重度知的障害/ 自閉症/ そらちゃんのおばあちゃん
そらちゃんは息子より1つ年下の中学1年生の女の子です。同じ特別支援学校に通っています。
そらちゃんは指定難病の疾患があります。
知的障害があり、目と耳にも障害があります。眼鏡と補聴器をつけています。
そしてとても小柄。
今現在も身長120cm弱ではないでしょうか。とても可愛い子です。
初めてそらちゃんに会った時、
そらちゃんが小学1年生の頃は赤ちゃんのように小さく、歩くのもやっとでした。
そして朝と帰りはおばあちゃんが送迎をしていました。
当時70歳前後だったおばあちゃん。
格好いいショートヘアのロマンスグレー。
背が高くスタイルも良く、おばあちゃんと呼ぶには失礼なくらい素敵な方でした。
何度か顔を会わすことが増え、私はそらちゃんのおばあちゃんと話をするようになりました。
「そらの両親は共働きでね、療育園の頃から私が毎日送り迎えしてるのよ。」
そらちゃんは電車通学でした。
恐らく療育園も電車で移動だったかと思います。
学校のお迎え後、そらちゃんは毎日おばあちゃん家で食事とお風呂を済ませて、両親のお迎えを待ちます。
そしておばあちゃんは、そらちゃんの両親である息子さん夫婦の分も毎日おかずを作り、そらちゃん引き渡しの際に渡していたようでした。
おばあちゃん凄すぎる (ToT)
「毎日おかずを渡しても、1度もお礼を言われたことがないのよ!」
笑いながらそう話してました。
そらちゃんの髪飾り
鞄のネームホルダー
眼鏡ストッパー
全部おばあちゃんの手作りでした。
作られた物が全てが赤やピンクの色合いで、とでも可愛いらしい。
眼鏡ストッパーは補聴器に引っ掛からないよう、工夫されていました。
ある日、そらちゃんのおばあちゃんが言いました。
「私が毎日必ずしていることがあるの。」
「その日そらがした良いことを、毎日10個、紙に箇条書きにしているの。」
「それをキッチンとか壁に貼ったりするのよ!もう今は貼るところが無いくらい。紙で一杯なの!」
おばあちゃん (ToT)
私なんて息子の欠点ばかり目について、毎日怒ってばかりだよ..
ハッとさせられた話でした。
このおばあちゃんの話を聞いた時の感動は、今でも忘れられません。
息子が中学1年生、そらちゃんが小学6年生になった頃、おばあちゃんを見かける回数が減りました。
たまに会った時は、目の手術を受けたり、体調があまりすぐれないと話していました。
「もう年よねぇ。」
おばあちゃんも70代半ばになっていたと思います。
今年度からそらちゃんは中学生となり、
スクールバス通学になりました。
そしておばあちゃんをそれ以来見かけなくなりました。
そらちゃんに溢れんばかりに愛情を注いできたおばあちゃん。私もおばあちゃんから沢山のパワーをもらったなぁ…
ちょっと心配だけど、元気にしているかな?
またお話聞きたいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました m(._.)m
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