LAPRAS社員に聞いてみた!最近読んだ面白い本を教えて!
さて、気づけば10月。そろそろ年末の足音が聞こえてきて、少し焦っている方もいるのではないでしょうか?そんな中、今回は社内で「読書の秋」ということで、この秋におすすめの本をメンバーに聞いてみました。
実は過去にも読書回は何度かやっていますが、今回もまたいつもと違ったラインナップになっているので、ご紹介していきます。愉快なペンネームと共にお楽しみください笑
元・財務/会計コンサル
新版 財務3表一体理解法 (朝日新書)・國貞 克則
前職に入る前にとりあえず読めと言われて買った本です。これからの時代の必須スキルは、英語・会計・ITとか言われてますが何も知らない方が「会計」を学ぶのにこの本から入ることをおススメします!財務3表が読めると株式投資も楽しくなると思いますよ!
百姓の息子
農家はもっと減っていい・久松 達央
日本の農業の闇がわかりやすく書かれています。外部環境から今後の予測も然り、これからの農家は何を意識していけば良いか知ることができました。これから就農を考えている人は是非読んでみてください!
iidasame
スター・朝井リョウ
小説だからテンポよく読める一方で、SNSの人気と実際の実力がイコールじゃない現在の社会で、若者たちがどうもがいて生きていくのかみたいな視点が面白かった。
傲慢と善良・辻村 深月
心がチクチクヒリヒリしてものすごかった。誰かと語り合いたいから読んでほしい。
なで肩JAPAN
君のクイズ・小川哲
生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか?
「天才」とされるクイズプレイヤーの思考を辿っていく様が細かく、興味深かった。彼らは何故クイズにハマるのか。CLANNADは人生であるが、クイズも人生なのだ。
nunuki
白熱光・グレッグイーガン
ちょっと前に読んだものですが。
ハードSFといったらグレッグイーガン。個人的には代表作「ディアスポラ」と並ぶ名作です。
主人公である未知の惑星の未知の生物たちが未知の現象を観測して未知の物理学を組み立てていくという、未知なるものに触れてワクワクする科学の醍醐味を味わえる作品。徐々に明らかになっていく世界観とストーリーを辿るのはミステリのようでもあり、登場人物たちの群像劇としても楽しめる。
染谷
憂鬱でなければ、仕事じゃない
ここ1,2ヶ月は、藤田さんの本ばっかり読んでいるのですが、どれも面白くて参考になります。この本は藤田さんと見城さんの対談のような本です。特にこの本のタイトルと、このタイトルがついた章の内容が好きです。(この言葉は見城さんの言葉ですが)憂鬱に突っ込んでいくことを楽しみながら生きていきたいと思います。
ryo-endo
鴨川ホルモー
京都を舞台に大学生たちがホルモーする青春小説。鴨川デルタとか百万遍とか上賀茂神社とか岩倉とかその他諸々の街並みが登場するので、京都で学生時代を過ごした方にはまず間違いなく思い出が助走をつけて引きずり込みにやってきます。もう何度目かというくらい読んだがやっぱりおもしろい。
yktakaha4
天幕のジャードゥーガル
かわいらしい絵柄ですが、史実に基づいた話で読みごたえがあります
既刊3巻なのでまだ追いつけます
同じ作者の方の違う作品もオススメです
takeaship
心理学で何がわかるか・村上 宣寛
書店の心理学の棚に並んでいる本のほとんどは、実は心理学の本ではありません。心理学は心の科学であり、理系の学問と同じように調査や実験をして統計的な仮説検証によりエビデンスを積み重ねていくものです。この本で、巷にあふれる俗説ではない、アカデミックな心理学でどのようなことが分かっているかを概観することができます。
最も学びになったのは、親の養育態度は子の将来にほとんど影響を及ぼさないということでした。これは親にとっては福音です。子育てはなるようにしかならないと割り切れば、子の将来のために何をすべきかと思い悩んだり、教育に廃課金するような無駄な努力をして心をすり減らすことなく、純粋に子育てを楽しめます。
