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『サピエンス全史』

「雨トーーク‼︎」の読書芸人特集でも話題になった
2016年に出版されたユヴァル・ノア・ハラリ 著、
柴田 裕之 翻訳の『サピエンス全史』を
アウトプットとしてまとめてみました。

僕は2020年ぐらいにネットニュースで
話題に上がっていたので電子版を購入したのですが、
デジタル積ん読になっていて、
最近までダウンロードすらしていませんでした。

デジタル積ん読になっていたぐらいだから、
いきなり読み進めても挫折しそうと思い、
まずは、YouTubeであらすじを
頭に入れようと試みたわけです。


オススメは中田敦彦のYouTube大学。
他のチャンネルでも要約はあるが、
一部分の限定的なものが多く、
3つの革命すべてに触れているものは
ほとんどない。


YouTube大学は3つの革命を
しっかりまとめているので、
皆さんもいきなり本に行く前に
一度YouTube大学を
ご覧になることをオススメします。


現在、地球上のあらゆる生き物の中で、
私たちホモ・サピエンスが最も力を持ったのは、なぜか?

答えは、人類の進化ではなく、ネアンデルタール人などの
他の人類を滅ぼして生き残っているから。

猿人から人類に進化していく以下の画像を
皆さんはご覧になったことがあるだろうか?

人類の進化と言われていた画像

この右の3つの人類は、それぞれ別の人類で
連続性は無いのです。

でずから、冒頭の「我々ホモ・サピエンスは
人類の進化ではなく、他の人類を滅ぼして生き残っている」
となるわけです。

そして、以下の3つの革命が人類史上で
イノベーションとして起こっています。

●7万年前の「認知革命」
●1万年前の「農業革命」
●500年前の「科学革命」



●認知革命
ウソ=フィクションを作れるようになった→虚構の力

ホモ•サピエンスのみがフィクションを信じられるようになり、
ネアンデルタール人などの他の人類を滅ぼし、
現在の繁栄を築いた。

•虚構の物語を創造し、共有できるようになった。
→大多数の集団=社会(数百人規模)を
 築けるようになった。

•フィクションによる繁栄
→過去のものではなく、
 現在進行形で続いている。

(例)宗教、国家、お金など
→これらは実体があるものではなく、
 大衆がフィクションを信じることで
 成り立っている。


●農業革命
それまで250万年の間、狩猟採集生活をしていた人類が、
約1万年前に農業を始めた。

農業は定住生活と大規模な社会の誕生をもたらした。
しかし、同時に不平等や疾病といった
新たな問題も生み出した。

以下の3つがフィクションの賜物
3つとも人が作ったストーリー
•貨幣
 最初にお金を信じさせるのが大変。
 全員が信用していることが前提。
•王国(国家)
 国家は1つのチーム→愛国心の誕生
 国の名前、国境→人により決定
•宗教(多神教)
 神話を信じることで、チーム化
 →さらに強くなる。

•農業によって人口が増え、
 更に大きフィクションを生む。
→認知革命は農業革命により、更に拡大していく。

•主食である小麦の栽培を開始
 でも狩猟採集の方が、口にする品目も多く、
 栄養バランスが良かった。

•フィクションは入替可能→アップデートできる

•精霊信仰→多神教
 村同士の戦争などで、強いイメージが必要になる
 →戦(いくさ)の神

•多神教→一神教
 多神教の神を統括する神から派生して一神教が誕生

•多神教同士はケンカしない
 神様(キャラクター)が多いので、
 許容範囲が広く争うことはない。

•改宗させる宗教の誕生
 →カトリックが拡大•増殖
  ローマ帝国の国教となり、ヨーロッパを制圧
 →完全最強フィクションの一神教
 →一神教が多神教を駆逐していく
 →貨幣•国教と結びつく
  お布施でお金を集め、皇帝(国)に認められる。

◎ホモ・サピエンスは絶頂を迎えたかに見えたが…


●科学革命
「無知の自覚」
聖書に書いてあることがすべてなら、
我々人類が学ぶべきものは何もない。

•世界は我々が知っているよりも複雑かも?
(例)アメリカ大陸(新大陸)の発見→地球は丸い

•聖書の世界と科学の矛盾
(例)進化論
 →(一時的に)フィクションが崩壊

•科学の発展→力を獲得
 力を作れるようになると勝てる→帝国主義の台頭

•科学は帝国によって選択され、
 宗教を上回る力を持つ→資本主義

•資本主義•帝国主義•科学革命が
 王国•貨幣•キリスト教の時代を一変

•宗教とは違う新たなフィクションが台頭
 科学•数学などの観察主義に基づいており、
 宗教と呼ばれることを好まなかった。
→イデオロギーの台頭
 資本主義•社会主義•進化主義
   国富論  資本論  ↓
           ↓
 ナチスが採用。優れた種族が劣っている種族を
 駆逐するのは普通のこと

ここまで進化した人類は幸福なのか?
現在、地球上のほとんどがホモ・サピエンス

•今もフィクションは続いている。
 現代では、自由主義的な人間至上主義が主流。
 →人間以外の動物がとんでもないことに…
(例)豚の子が生まれたら、親から引き放し、
 大量のエサを与えて、大きくなったら食肉にする。
 →倫理感はどこに?

富が増えれば幸せか?
幸福は何かをもう一度考えないと、
人類は無軌道に拡大し続け、
ホモ・サピエンスでいられなくなる。

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