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「誰かにとってのいい人である必要はない」

「いい人でいないと」、と思っていないか。

いい人である必要はない。
なぜなら、いい人の概念は人それぞれだからだ。
いい人、悪い人の感覚は人によって変わる。

「その人にとってのいい人」というのがある。

ということは、「いい人」でいるためには、その人、その人、に対するいい人を演じなければならない。

そして、そういう人は、自分にとってのいい人でなくなったとき、あっさりと去っていく。

自分にとって、が大事で、相手のことなど見ていないからだ。

そんな誰かのためのいい人など、捨ててしまったらいい。

かつて私は、誰か一人がわかってくれれば良いと思っていた。
100人いたとして、その中の一人が理解してくれればと。

そんな考えは今はない。
100人に理解してもらえなくても平気だ。

自分自身はわかっているし、
今ここに存在していること。
これがすべてだからだ。

誰かのためにのいい人をやめたとき、楽になれる。

そろそろ楽になろう。
楽になったら気づくであろう。

「誰かのためにいい人」であることが、どんなに滑稽であったか。

どのみち、人は見たいものしか見ないのだから。


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