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重度知的障害/ 自閉症/ どうしてこう思った?
まだ息子が産まれる前の話です。
当時働いていた母から、毎朝同じ場所ですれ違う若い男性の話を聞きました。
「最近朝、あの道のあの辺ですれ違う男の子 がいるんだけど。」
ふむふむ。
「昨日すれ違う時に、急にこっちに向かって『わっ!』って言ってきて。」
「もう、びっくりしちゃって。」
なるほど。
当時の私は、自分は障害のある人とは無縁だと思っていました。
町中や公共交通機関で見かけても
障害がある人か。
そう思うだけで、特に気にもせず
危険とか怖いとか考えることも無いほど
無関心でした。
いつもだったら
知らんぷりしてればいいんじゃない?
道を変えたら?
そう言っていたと思います。
しかし、この日
母の話を聞いてた私は何かが違っていた。
「その人毎日同じ時間に会うんでしょ?」
「働いているんじゃないの?」
母は私の話を聞いていました。
私は続けました。
「1人で行動できる人なら大丈夫じゃな い?」
母はうーん、
という感じで考えていました。
それから数日経って、母がまたその男性について話をしてきました。
「いちこ!実はあれから考えてね。」
「また『わっ!』って言われたから … 」
「思い切って『おはよう!』って言ってみた のよ!」
そうか、そうか!
それで?
「そしたらそれから、向こうから
『おはよう!』って言ってきてくれるように なったの!」
「もう、可愛くってね!うふふ 」
おおお!
母凄い!良かったね!
お互い毎朝、
挨拶をする仲になったそうです。
障害のある人に無関心だった私。
何でこの男性の話を母から聞いた時に、あんな風に思ったのだろう。
きっと未来から来た私が乗り移って、
当時の私の代わりに母にアドバイスをしたに違いない。
これから障害のある息子が産まれる前の
教訓だったのかな?
そう思ったちょっと不思議な出来事でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました m(._.)m
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