経済学者が子育てに関わる論文やレビューを読み漁って現在分かっていることをまとめた、エビデンスベースドな子育て本です。幼児期までの子育てをどう乗り切るかのハウツーがメインで、子の将来のためにどうすべきかというハウツーはありません(なぜなら、心理学でわかっているように、そんな方法は存在しないから)。子育てアドバイスは根拠のないものが世に溢れていますが、そうした情報に惑わされず賢明な選択をするための知恵を得ることができます。
この本でねんねトレーニング(泣かせておく寝かしつけ)はデメリットがないことがわかったので、生後12週ごろに始めたら、夜の寝かしつけが不要になって大変助かっています。
nagasako
福島第一原発事故の真実
取材期間10年、1,500人以上への取材でできあがった本で、一気読み不可避でした。「本当に戦っている人がどう動いていたのか」「自分のことしか考えてない人がどう動いていたのか」「人の考えることには所詮限界があり、全く予想ができない中でどう動くべきなのか」などが、決して悲観しすぎず、リアリティ溢れる内容で書かれていて、一気に読んでしまいました
これで死ぬ
P32,P36,P88が特に勉強になりました
モデルナ 万年赤字企業が、世界を変えるまで
ここの描写がとても好きすぎて好きでした
長宗我部デパ地下
異剣戦記ヴェルンディオ
地点防衛型ファンタジー漫画という珍しいジャンルの漫画。空気感がとても爽やかな感じで良いです。同じ作者の「ヘルク」もオススメです。
山の民
秋といえばミステリーの秋なので、個人的最強ミステリー5選。
下になればなるほど、グロテスクな描写が強くなるので苦手な方は若干注意してください。ただし間違いなく面白いです。
アクロイド殺し・アガサクリスティー
ほぼ100年前の作品ですが、裏を返せばその面白さは100年後も読みつがれていることが証明している…(あまりの衝撃に、発表当時は論争も起きたそうな…)。古典ミステリーですが、登場人物一人一人の個性も立っていて結構読みやすいです。
すべてがFになる・森博嗣
ストーリーもさることながら、舞台設定が「突き抜けた天才が住む、俗世から隔離された最先端研究所」での事件というのがワクワクする。作者自身工学部助教授を勤めていた方なので理系用語もゴリゴリ出てくる。若干、トリックに無理ない…?と思わないでもないですが、その世界観や真賀田四季の天才っぷりにどっぷり浸れるのがいい
魍魎の匣・京極夏彦
この辺からだんだんエグみが増してきます。
「レンガ本」と称されるほどの厚みがありますが(推定7cm)、それを忘れるほど面白すぎて一気に読めちゃいます。一言で説明するのがめちゃくちゃ難しいですが、みどころは複数同時に起こる奇妙な事件を主人公の京極堂という古本屋兼陰陽師がその膨大な知識量と観察眼でスパーン!と看破するカタルシスと、猟奇犯罪なんだけどどこか人の心をとらえて離さない美しさ
ジェノサイド・高野和明
「イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。まったく無関係だった二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。」の紹介文にある通り、とにかくスケールがデカい!実はSF的要素も含んでいますが、それも含めてとてもリアリティがある
殺戮に至る病・我孫子武丸
色んな意味でピカイチのヤバさ。これは本当に人を選ぶ…。それでも勧めてしまう面白さ。サイコキラー側の視点に立って丁寧に心理描写されているのが肝
ギター少年
ヤング・ギター 2023年9月号
ジョーペリーのギターが50本掲載されており、ファンには有難い内容でした。
毎月は買わないけどたまに読みたくなります!
読書の秋!
以上、全部で20冊ご紹介させていただきました。皆さんの気になる本はありましたか??少しずつ涼しくなってきた季節に、ぜひいつもとは違うジャンルの本を手に取ってみるのもおすすめです。
そして、アンケートにご協力いただいたLAPRASメンバーの皆さん、改めてありがとうございました!!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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