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Design&Art|北欧デザインのとびら 〈12. フィンランド最大のデザインフェア、Habitare〉
ラプアン カンクリをはじめ、多くのブランドで活躍するフィンランド在住のテキスタイルデザイナー、吉澤葵さん。このコラムでは、葵さんのヘルシンキでの日々の暮らし・ライフスタイルから垣間見る、北欧デザインのヒントを探ります。
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毎年9月上旬のヘルシンキでは、Helsinki Design Weekとしてたくさんのデザインイベント・展示会が行われています。今年のデザインウィークでは、パンデミックで2年間キャンセル続きだったHabitare(ハビターレ)がついに帰ってきました。1970年代から続くフィンランド最大のデザインフェア、ハビターレ。今年も例年と同様に、ヘルシンキのパシラ駅近くにあるフェアセンターで壮大に行われました。たくさんの企業・ブランドが展示している中で、今回は私が注目するブランドのスタンド・ブースを紹介します。
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まずはやっぱりラプアンカンクリから!会場に入ってすぐにラプアンカンクリのスタンドを見つけることができました。フィンランドのAsun(アスン)マガジンが企画しているスタンドの一角にあり、Nikari(二カリ)やWoodnotes(ウッドノート)などの他ブランドとの共同ブースになっています。アスンマガジンが出すブースはいつも、ハビターレの見どころの一つとされています。
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アンティーク風の家具と一緒にAWコレクションが並んでいました!お洒落なベースやグラス小物、植物を使ったとてもアットホームな展示スタイルで、見ているだけでホッとしてしまいました。さすがのラプアンカンクリです。
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新作のブランケットやタオルが並ぶ中、私が注目したのは、Kissanpäivät(キッサンパイヴァット)。Matti Pikkujamsa (マッティ・ピックヤムサ)さんの新しいデザインです。私は犬も好きですが、猫も大好き。猫好きにはたまらないデザインがとても嬉しいです!
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次に訪れたのは、同じアスンマガジンのブースにある、最近とても注目されている、Cover Story(カバーストーリー)のスタンドです。ウォールカラーを販売しているブランドで、こちらのスタンドは壁のみととてもシンプル。シンプルですが、とてもパンチのあるプレゼンテーションで、素敵な色のペイントがたくさんありました。
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そして次は、Block (ブロック)エリアの展示へ。こちらは若いデザイナーを紹介しているエリアで、若手デザイナーや学生の作品、新しいブランド、若手のデザインコレクティブなどを紹介しているスタンドです。私も数年前に何回かこのエリアに展示をしました。
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Protoshop(プロトショップ)というコーナーでは、若手デザイナーや学生が作ったプロトタイプを展示しています。家具だけではなく、テキスタイル、グラスや陶芸の作品も。私の親友であり、ラプアンカンクリのデザインも手掛けているTong Reng(トン・レン)さんの作品もありました。ここでの展示をきっかけに、企業が生産・販売ということも多くあります。私がデザインしたAino(アイノ) ブランケットも2014年にプロトショップで展示した後に、ラプアンカンクリから販売されました。
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プロトショップの横にはTalentshop(タレントショップ)というスタンドがあり、若手デザイナー4人が個々に自分の作品を展示していました。私もこのタレントショップに展示させていただいたことがあります。今回のタレントショップでは、真っ白に塗ったスペースに白い家具を展示しているVille Aakula(ヴィッレ・アークラ)さんの展示に目が行きました。私はテキスタイルデザイナーなので、いつもはカラフルなスタンドに注目しがちですが、この白の壁と白の床に白の家具を置くという展示にとても興味が湧きました。 ナイスアイデア!
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ハビターレはビジネスのためだけのフェアではなく、エンドユーザーの方々もたくさん訪れるフェアです。毎年会場では、アンティークマーケットやアートマーケットも同時に開催されていますので、ハビターレを見た後にアンティークマーケットで掘り出し物を探したりする人も多くいます。9月上旬のデザインウィークに合わせたフィンランド旅行も良いですね、とてもおすすめです!
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