恥ずかしながら曖昧だった「誤差」と「不確かさ」の話
先日とあるセミナーを受講していたんですが、微生物の技術者としてそれなりの期間仕事をしてきたのに、基本的なことを知らなかったなあ、ということがあります。それが「誤差」と「不確かさ」の違いです。
誤差 ... 測定値と「真の値」の差
自分の体重が45 kgだと思っている人が、体重計に乗ります。そして、体重計は「50 kg」と示しました。「これは誤差だ!」と言っても強く反論できないわけですね。
「真の値」は神様しか分からないわけですから、誤差もわかりようがない、ということになります。
不確かさ ... 測定結果に存在する疑わしさ
天秤メーカーでは、代表的な機種の「不確かさ」を公表しています。「50 kgのポイントでは、0.5 gの不確かさ(信頼の水準 約95%)」みたいな感じですね。
そうすると、このはかりで「50 kg」と出た場合、「真の体重」が45 kgである確率はそう高くない、というわけです。
分析するだけではダメなのよ
日々技術者をやっていると、ついつい基本的なことを忘れがちですが、「その分析値は何を表しているのか」をよく考えないと、思わぬ落とし穴にハマってしまうかもしれないですね。
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