言葉に気を付けなさい
マザー・テレサの有名な名言です。
長すぎて覚えきれませんね。
とはいえ、説得力と言うか、見かけるたびに自分を律しようという気持ちが湧いてきます。
聖人君子になりたい訳ではないですが、出来るだけ品性は落としたくないものです。
嫌なことがあっても、攻撃的な思考にならないように、攻撃的な言葉を使わないように。
30年以上も社会に生活していると自分の言動が自分に返ってくるのは肌でわかります。
発した言葉一つで友人を得たり失ったり。
そういう事は普通にあるのです。
罵詈雑言を浴びせた相手が明日も友人でいてくれるわけがありません。
マザー・テレサの名言は要約すると「思考は性格になるから気を付けなさい」と「気をつけていればいずれは良いことがきっとある」と言うことだと思います。
わたしは最後の「運命になるから」については懐疑的です。あまり運命という言葉が好きではないので。
翻訳者との相性の問題が、宗教意識の違いによるものなのかは不明ですが、個人的には「巡り合わせ」くらいに解釈するのが丁度よいのではないかと思っています。
先日こんなXのポストを見かけました。
なるほど、これが「言葉に気を付ける」という事か。(煽っている可能性もありますが)
たしかにいろんな場面でこういう言い換えができれば、いずれ言葉に影響されて行動も上品になりそうな気がします。
それにこれはマザー・テレサの名言とは逆のアプローチだと思うのです。
使う言葉を心がけることで、ささくれた思考が穏やかになるということもあるでしょう。
粘土を盛り固めて形を作るのも、型を先に作って粘土をはめ込むのも、結果は同じなのですから。
思考が伴わなくても、先に言葉を形作ってしまうことで思考が追いつくこともあるのだろうなと思うのです。