16歳の男が草津温泉の感想を率直に語ってみた
こんにちは、KMです。
ついこの間のことなのですが、家族で草津温泉に旅行してきました。ということで、その感想を語っちゃおうという記事です。
ただ、単に「楽しかった」や「良い場所だった」だけの感想ではありきたりですよね。そのような評価は探せばいくらでも出てくるので、今回は忖度なしの評価をしていきたいと思います。
そのため、この記事では失礼な表現が多数使われていますが、予めご了承ください。割とひどいです。
では、始めましょう。
なぜ「湯もみ」にそこまで金を払わなければならないのか
温泉街に到着すると、まずは湯畑という場所を目指して歩き始めました。
まず、目的地へ向かっている道中が割と面白かったです。
景観を保護するためか、セブンイレブンの配色が白黒になっていたり、目的地に近づくにつれ強烈になっていく硫黄の匂い。
そのような五感で感じ取れる一種の違和感が、温泉街での臨場感を高めてくれたように思います。
さて、湯畑に到着しました。
硫黄の匂いが凄まじいです。
さらに、水蒸気がもわんと舞っているのを感じますね。
これぞ温泉という感じでした。
湯の周囲には和風の店や施設がずらりと並んでおり、なんとなく歴史を感じましたね。昔からそうだったのかは分かりませんが。
一通り建物を眺めると、草津温泉の文化である「湯もみ」を見学することになりました。
湯もみ、高くない?
湯もみ専用の施設で行われるらしいのですが、なんと見学料700円。
かなり強気な値段だと感じました。
事前に湯もみのことはざっくりと聞かされていましたが、どうも自分のイメージと価格が釣り合わなかったです。湯もみについては後ほど説明しますね。
「ひょっとすると、想像をはるかに超えるようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか」
そんな期待、そして懸念を抱えながら施設内へと入りました。
柵で内側と外側に仕切られており、その内側で湯もみが行われるようです。
しかし……あまり面白くなさそうというのが正直なところ。
そもそも、湯もみとは何なのか。以下に定義を載せます。
意味はなんとなく理解できましたが、16歳の自分がそれを見たところで大して面白くないような気がしてきました。事実、そうだったのですが。
とても失礼な言い方にはなりますが、「おばあさん方がお湯をまぜまぜしている様子に何故700円を払わなければならないのか」をずっと考えながら見学していました。
確かに、終盤はお湯が弾け飛ぶような迫力はありましたが、せいぜいそのくらいしか見どころが無かったように思います。
700円の価格設定
先ほどの疑問の答えはこうかもしれません。
「二回目を見ようとする人は滅多にいないだろうから、一回目でたくさんお金を頂こう」
失礼極まりないですね。ごめんなさい。でも実際、そんな気がするんです。
僕の価値観にはなりますが、「湯もみの見学」は50円くらいが妥当だと思います。しかし、実際は700円。
湯もみが死ぬほど面白ければきっと50円でも良いんです。同じ人が何度もお金を払ってくれますから。
でも、湯もみはそこまで面白くないのかもしれない。だからこそ、初回にお金を取れるだけ取ってしまおうという計画なのではないでしょうか。
湯もみから得た知見
まさかの温泉街で、商売の勉強をすることができました。
もちろん僕の邪推が正しくない可能性は全然ありますし、ほかの理由もたくさんあることでしょう。
しかし、戦略的な考え方を模索するうえで、フラットにそれを予想する良い経験にはなりました。
いくら文化的で評判が良くても、面白くないものは面白くない。そういった率直な感想を述べていきたいものですね。
ホテル櫻井、いいところ。
湯もみの見学が終わったところで、草津温泉旅の宿を見てみましょう。
今回の宿泊施設はホテル櫻井さん。かなりクチコミは良いみたいですよ。
さて、いざ行かん。この目で確かめてみようではないか。
接客
早速カウンターでチェックイン。
その際に対応してくださった白人男性が、驚くほど丁寧な対応をしてくれました。
とても流暢な日本語で、かつ言葉遣いが完璧。愛想も素晴らしく、もはや日本人の接客を超えていましたね。
非常に優秀な方なのでしょう。そんな方がホテル櫻井のスタッフとして働いているということは、それほど労働環境が彼にとって魅力的だったのでしょうか。
これは、期待できる旅館ですね。
部屋
広い和室です。
我が家は和洋折衷なのですが、洋がほとんどなので少し慣れない感じがしましたね。
そして14階の部屋だったので、窓から温泉街を一望できました。
これがかなり良くて、夜にはライトアップされた建造物などを見ることができます。外の景観を眺めながら行うカードゲームはとても楽しかったですよ。
ちなみに、トイレの個室が二つあります。良心的ですね。
設備
一般的なホテルや旅館に備わっているものはほとんど網羅されていますし、どれもレベルが高いです。
なかでも、SAKURA LOUNGEという施設が気に入りました。
そこではちょっとした軽食や飲み物を好きなだけ飲食することができます。
