとしても使いますし、股関節や脊柱の柔軟性向上のためにも使います。
筋パワーの向上なのか、筋持久力の向上なのか、という使い分けもできます。
全てスクワットに含まれるものですが、しかし全てを意識するのは難しいですし、
全てを意識するならば、為末大氏の本文でいう『均質化』が起こってしまい、そもそも何を目的だったか?が抜け落ちやすくなってしまいます。
量は質に対してのバランスであり、対立軸にはならない
本文の冒頭にある『量は質に対してのバランスにしかならず、対立軸にはならない』というのが『量と質』論の結論だと思いますし、
トレーニングの量と質が目的に対してどう効くのか?
目的に対してトレーニングの量と質をどうデザインしていくのか?
を考えることがトレーニングのクリエイティビティなところで、とても面白いところだと思います。