
「私が雑貨販売をやめた理由」
何年か前、手作り石けんを販売していた。
minneでの販売、美容院やネイルサロンに置いてもらったりした。
薬機法の関係で、石けんとして売ることはできないので、雑貨として販売した。
だが、今は販売していない。
販売をはじめてから色々と考えた上で、やめることにした。
もともと、石けんを作り始めたきっかけは、肌が弱い人がいたからである。
なんとかならないか、と作り始めたのがきっかけ。
そこからどハマり、様々なオイルを使い、レシピを考え作り続けた。
楽しかった。
だが、問題が。
作るのはいいが、使い切れない。
売ってみたらと言われて、思い切ってやり始めた。
販売しはじめて、買ってくれる方が出てくる。
もちろん、嬉しい。
だが、そのうちに気づく。
作ることと、売ることは別。
作るのは楽しい。
自分が作りたいものなら。
だが、売れるものと作りたいものは違う。
私は、マニアックなので変わったオイルで作りたい。
だがそれだと単価が跳ね上がる。
高ければ売れない。
買いやすい価格のものを作りつづける。
そのうちに楽しくなくなり、石けんを作るのが苦痛に変わった。
私は、売りたいわけではない。
作りたいのだ。
販売し始め、売れ始めると、売れるものを、の意識に変わる。
私には売るために作ることは向いていなかった。
だから、販売するのをやめた。
ノートに書きためたレシピも処分した。
そして、今は、自宅で使う分のみを作っている。
販売して気づく。
利益を得るために作ることはできないし、そもそも興味もない。
ただ作りたいから作る。
作りたいものを。
ハンドメイドの販売は難しい。
最初の難関は、作りたいものを作り続けるか、売るために作るか。
バランスをとって両方やるか。
私は、売るためにもやってみたが、苦痛でしかなかった。
でも、気づけてよかったと思っている。
どんなこともやってみなければわからない。
私が雑貨販売を辞めた理由、
それは、自分が作りたいものを作ることしかできない、
と気づいたからだ。
そして思い出した。
自分用に究極の石けんを作ろうと思っていたことを。
少し研究をして、自分用の全身石けんを作ろうと思う。自分のためだけに作る、コスパ度外視の石けん。
また試行錯誤が始める。楽しみだ。