お菓子やジュースのラインナップがしょぼい!なんてことは全然なく、むしろかなり美味しい方でした。家にも設置してくれないかな。
チーズタルト、チョコレート、マカロン……。
コカ・コーラ、果物ジュース、ミネラルウォーター……。
櫻井に戻りたくなってきました笑
食事
一日目の夕食と二日目の朝食を頂きました。
(自分は食事の写真を撮っていなかったので、父の写真を借りています)
バイキング形式で、自分の好きなものを取って食べることができます。自分の欲望を開放して、ステーキや寿司などを食べまくった思い出。
ちなみに、夕食の際に食べたステーキはとんでもなく美味しかったです。
歯ごたえ良し、味わい良し、トッピング良し。普通に出店できるレベル。
ほかの料理ももちろん美味しかったですが、やたらとステーキが突出していましたね。ついおかわりしちゃいました。
風呂
はい、大本命です。
草津温泉の湯を確かめてきました。
しかし、これが正直よくわからなかったんですよね。
もちろん、通常の風呂や露天風呂、どちらも心地はよかったです。
でも、いまいち他方の銭湯との違いが掴めなかった。シャワーや広さも特に変わりはなかったし、肝心の湯も普通に感じました。
むしろ、地元の銭湯の方が様々な風呂の種類があって良かったような気さえします。
でも、ある意味これが当たり前なのかもしれませんね。温泉の良さを理解するには、僕はまだ若すぎるように思います。
これから歳を重ねていくと、いずれ分かるようになるのでしょうか。期待が高まります。
総評
流石は三ツ星ホテル、高レベルでした。普通に感動。
温泉が少し残念だったような気もしますが、正直体を洗えればどこでもいいような子供には響きにくいのかもしれませんね。
ただ、総評とは別枠でこれだけは言わせて頂きたいです。どうしても、率直に述べたいので。
途中で、普通に帰りたくなったんです。
旅疲れもあるとは思いますが、慣れない場所ってやはり違和感がするんですよね。
いつもお世話になっているベッドで、ゆったりと眠りたい…。そんな思いは確かにありました。
しかし、これはホテル櫻井が悪いからではありません。
自分がそういう人間だからなんですよ。修学旅行でも、同じ現象が何度も起きています。
和風よりも洋風が好きだし、自宅が一番安心する場所。そういった考え方をしているので、帰巣本能が自然と働いたのでしょう。
そもそも、旅に慣れていないのかも。
以上です。
だからなんだよって話なんですが、許してください。
この露天風呂は完成形
さて、二日目。朝食やおみやげの購入を済ませると、次なる場所へ移動することになりました。
どうやら、今度は別の露天風呂に行くみたいです。昨日のこともあったのであまり期待はできませんでしたが、とりあえず足を運んでみることに。
西の河原公園
目的の温泉へと向かう道中に寄ったのは西の河原公園。
なんというか、自然を感じる場所でしたね。木々や岩、そして池がなんとも和風で美しい。
自分に日本人らしい感性が備わっているかどうかは分かりませんが、写真を撮っていて楽しい場所でした。
西の河原露天風呂、最高
着きました、西の河原露天風呂。
公園を先に見ているので、大自然の中でお湯に浸かれると思うと少しワクワクしました。それなりに人もいましたし、もしかして人気があるのかな。
それでは、入浴。
きもちぇ~~~!!!
というのが感想です。日光を浴びながら、自然に包まれながら。気温もそれなりに涼しく、露天風呂としては絶好の環境でした。
こういうのは変態的でどうかと思いますが、青空の下で真っ裸という開放感が非常に良かったです。
そういう非日常こそが人にとって必要なのだと悟ったような気がしました。
お湯の中に座れるスペースがあったので、そこに寝転がってみたり……。
あぁ、最高。とにかくこれが良かったです、ホントに。
露天風呂は沢山ありますが、寝転がれるスペースを確保してくれている所は最高です。まさに憩いの場。
ここでやっと、「草津温泉」を楽しむことができましたね。
感想
色々と失礼なことを述べましたが、非常に価値のある体験だったように思います。
湯もみをビジネスの視点で考えたり、ありのままに櫻井のサービスを体感したり、素っ裸で自然を感じてみたり。
草津温泉でないと体験できないことばかりでした。
そして、こんな風に率直に感じること、フラットに考えること。これも大切だと実感する旅になりましたね。
そうすることによって経験の解像度が高まりますし、人間性を成長させることにも繋がると思います。自分には素直でいたいよね。
嘘をついたり、誇張をするのは高専のレポートで充分なんですよ、まったく。
またいつか、大人になったら草津温泉に行きたいですね。僕の感性がどのように変わっているのか、見物です。
それでは、この辺で終わりとしましょうか。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
参照
草津温泉ポータルサイト
https://www.kusatsu-onsen.ne.jp/netsunoyu/history.html