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私をゆるく長く満たすもの
刺激のあるものが苦手だ。
例えば、辛いもの。
激辛料理ってどうしてあんなに人気なのだろう。
味のおいしさがわからず、ただ辛いだけのものを食べる感覚は、正直私はよくわからない。
辛いもの好きからしたら、私の意見が理解できないのだろうけれど。
私は炭酸飲料も飲めない。
シュワシュワのどこが良いのだろう。
ゲップが爽快だと聞くけれど、ゲップのどこが良いのだろう。
気持ちが悪い。
ジュースは飲めるけれど、でも飲み物に味なんて必要なのだろうか。
基本的に水かお茶で充分だ。
ジュースは1年に数えるぐらいしか飲まない。
刺激と言えばカラフルなものも苦手だ。
昔こそカラフルなものは好きだったが、最近だとごちゃごちゃしている画面、テレビやスマホなどをずっと見ていると、なんだか疲れてしまうようになってしまった。
だから漫画系の類を見る時も、アニメではなく漫画本で見ることが多い。
漫画本ならカラーではないし、基本的に白と黒なので落ち着いて読むことができる。
まぁ内容によるけれども。
カラフルなものでも、絵本は好きだ。
そもそも絵本にごちゃごちゃしてると言うイメージはあるのだろうか?
基本的にのんびりとしていて、逆に癒されることが多い。
他に刺激物と言えばSNSだ。
私は仕方なくInstagramを使っているけれど、Instagramも正直好きではない。
なんだかごちゃごちゃしていて目が疲れるし広告も多いから。
しかしながらこんなに刺激が苦手な私でも、たまの刺激のあるものは楽しい。
ガツンと刺激のあるものが食べたくなる。
ジャンキーなもの、ポテトチップスやハンバーガー、無性に食べたくなる時はあるけれど、刺激のあるものって大抵その後にどっと疲れてしまうのだ。
でも、そういう風に疲れたときに、何かを刺激で埋めようとする人は多いのではないだろうか?
疲れているのに、あえて疲れることをしてしまう心理は何なのだろうか・・・。
刺激はある意味一種の快楽を得られる方法なのかもしれない。
その瞬間はとても楽しい。
嫌なことをすっかり忘れて刺激のあるものに夢中になれる。
しかし私はいつも後悔してしまうのだ。
どっと疲れてしまうのだ。
刺激のあるものは確かに楽しいけれど、一瞬の強い麻薬。
じゃあ刺激のないもので私を癒してくれるものは何だろうか?
ゆるく長く私を満たしてくれるものは何なのだろうか?
それこそが、本当に私が好きなもの、私が人生をかけてずっと続けていきたいものではないだろうか。
例えば本を読むこと。
私にとって本を読むことは刺激が少ないし、大衆の人にも刺激のあるものではないと思う。
だけれど、なんだかんだ扱いやすいスマホをつい、いじってしまう。
それも、自分の膨大な時間をかけてまで。
スマホをずっといじっていると、どんどん刺激的なものが目に入ってきて疲れてしまうが、本は淡々と文章を追うだけの作業なので刺激は少ないし、私をゆるく長く満たしてくれるものだ。
他にもネイルをすることも、私にとっては1つのゆるく長く満たしてくれるものである。
とても癒しの時間になっている。
ゴテゴテのネイルはしないけれど、薄ピンク色やベージュなどが私のお気に入りだ。
ゆるく長く、私を満たしてくれるもの。
これこそが私にとっての人生で大事なこと。
疲れてしまった時には、自分のゆるく長く私を満たすことを、やっていけば、いいのにね。
それは多くなくて良い。
ずっと大切にしていきたいことだ。