学習環境を考え直す〜大学生活をどう過ごすべきか〜
こんにちは♫
今回はタイトルが壮大な感じがしますよね!
「どう過ごすべきか」という文言は少々抽象的すぎたかもしれません。
ただ、大学への進学率が年々過去最高を更新している今、多くの人がイメージする大学と、大学に行く本来の目的にギャップがあるように感じています。
大学でできることは多いです。時間もたくさんつくれます。みなさんは大学生活にどんなことを期待しますか??
そこで今回は、私が思う大学のあり方と、その学習環境について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
「大学進学」に対する一般認識
近年、日本では高校卒業後に大学に進学することはいわば "一般的なルート" になってきているように感じます。
文部科学省によると、昨年度(2020年度)の大学(学部)進学率は、54.4%で過去最高を記録しました。(R2年度学校基本調査より)
つまり、高校生の2人に1人以上が大学へ進学しているってことですね!👀
専門職(美容師、保育士、整備士、パティシエ、プログラマーなどを指す)を目指している人は専門的な技術や知識を身につけるために専門学校に通いますよね。高校卒業後、起業をしたり就職する人もいます。
しかし、そうでない方は高校3年生になると、周りの雰囲気からも漠然と大学進学の道を考え始めるのではないでしょうか。
私はよくファッション誌を読んでいたのですが、その特集でも「学年別:大学生通学コーデ」や「先輩に聞く:大学のうちにしておくべきこと」などといったコーナーが雑誌内に設けられるほどファッション界でも大学生市場が大きいことがわかります。
現代の日本の大学:専攻決め
日本の大学では、大抵入学試験が学部ごとに分かれており、受験時にどの学部を専攻するかを決めて入学します。(ICUなどは例外)
私はこれに関しては、特に問題はないと思います。が、ICUやアメリカの多くの大学のように、入学後様々な専攻を経験してから主専攻・副専攻を決められる制度は、よりその学問への関心や意欲が高まると思います。
私の場合は、高校のかなり初期段階で大学では英文学を学ぶんだって決めていたのでよかったのですが、迷っている方にとってはすごくいい制度だなって思います!
現代の日本の大学:学習環境
①図書館
皆さんの大学は図書館は何時まで開館していますか?
多くの大学は、6時〜8時までなのではないでしょうか。特に現在は新型コロナウイルスの影響で利用時間が短縮されているかもしれません。
さらに、土曜日はお昼頃までの開館、日曜日は閉館している場合が多いと思います。
私はアメリカに留学して感銘を受けたことの一つは、図書館の利用時間です。私が留学した大学は、平日休日ともに9時〜23時まで開いていて、期末試験期間中は24時間開いていました!
留学帰国組のお友達といつも図書館が1日ずっと開いていればいいのにって話していました(笑)
もう少し開館時間を伸ばして欲しいな〜と常々思っています。
そうしたらもっと学習に対する意欲も相対的に上がると思うのですが。
学内に寮がないし図書館で働く方の雇用形態もあるから現状難しいですよね・・
あと、図書館に飲食OKなエリアを設けて欲しいですね・・!
私が在籍していた大学は、ふたが閉まらない飲み物はNGでした。
②授業
私が大学に通って受けた印象は、"楽単"をたくさん選ぶ人が多いこと、授業をスキップする学生が多いこと、授業中静かな学生が多いことでした。
私は単位換算されない科目を履修したり、人の目を気にせず前の方に座り楽しんで授業に参加するタイプでしたが、留学に行ってそれがさらに強まりました。
こんな大学生活をしていて友達はいたのかと疑問に思われたかもしれません(笑)
大丈夫です、次第に私の周りは同じように目的を持って授業を受ける友達ばかりになっていました。
大学のいいところって、自分の信念を曲げずに友達の輪を広げられるところだと思っています。
大学は自然と考え方が合う人たちが集まって、それに関して周りから何か言われにくい環境があると思います。比較的個人主義に近いような感じですかね。
多くない人数ではありましたが、何でも熱い想いを語り合える良い友人ができました。
なぜ大学に行くのか?
