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重度知的障害/ 自閉症/ 初めて救ってくれた人

今回は息子の障害を疑い始めてから「初めて私を救ってくれた人」について書かせていただきます。

息子が6ヶ月位の頃から、地域の児童館の乳児教室に週1回通っていました。常に10組から20組くらいの親子が参加していました。

そこで1組の親子、翔くんと洋子さんに出会いました。

洋子さんは明るくカラーリングしたショートボブ、メンズライクなデニムを履きこなす
お洒落でスレンダーな美人ママさんでした。

口数が少なく低めな声でゆっくり話す、クールな感じの人でした。

ある日、翔くんに寝返りの際に頭突きをされて、片目の周りに大きな黒いアザを作って児童館に現れました ( 。゚Д゚。)

美人なのに黒アザを隠そうともせず、いつも冷静沈着な洋子さん。

息子の翔くんは当時アトピー性皮膚炎が酷く、寒暖差のアレルギーもあったようで、良くその話をしていました。お互い子育ての愚痴を言い合える仲でした。

私達親子とは児童館で会って話をする程度でしたが、その適度な関係が心地良く、私は彼女と話すと妙にしっくりきて大好きな人でした。

息子が1歳になった頃、私は自閉症を疑い始めました。

その頃でした。残念なことに洋子さんから引っ越しをすると話を聞き、連絡先を交換してお別れになってしまいました。翔くんのために空気が綺麗な所に越すとのことでした。

「たまにはこっちに戻ってくる?」と聞くと「多分無いね~」と、最後までクールな彼女。

それから暫くして、洋子さんからメールがありました。丁度息子の療育が始まろうとしていた頃でした。
私はメールの返信で息子が自閉症の可能性が高いことを伝えました。

洋子さんの返信には、こんなようなことが書いてありました。

実は姉の息子が自閉症なんだ。だから子育てで苦労する姉をずっと見てきて、その大変さは分かっている。
でもその息子君は毎日楽しそうに支援学校に通っているよ。
今はもう中学生になって、翔を可愛がってくれる優しいお兄さんだよ。

洋子さんからのメールを、何度も何度も読み返しました。

この時はまだ療育先のママ友や先生方と出会う前だったので、個人的に相談できる人もいなく、私は不安と孤独で一杯でした。

しかしこの洋子さんからのメール1通で、息子を前向きに育てていこうという気持ちになれたのです。

「頑張れ」「大丈夫」「大変だね」
 妙な励ましの言葉はありませんでした。
 洋子さんらしい。

素敵な出会いに感謝。
洋子さん、あなたは初めて私を救ってくれた人でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました m(._.)m

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