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「精油を購入する時に気をつけること」
以前、香りを生活に取り入れるという記事を書いた。
精油にはリラックスしたり、覚醒したり、精油によって効能がうたわれている。香りはダイレクトに脳に届き、ホルモンに影響を与えるためだ。
アロマセラピーという言葉を聞いたことがある人も多いと思うが、精油を心身の健康と美しさを保つために使う、自然・植物療法の一つだ。
精油の特性を知り、自分にあったものを生活に取り入れることで自律神経などに効果を発揮する。
心と身体への作用がある分、精油選びは気をつけたい。
【精油を選ぶ際に注意すること】
※精油もしくはエッセンシャルオイルと記載があること。
アロマオイルと書いてあるものは混ざりものが入っているので注意。
※植物の学名、成分の分析、分類が記載されていること。
※公的指定機関検査分析済精油であり、農薬や参加防止剤について検査、チェックをしていること。
上記3点は精油を選ぶ際に重要事項である。
そして、精油には「ケモタイプ精油」というのがある。
ケモタイプとは、同じ植物であるが成分が大きくことなった精油のことだ。
どういうことかというと、育つ土地などの違いで同じ植物でも香りや効能が違う精油がある。
例としてラベンダー。
ラベンダー・アングスティフォリア(真正ラベンダー)
ラベンダー・スーパー
ラベンダー・ストエカス
ラベンダー・スピカ
上記4つはラベンダーではあるが、効能が違う。
アングスティフォリアとスーパーはリラックス効果がある。
スピカはリフレッシュ効果はあるがリラックス効果はない。
ストエカスは、香り自体がラベンダーと違うし、効能もリラックスではなく、脂肪溶解作用や粘膜溶解作用だ。
アングスティフォリアとスーパーには禁忌事項はないが、ストエカスとスピカは禁忌事項がある。
このように、ラベンダーといっても香りや効能が違うものがあるので注意が必要だ。
精油メーカーもたくさんあるので自分にあったものを使用するとよい。
私は、普段使いはフロリハナ、身体に塗布(マッサージなど)するときはプラナロムの精油を使っている。
この2つのメーカーはオーガニック精油である。
特にプラナロムの香りがとても好きだ。
イランイランとサンダルウッド、フランキンセンスの香りが苦手なのだが、プラナロムのものは受け入れられる。普段使いには価格が高めではあるが。
フロリハナはオーガニック精油にしては低価格なのでオススメだ。
ただし、合うメーカーも人によって違うと思う。
心地よいと思うものは人それぞれ。
特に精油に関しては、自分が心地よいと感じる香りのものを選んだほうがいいと思う。
ラベンダーはリラックスすると言われるが、ラベンダーの香りを嗅ぐと逆にリラックスできない人もいる。
柑橘系の香りは人気だが、嫌いな人もいる。
香り自体がだめな人もいるし、アレルギーの人もいる。
すべてにおいて言えることだが、どんなに効能があるものでも毒になる場合がある。
扱いも面倒くさい。
使用期限があるし、直射日光、高温多湿を避ける、など保管にも気を使う。
一部、色がつく精油もある。
身体への原液塗布、飲用も禁止である。
アロマは良いとよく言われているが、良いという言葉だけが一人歩きしているような気がしている。
知識を持ち、うまく取り入れれば自身のメンタルの調整や体調管理にも使えるものであるが、一歩使い方を間違えれば肌に負担がかかったり、体調が悪化する場合もある。
専門店に行けば資格を持った人が対応してくれるので、最初は相談して購入するのが安全だ。
精油は、植物からの恵みである。
地球上の植物のうち、芳香植物(芳香分子を分泌する器官をもった植物)の割合は10パーセント程度と言われている。
この芳香植物の恵みを心と身体を癒すアイテムの一つとして生活の中に取り入れてみるのも良いかもしれない。