「植物からの声」
植物は言葉を持たない。
だが、植物には植物の声がある。
ヒトと同じ言語ではないだけだ。
もちろん、人同士が話すように会話はできないし、話しかけたからといって、何かを答えてくれるわけではない。
ただ、教えてくれる。
様々なことを。
目、耳、鼻。
研ぎ澄ますと、サインがある。
彼らはずっと見ているからだ。
そこにとどまり、周りの世界を。
まったく違う存在であるが、同じ地球に存在するもの。
彼らは共存を望む。
破壊ではなく、共存である。
ただ、そこにあるわけではない。
ずっとヒトの行いを見てきている。
彼らが何を決断するのか?
ヒトは、ヒトだけでは生存できない。
だが、彼らはヒトがいなくても生存できる。
それが食物連鎖の頂点の証である。
ただ、だからといって奢ることはない。
ヒトは、大変でありながら自分たちが一番だと思っている。謙虚さを忘れたとき、その生物は破綻する。
生物は、ただそこに存在しているだけだからだ。