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重度知的障害/ 自閉症/ ママさんを救えなかった

息子は支援学校に通っています。
小学2年生が終わる頃、同じ学年のA君のママからお願い事をされました。

A君は毎度記事に出てくるこちらのお子さんです。3年生から公立の支援級に転校することになっていました。

「C君ママと2人で会って欲しい」

C君は2つ年下の自閉症の男の子です。
息子と同じ重度知的障害があり、次年度に支援学校に入学予定でした。
A君とC君は同じ保育園でした。

何回かA君ママと一緒の時に会ったことがあり、その場で紹介されて少し立ち話をしたことがありました。

ぽっちゃりした、明るく元気な人当たりの良いお母さんでした。

しかし挨拶程度でいきなり2人きり?!
これから支援学校に入学するし、何か聞きたいことでもあるのかなぁ?

しぶしぶ了解しました。

そして、C君が入学してから2人でランチをしました。

たわいもない会話が続きました。
いつまで経っても特に何も質問されないし、相談してくる訳でもない。

それ以上にC君ママには、
ちょっと黒く感じるものがありました。
いちこの第六感です。

朝の送迎後、家の方向が一緒でC君ママと
一緒に帰ることが増えました。
C君ママに聞かれました。

「息子君は何か好きなことはある?」
「う~ん、YouTubeで電車ばかり見てるよ」
「…Cは何も好きなこと無いんだよね…」

うっ、返す言葉が無い。
どうしよう。

息子について何かを聞かれては
「Cはできない。」
「Cはやらない。」
と言われる。

私は返答に迷うことが続き、少し距離を置きたいと思うようになりました。

C君はパニックや他害が多い子でした。
登校時はいつもママさんの他に、
移動支援員さんが1人か2人一緒でした。

ある朝、C君と同じタイミングで私と息子は学校に着きました。
私は息子の忘れ物に気がつき、1度帰宅してまた学校に向かいました。

学校に着いた時点でC君ママが門から出てきました。

「あれ?まだ学校にいたんだね。」

その私の一言を聞いて、
C君ママは鬼のような形相になりました。

C君ママを怒らせてしまったようでしたが、何で怒ったのか分かりませんでした。

もしかしたら、
C君がパニックでも起こして引き渡しが大変だったのかも知れません。

月日が流れ、
C君ママは遠目から見ても段々と顔つきがおかしくなっていました。

大丈夫かな?と思いましたが、
また何かを言って傷つけてしまってはと思い
近づけませんでした。

それからもう1年近くC君を見ていません。
恐らくC君は、何らかの施設に入所したと思います。

最近になって、久々にC君ママにばったり会い挨拶をしました。

同じ人とは思えない程顔つきが柔らかくなっていました。
ちょっと安心しました。

同じ重度知的障害の自閉症の子供がいても、共感したり助け合う関係になれませんでした。

私は当時、どう行動するべきだったのか…

最後までお読みいただき、ありがとうございました m(._.)m

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