自分を大切にするってなんだろう
はじめに
最近「自分を大切にする」という言葉をよく見かける。
本屋さんに並ぶ本やブログを見ていても、「自分を大事にすることが人を大切にできる第一歩だ」と書かれていることが多い。
しかし「自分を大切にする」というワードは、少し曖昧ではないかと思った。
じゃあ具体的に自分を大切にするってどんなことなのか?
それは人によって違うなと気づいた。
そこで今回は「自分を大切にすること」について考えていきたいと思う。
自分を大切にするって何?
「自分を大切にしていますか?」
聞かれたらどうだろうか?
もしかしたら、人によってはドキッとするかもしれない。
どういう風にして「自分を大切にしてる」と言えるのだろうか?
ではここで少し視点を変えてみよう。
「相手を大切にしよう」という言葉を聞いたらどう思うだろうか。
相手に優しくしよう、と聞いたら、あなたは優しくできているだろうか。
相手に優しくしよう、はとてもわかりやすい。
例えば、疲れた人を見たら「休みなよ」。「変わろうか?」。「何か飲む?」。
困っている人を見たら、「手伝うことはある?」。
悩んでいる人には「話を少し聞いてあげるよ」。
そうやって優しい言葉をかけるだろう。
たまに感謝の気持ちを込めてプレゼントを渡したり、両親をおいしい食事に連れて行ったり。
「相手を大切にする」って、おそらくほとんどの人が同じようにそういうことを答えると思う。
では、最初の質問に戻ろう。
「自分を大切にする」って何?
それってつまり、相手が自分になっただけであって、自分が疲れていたら、自分自身に休ませてあげたり、誰かに代わってもらったり、何か休息になるようなものを飲むことではないだろうか。
自分が困っていたら、自分で全て抱え込んでやろうとするのではなく、誰かに「手伝って欲しいんだけど・・・」と気軽に声をかけることではないだろうか。
とても悩んでいることがあったら、誰かに相談してみたり、自分でノートに書き出して解決したりすることではないだろうか。
いつも頑張っている自分に、たまにはおいしいものを買ったり、ご褒美のものを買ったり、おいしい食事を食べに行ったりすることではないだろうか。
相手を大切にすることと自分を大切にすることって何が違うのだろうか?
相手を大切にすることは、安易に考えが出て、みんなきっと口々に同じことを言うだろうが、「自分を大切にする」は難しく考えてしまう。
真面目な日本人の性格だろう。
もしあなたが相手を大切にするときに、してあげる行動は何だろうか。
それを自分に置き換えてみたら、とても答えは簡単に出る。
自分が相手に大切にしてあげたいと思った時に出る行動は、自分にもしたほうがいい。
私の大切なものリストを作ろう
自分のこととなると、異様に頑張りすぎている傾向がある。
もっと自分に優しくしても良いのではないだろうか。
私は今の時代、みんなとても頑張っている気がする。
もっともっと肩の力を抜いて気楽に生きていけばいいのに・・・と思う。
いざと言う時に自分の大切なものリストを作るのは大切だ。
言い換えれば自分の取扱説明書といったところだろう。
例えば、自分がどんな性格でどんな時に怒ってしまうのか。
どんな時に悲しい思いをするか、どういう時に疲れが溜まってしまうか。
そしてその疲れの取り方、対処法を自分なりにまとめる。
実際その場面に出くわしたら、自分の取り扱い説明書を見て対処する。
世の中のものは全て完璧では無いように、自分だって落ち込んだり疲れたり、完璧ではない時がある。
でもきちんと自分のケアをすればまた元に戻ることができる。
自分の大切なものリストをぜひ作ってみよう。
思いつかないのであれば、相手を大切にするときに何をしたいかを考えることや、自分の心や体が喜ぶことを想像すると良い。
例えば私はこんな感じだ。
たくさん寝る
朝食をゆっくり味わう
本屋さんに行く
掃除したり、部屋の整理をする
おいしいデザートをお茶とともに楽しむ
ゆっくり読書する
大好きな匂いの入浴剤を入れてお風呂に入る
泣けるor笑える映画を見る
自分の思っていることをノートに書く
家族や友達とランチに行ってたくさんお話をする
青森にいる両親とテレビ電話をする
私が私として頑張れるには、どうしたらいいのかを想像したときに、こんな感じの答えが出てきた。
疲れているときは、家事や掃除をお休みしたって良い。
ご飯作りもお休みしたら良い。
何もかも、休憩!
(まぁ、私みたいに家事や掃除をすることが苦痛でなく、むしろリラックスになっているのならするべきだけれど・・・)
おわりに
「自分を大切にするってなんだろう?」と深く考えることを本当はしたいけれど、その時間までもが取れない。
実際そんな人は多いと思う。
しかし結局考えることを後回しにしてしまうと、今の状況からは抜け出すことはできない。
やってることがそもそも正しいのか正しくないのか、必要なのか必要ではないのか、それすらもわからなくなってしまう。
だから一度立ち止まって、時間を確保して、しっかりと自分と向き合い、自分を大切にすることを考えて欲しい。
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