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「私のスキルはカメレオン」

高校を卒業してからずっと何らかの仕事をしているが、私のスキルはカメレオンである。

その会社に合わせて色を変える。
大人しく駒であるとき、率先して引っ張るとき、必要であれば嵐も起こすし、いるかいないかのように仕事をすることもある。

要するに、仕事をする上で、自分はいらないということだ。繊細さんであり、読むことができるので、その会社で必要としていることを瞬時に理解できる。
それを理解し、その場の色に自分を変化させる。

なので、仕事をした人々の私の印象はまったく違うものになる。

ある会社では大人しく目立たない人、ある会社では自分の意見を言う人など真逆なこともあると思う。

要は、会社という組織で仕事をしている私の姿はそもそも私にとって存在しないものだ。

ただ生活に必要な分を稼ぐため、カメレオンスキルを提供し、報酬をもらう場。
カメレオン人格で人と関わりながら、学びを得る場、である。

言葉上で私はというが、そもそも仕事しているときに私などない。
あるのは擬態するための場、だけである。

そう考えると、生まれ落ちた時から私などはなかった気がしている。

でも存在はしている。
肉体と脳がその場に応じて勝手に動く。
ロボットみたいだと思うこともある。

そして、その場で出す感情でさえも、その場に必要だから出している。

堂々巡りであるが、カメレオンのワードが降りてきて綴っている。
ただ、カメレオンも楽しいと感じる。
人も擬態できるのだ。

そして、最近思うこと。
そもそも「私」自体がないことを。
うまく伝わっていないと思う。
言葉にするのは難しい。

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