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「手作り石けんの乾燥過程」
手作り石けんは生きている。
型から出したとき、乾燥の過程、完成時、その後の保存、その間に変化がある。
どんどん水分が抜けて固くなっていき、色なども変化していく。
それが面白い。
同じ材料を使っても同じものは二度とできない。
一期一会なのだ。
気温、湿度、混ぜる回数などでも変化する。
一ヶ月ほどで使えるようになるが、その後も石けんは変化し続けている。
今、私が使ってるのは3年経ったもの。
販売は、1年未満のものを売っていた。
それ以上経ったものは売らないし、期限間近のものも売らない。
防腐剤などを使用していないからだ。
でも、実は3年位たったものがすごくいい。
水分も抜けて溶けにくくなることで長持ちし、泡立ちも良くなる気がする。
作っているからこそ使える石けんだ。
オイルは上質なもの、アロマもオーガニック、使用するパウダーも食品、もしくは化粧品グレードにこだわって作っていたので、雑貨販売は厳しい。
1個あたりが高くなる。
販売までに時間がかかるし、一つ一つ梱包する手間、材料、そして雑貨として販売するが身体に使うので何かあったらという心配。
買う側のことを考えると、売れそうなものを作る作業となる。
マニアックな石けんは、肌にやさしいのだが単価が高いし、売れない。
私の場合は趣味としてが合ってるなと思う。
1ヶ月、1年、2年、3年と同じ石けんでも使用感が変化する。
そんなことを楽しみながら、作るのが楽しいんだなと思っている。