友達の子どもからしか得られない栄養があるんだ

　先日、友達と友達の子どもと公園を散歩した。私、大学時代からの友達のSちゃんとKちゃん、そして、Kちゃんの娘のちびKちゃん(7ヶ月)だ。ちびKちゃんと会うのは2回目。人見知りされたら悲しいな〜と思っていたが、ちびKちゃんは、眠いのか、眉間に皺を寄せ不服そうな表情でベビーカーに乗っていた。足を触ったら爆裂キックをかまされた。ごめんね…。
　みんなで公園内を歩く。鬱には運動がいいらしいね、とか、これからどうしてこうか、なんていう悩めるアラサーの会話である。
　この日は天気が良く、蚊が飛んでいた。ロンパース姿のちびKちゃんは、ムチムチと魅惑的な脚を無防備に露わにしていたので、蚊に狙われていた。ちびKちゃんが蚊に刺されると大変なので、私たちは屋内に場所を移すことにした。そう、我々のイオンへ。

　イオンに移動している間に、ちびKちゃんはすやすやと夢の世界に行ってしまった。閉じたまぶたから伸びる長いまつ毛。ちょっと突き出た上唇。ポカンと開いた口からは、生え始めた歯が見える。全てにおいてかわいい。
　かわいいちびKちゃんをまたベビーカーに乗せて、大人たちはウィンドウショッピングを楽しんだ。Kちゃんがユニクロで可愛い商品を見つけるたびに「ババに買わせよ。」「旦那に買わせよ。」と人頼みなのに笑った。
　ちびKちゃんが眠りから覚めた頃、大人たちは歩き疲れたのでスタバにいた。ちびKちゃんはママに抱っこされながら、ママのドリンクを奪おうとしていた。子どもの成長は早い。この間までミルクを飲んでいたのに、もう1人で座っている。一丁前にママのドリンクに手を伸ばしている。このまま行くとあっという間に高校生になっちゃうんじゃないかと思ったりする。
　さっきまで眠くてものすごく不機嫌な顔をしていたちびKちゃんだが、寝て機嫌が良くなったのか、すごく表情が出てきた。手を振ったり、いないいないばあをすると、キャッキャニコニコしてくれる。赤ちゃんっていないいないばあで本当に笑うんだと感心した。キャッキャニコニコする赤ちゃんはものすごくかわいい。私に！！笑顔を！！向けてくれている！！！！癒し！！！天使！！！心の栄養！！！


　あぁ、友達の赤ちゃんに貢ぎたい。たくさん本やぬいぐるみ、好きなパンやせんべいなどを買ってあげたい。いろいろ買ってくれる人のポジションになりたい。上手におしゃべりできるようになったら、私の名前を呼んで欲しい。たくさん遊びたい。少し大きくなってから、「ママ、あの人って何者なの？」と疑問を持って欲しい。小学生になっても仲良しでいたい。中学生くらいになったら、少しウザがられたい。高校生とか大学生になったら、一緒にお出かけとかしたい。その子の成長をポイントポイントで見守っている、そんなママの友達でいたいのだ。