入院生活〜記憶の断片を辿って〜
救急搬送された病院で入院となったわけだが、
最初の20日くらいは記憶障害が酷くて、
正直あまり覚えていない。
ここでは断片的な記憶を辿って、
書いていきたい、と思います。
●検査
•MRI
頭を打ったということで、
MRIは日を分けて、3回ほどやりました。
身体を輪切りにした画像を撮るやつですね。
•神経の検査
頭と身体にコードを繋いで、
症状を見る検査だったと思う。
2時間ぐらいかかるので、
朝イチで行った。
これも2、3回やったと思う。
●診察
ドクターの診察室で行うものと
病室のベッドでの診察との2種類がある。
基本は、ベッドでの診察になります。
ベッドでの診察の中でも2種類あり、
メインのベテランドクター、若手ドクター、研修医の総回診タイプと
担当医による診察とがある。
総回診は、TVドラマなどでよく見るやつで何回かあった。
総回診では、看護師が先に病室に来て、
横になっている患者を起こすのだが、
僕は座っているのもきつかったため、
勘弁してほしかった。
ドクターに失礼のないように
ということなんだろうけど、
患者ファーストではなく、
権威主義的だな、と感じた。
ちなみに、このベテランドクターが感じが悪くて、
患者の僕の前でしなくても?
という会話をよくしていた。
例として挙げれば、
僕はビタミン不足で脚気の症状が出ていたらしく、
膝をトンカチ状の器具で叩いて反応を見るわけだが、
その時に若手や研修医に
これが、旧日本軍が玄米を食べなくなって、
白米食に切り替えた弊害だね、などと言っていた。
若手や研修医への教育という面もあると思うが、
他でやってくれ、と思ったのを覚えている。
担当医である若手ドクターのベッドでの診察は、
こんな事はなく、普通だった。
●病名
ちなみに診察の結果、付いた病名は、
頭部外傷と頭骨内出血です。
文字通り頭を打って、
頭蓋骨の中で出血があった、ということで、
簡単に言うと、くも膜下出血と脳内出血です。
症状はそれほど酷くなくて、
頭を開けての手術はありませんでした。
この時点では、麻痺は見られず、
筋力不足によるふらつきがあるということで、
リハビリで筋力を補うという方向になりました。