「中田敦彦YouTube大学のフェイクと印象操作」という印象操作

はじめに

Youtubeのおすすめにこんな動画が出てきました。
【洗脳】中田敦彦YouTube大学のフェイクと印象操作
https://www.youtube.com/watch?v=tZF8qAlSTlA

んで、この動画を見た後に「中田敦彦のYouTube大学」を見ましたが、感想としては「そんな間違ったこと言ってないよな?」というものでした。

私自身、別に中田敦彦のファンでも支持者でもありませんが、「フェイク~」と題する上の動画の主張があまりにも本質から外れた重箱の隅をつつく邪知な批判、かつ「我々こそ冷静な中道派である」と言わんばかりの態度があまりに不快に感じたため、どうしてもここで吐き出さずにはいられませんでした。(※あくまで個人的な印象です)

まぁ、月刊willの2人の噛みつき方もYoutubeの作法で、この記事も結局2人の利益になってしまうのでしょうが、それを承知であえて書きます。

なお、本記事は公平中立を目指しているものではありません。あしからず。

「【洗脳】中田~」の動画を見た感想

この動画だけ見ると、中田氏が「トランプは差別主義で選挙しか考えて政治してない、政治家として相応しくない」「バイデンは人権派で素晴らしい」という典型的な左派の主張をしており、中立とは言えない、フェイクで左派を擁護している、という印象を受けました。

しかし、実際の中田氏の動画を見てみると印象が全く違いました
基本的に、片方を極端に擁護するわけでもなく、(一部怪しいところもありますが)事実は事実として述べており、「フェイク」は流石に言いすぎ、という感想でした。

というか中田氏は「公平」であることを売りにしているのでしょうか?私はよく知りません。

トランプは黒人差別的でけしからん?

確かに「トランプは黒人差別的」という単語は出てきますが、それについて深く言及しているわけでもなく、話の流れ的に「共和党保守派に黒人差別的傾向があるという趣旨の受け取り方ができます。

まぁ、確かに「トランプは黒人差別的」と述べており、これはこれで良くない、というのはわかります。

しかし、前後の文脈から、中田氏が伝えようとしているのは「トランプは共和党保守派」「バイデンは民主党穏健派」という、あくまで一般論の域を出ない当人達のポジションの話をしているだけで、当人たちがどういう思想を持っているか、については深く言及していません。

バイデンは人権派で弱者の味方?

繰り返しになりますが、中田氏はバイデンに関しては「民主党穏健派」というバイデンのポジションを一般論として解説しているだけで、バイデン本人の思想には触れていませんし、そういう趣旨の解説ではありません。あくまで選挙戦の仕組みとか、アメリカの2大政党の基本的な方針、考え方の解説がメインの動画なのです。

月刊willの2人は、バイデンの変態的嗜好?とかアルツハイマーの疑いとか、バイデン不利な情報を取り上げなかったことに大変不満を持っているようですが、中田氏がこの文脈でそんな情報を取り上げる必要がないのは明らかでしょう。

余談ですが、個人的には習近平と仲良しなバイデンは非常に危険だと思っているので、バイデンとトランプだったらトランプ一択かなと考えています。

トランプは選挙のことしか考えていない?

その通りですが何か?」という感じですね。
どうも、中田氏がこれを言及したことに対して、月刊willの2人が「中田氏が、トランプが選挙のことしか考えていないと批判している。自分に投票してくれる有権者に向けて政策打つのは当たり前だろう」と、中田氏を批判しています。

しかし、実際の動画を見てみると、中田氏はむしろ「一見無茶苦茶なように見えて実は有権者の支持層に刺さるような政策を一貫して行っている、非常に計算高い男」と称賛しているようにも捉えられます。

そうなると、月刊willの2人が主張する内容と基本路線は一致していますよね。月刊willの2人は何を批判したいのでしょうか?

こいつらどんだけ左翼嫌いなの?

中田氏の動画を見て、むしろ月刊willの2人が左翼嫌いが高じて「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」状態になってしまっている、という印象を受けました。

池上彰の著書を参考文献としているだけで、「こいつは中立を装った左翼だ!許せん!」と脊髄反射してしまっているのでは?

そんなに公平中立が大事なら、自身の公平中立性をもう少し疑ってみても良いのではないでしょうか?

おまけ:中田氏の動画でおかしいと思ったところ

月刊willの2人の指摘通り「トランプが黒人差別的」というのは、中田氏の主張の本筋ではないにせよ、事実に基づかない可能性があるため、きちんと調べて、訂正が必要なら訂正しておいた方が良いでしょう。

また、「トランプと安倍(元)首相が仲良しなのは、互いの政策が似ているから」と言っていますが、それは違うと思うんですよね。

日本には、アメリカのような「小さな政府」主義者は存在せず、「大きな政府」主張派か、「超大きな政府」主張派しかいないと思っています。
まぁ、大きな政府を主張する割に、社会福祉を民間企業にぶん投げるとか無茶苦茶なことやってますけどね。
これは完全な余談ですが。

以上です。

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