大学進学はあくまでも任意で、必ず行かなければならないことはないんです。
じゃあなぜこんなにも多くの人が大学に進学するのか。
このような理由は、決して間違いではないし悪いものではありません。むしろ高校生の時はこのくらいの気持ちで進学する人が大半だと思います。(私も半分くらいはそうでした!笑)
ただ誤解をしてはならない部分があります。
確かに、職種によっては「大卒以上」という条件があります。多くの企業はそう設定しているのではないでしょうか。
そう言った意味では大学に行けば就職先の選択肢は広がります。
それに、大学では自分の好きな学問が学べる上に長期休暇があるので旅行や留学、資格試験の取得など自己投資ができる時間がたっぷり取れます。
メリットたくさんです。
ただ、それはそういった企業に将来就職を考えている人ややりたい勉強がある人、大学の制度を使って成し遂げたいことがある人にとって大学が最善な道であるだけで、「全員行って当たり前」ではないんです。
ちなみに私は高校生の当時はまだ将来に関しては漠然としていましたが、大学の交換留学システムを使って留学するとは心に決めていました。英語は好きでずっと勉強していたので絶対将来英語に関わることをしたいと考えていたからです。
大切なのは、「大学進学は将来のゴールへの通過点において必要か?」ということをしっかりと考えることだと思います。
人によっては大学進学でない道が最善な場合もあるわけです。その人にとって大学はあまり必要のないステップでしょう。
だから、高校生の皆さんはぜひ、進路を考えるときに「道は一つじゃない」ということを知っておいて欲しいなって思います。
大学生の方は、大学で何を学ぶのか、どんな経験をしたいのか、それが将来のビジョンにどう繋がるのかを考えてみるとより充実した大学生活が送れるのではないかと思います。
「とりあえず」や「なんとなく」のまま大学生活を過ごすのはちょっぴりもったいない気がします。
現代の日本では、基本的には高校卒業見込みがあり受験料と学費さえ支払えれば誰でも出願でき、進学できます。中世やルネサンス期とは違います。
大学に通えるって幸運なことでもあります。
この記事が明日からちょっと大学へ通う姿勢を変えてみるきっかけになれば幸いです…☆
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最後の方少々熱くなってきてしまったので今回はここまでにしたいと思います…!
最後まで読んでくれてありがとうございました。
【おまけ】大学の起源
時代は古代ギリシャ・ローマまで遡ります。
(というのも古代ギリシャ・ローマ〜ルネサンスは私の研究対象なのでちょこっと触れたいと思います‼︎ 興味がある方はご一読ください♫)
古代ギリシャでは、現代の大学に近い「アカデメイア」という機関を哲学者プラトン(前428頃〜前348頃)が創立しました。
古代ギリシャの学問は、一旦アラビア世界に入り込み保存・継承されます。(9世紀〜12世紀の間の大翻訳時代)※代表的な翻訳者:Hunayn ibn Ishaq (809-873 AD)
古代ギリシャの学問、がヨーロッパとイスラムの世界(とビザンツ帝国)との商業的・個人的な往復によって再び西欧に逆輸入されます。
この過程を経て、西欧最古の大学群 ボローニャ大学やパリ大学などの設立が11世紀〜13世紀になされたとされています。
やはり、古代ギリシャからの流れを引き継いでいるので、学問は文法・論理学・修辞学・哲学・算術・幾何学・天文学が中心でした。
大学に入れるのは男性のみで、大半が高位聖職者たちでした。皆に教育が平等かつ自由に与えられていたわけではないんです。
※大学の起源はこちら参照。
※厳密に説明すると論文1本書けちゃうのでここでは詳細をかなり省略しています。ご了承ください。
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Thank you guys for reading my short article :)
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