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中日新聞杯(GⅢ) レース考察と期待の穴馬

1.タフなコースのハンデ戦
師走の中京開催の風物詩的存在の中日新聞杯。その昔、父内国産馬限定戦だったレースが気づいたら国際指定競走となっていたのに気付いて、軽く驚いたにゃ。
とはいえ、レースの性格が大きく変わる事なくローカルハンデGⅢ重賞として、毎年のように穴馬が激走しており、穴党には心待ちにしている人が多そう。
今年は人気がかなり割れそうで、去年のハヤヤッコの激走で出た三連単10万馬券くらいは出そうな様相。
確りと吟味して妙味のあるお馬さんを見抜いていきたいにゃ!

2.中日新聞杯 レース考察と期待の穴馬3頭
逃げ候補はデシエルトが最有力だけど、ベリーヴィーナス、マテンロウレオ、場合によってはシランケドあたりも逃げ・番手争いに加わってきそう。
ただ、その後ろの先団に付けそうな先行脚質のお馬さんが意外に少なく、近走の通過順からするとエヒト・キングスパレス・ロードデルレイ・アスクカムオンモア・フライライクバードあたりが続いていきそう。
となると、有力馬が中団前目以上に殆ど固まるような展開で、それ以上後ろで上位食い込みが見込める可能性がありそうなのがクルゼイドロスル・ジェイパームス・マコトヴェリーキー・ドクタードリトルといったところ。
ただ、ここに名前を出したお馬さんの内5,6頭が抽選対象で最終的にどの馬が出れるのかで並びも変わりそう。
それでも、逃げ・番手で3・4頭は揃うだろうからドスローまでは考えずらいし、デシエルトは前走で楽逃げさせると危険なのはバレたので、中京特有の先団の内目を取れたお馬さんが有利になりそうな想定で考えていくにゃ。

想定オッズはネットケイバさんのものを参考にしているにゃ。

(1)エヒト(想定オッズ16番人気 55.0倍)
先週のチャレンジカップの事前考察で穴馬1番手に推していたエヒトが中日新聞杯にスライドして登録してきたにゃ。
相手関係見渡しても先週のチャレンジカップと同等かそれ以下のレベル感だけに、ここでも穴馬1番手に挙げておきたいにゃ。
先週の出走を見送ったときには、何か故障じみたことがあったのか心配したけど、今週の追切を見た感じでは特に問題はなさそうで、戦略的に手薄そうな面子のこちらを狙いに来たのかなと考えて良さそう。
ここからは正直、先週の記事の焼き直しになってしまうけど、
直近4戦に関しては、ある程度度外視可能というか、相手が強いレースばかりに出走していて負けたことの説明が付くレースばかり。
ここで重賞2勝の実績はコスモキュランダの次くらいに位置づけられるし、もし力の衰えがなければかなり期待できると思うにゃ。
4走前のオールカマーは勝ち馬ローシャムパークは今年の大阪杯で2着好走、2着馬タイトルホルダーは言わずもがなGⅠ3勝馬、3着ゼッフィーロも去年暮れの国際GⅠ香港ヴァーズで2着、4着以下11着のエヒトまでの間にGⅠ馬のジェラルディーナとウインマリリン、札幌記念でプログノーシスを撃破したノースブリッジに、芝ダート兼用のセントライト記念馬ガイアフォースとGⅠクラスの相手がズラリ。
3走前の天皇賞秋は、勝ち馬はイクイノックスが1分55秒2というスーパーレコードを叩き出した一戦。今年の秋競馬の主役のドウデュースが7着だったレースで、離されたとはいえ8着なら、この馬なりには走っていたと考えて良いと思うにゃ。
2走前の去年のチャレンジカップは勝ち馬が後の大阪杯馬ベラジオオペラ、2着がGⅡ大将ボッケリーニが、夏から数えて5戦目とエヒト自体にお釣りもあまりない状態では凡走も致し方なし。
前走は初の海外遠征となったサウジで5着、しかもこのレース初の3000m且つ斤量が60.5㎏の酷量を背負っての成績。
結局、近4走全て説明のつく敗戦で5走前と同じレベルに休み明けでも仕上がっていれば十分勝負になる実績を持っているいうことで、穴馬としては期待値十分と見ているにゃ。

