病気が世界を変えた
想像していなかった未来、いくつかポイントは挙げられるけれどやっぱり「癌」が見つかった事かな。それまで多少なりでもオーバーワークしながらでも好きな福祉用具の仕事をして、もうちょっと勉強して上を目指そうと大学に行こうと決めて動き始めた時でした。それまで健康には少し疎い生活って言うのが自覚はありつつも大きな病気を全くした事なく、熱が出るくらいの体調も数年に一度あるかないかくらいでした。異常が見つかったのは会社の健康診断。結果が届いて見るとX線検査が「要再検査」。初めての事だったのでちょっと心配しつつもなんでもないだろうと思っていました。しかし再検査にいくと確かに肺にかなり小さい影が1つありました。医師曰く「よくこれを見つけたね」と言うレベルの小さなものでした。なのでこの時点では病名はつきません。2ヶ月後に更に検査です。
これまで大きい病気とは無縁で影・・・結核?肺炎?もしかして癌?、気が気でない2ヶ月を過ごしました。何かわかる手段無いかなと考えて献血に行く事にしました。献血ができればなんでもないだろう、引っ掛かれば献血はできないと行って見る事にしました。数日後、献血前にする血液検査の結果が・・・異常があるところに※印が😅これで考えられるもののうち癌が第一候補になり覚悟を決めて再検査を受けに大学病院に行きました。
肺癌の疑いだったのですがどうやら他から肺に転移したものらしく更に検査。結果的に「精巣癌」のステージIIの診断がでました。進行が早くステージIIIになる勢い。結果を受け止める、考えるまもなく手術室が空き次第緊急手術になりました。
母を癌で早くに亡くしていて、母の葬儀時に憔悴し切った父も見ているので手術の承諾書を書きましたが、精巣癌で抗がん剤治療する事により「子どもを諦めてください」と言われたことが引っ掛かりました。でも父のあの姿をもう見たくなかったのと親より早く逝く事はダメな事だと思い手術を受けました。
そんな手術からまもなく15年(自分でも記憶が定かでないです😅)。子どもが好きで新卒時は保育士をしていてやがて自分もと思っていましたが、全く違うものにはなってしまいました。結婚もしていません。やっぱり引け目はだいぶあるので😅でも今は養子縁組等々いろんな手段があるのであまり下を向かず生きていこうとは思っています