(2)マコトヴェリーキー(想定オッズ7番人気 16.7倍)
3歳時は京都新聞杯で7着とクラシック出走を狙ったものの力及ばず。その後3か月休養して夏競馬から戦線復帰。勝ちみに遅かったものの、条件戦とはいえ近5走全て馬券圏内を確保し、前走9月末の中京で3勝クラスを勝ち上がりオープン入り。
京都開催には目もくれず、前走と同距離同コースとなる中日新聞杯へ参戦と、陣営の本気度が伝わってくるローテーション。
それに勝ちみに遅いとは言っても、勝たれたお馬さんの名前を見るとそれも納得。4走前の勝ち馬ジューンアヲニヨシはその後重賞を3戦して全て1秒以内に善戦、3走前に負けたブラックブロッサムは2年前の京都新聞杯で1番人気に推され将来を期待されたお馬さん。残念ながらマコトヴェリーキーを負かした保津峡特別の後に故障再発して引退となってしまったけど、京都新聞杯の敗戦以外は負けなしの5戦4勝という戦績。そして、2走前の日本海Sで負けた相手は菊花賞で2着に来たヘデントール。
これだけの相手に接戦を続けてきたなら、ハンデGⅢなら十分勝負になると思うし、背負うハンデも55kgと上位人気馬からすればかなり恵まれた条件。また、オルフェーヴル産駒というのも好材料で中京競馬場の芝コースの複勝率は平均より高いのも後押し材料。
馬連・三連複の相手には入れておいて損はないと思うにゃ

(3)マイネルメモリー(想定オッズ10番人気 24.8倍)
3頭目はマイネルメモリー
注目したのは前走アルゼンチン共和国杯5着。
3歳時の毎日杯以来の重賞挑戦となったけれど、展開も向いて0.4秒差5着に好走。その時の勝ち馬が去年のこのレースで2着だったハヤヤッコ。
マイネルメモリー自身、中京含めた左回りのコースで勝利したことは無いものの、7戦して全て掲示板を確保する走りを見せており、苦手はなさそう。
去年の秋から今年の春にかけて凡走が続いたけど、うまく立て直してこれていて、前走タフだったアルゼンチン共和国杯から500m短縮となるこのレースへのローテーションは割と好感が持てるし、血統的にも今年の神戸新聞杯で逃げ切り勝ちを収めたメイショウタバルと同じゴールドシップ産駒なら、ここでも通用する可能性が高いと思うけどどうかにゃ?

3.まとめと予告
レース全体を見渡すと、クラシック好走のコスモキュランダ、未勝利勝ち上がりから8戦続けて3着以内のシランケド、6月の鳴尾記念で出走取消直前まで1番人気だったロードデルレイあたりが有力馬として出走予定。
特にロードデルレイは底らしい底を見せておらず、仕上がっていれば好勝負になると見込んでいるにゃ。
コスモキュランダは実績十分は認めつつ、得意の3~4コーナーでの捲りがしにくい中京競馬場では軸にしづらいところ。シランケドは確かにここ5戦全て連対と格上挑戦となるここでも通用しそうだけど、やはり戦ってきたメンバーがあまり強くなさそうだし、オッズ次第では相手からも外すかもしれないにゃ。
ということで、有力馬の中で最も期待しているのはロードデルレイにゃ。
いま、単勝5倍くらいの想定オッズが見えているけど、出走取消となった鳴尾記念では今回より骨っぽい相手に1番人気と期待されていただけに、現状のオッズはかなり妙味あると思っているにゃ。

さて、考察はこれくらいにしておくにゃ。
土曜日当日にはいつものとおり予想指数を午前中にアップするので参考にしてください。
この記事見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。

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