見出し画像

家を出るということ

昨年の3月、今の家に引っ越してきました。

築年数は私より年上、小さな平屋の日本家屋。

もともと私のいた家は結婚して5年目に建てた大きくて立派な家。

でもその家は、私にとっても子供にとっても大きくて立派な鳥かごでした。

モラハラ元夫に見つからないよう計画して半年、少しづつ準備を進め3月の息子の卒業式を機に夜逃げ同然の家出を決行しました。

今ではさすがに慣れてしまったけど、今の家に来てしばらくは、何をしても何を食べても、何を言っても何を着ても、誰かの機嫌を気にせずおびえず言い訳を探さなくてよいことに、3人で感慨深さを感じていました。

物件を探すにあたり、我が家には犬もいるので、家を出るにはペットOKの物件を探さねばならず、そうすると数もかぎられ、敷金礼金も高くなるので不動産サイトとにらめっこの日々…

でも、

・家族全員で家を出る
(元夫だけが裸の王様状態だった)
・家を出たら三人とも自分の部屋を持つ
(ここ数年は特に怖かったので広い家でも子供部屋で3人過ごしていた)

が私達の絶対条件だった。

そうするとどうしても一軒家しか選択がなくなってしまうけど、みんなで生活を切り詰めてでもと今の家を決めたのです。

ただ、この安全で快適な我が家は契約更新のない「定期借家契約」物件。

通常の賃貸物件は「普通借家契約」といって契約更新時期に希望すれば原則契約を更新できるというもの。大体2年ごとですよね。
それに対し「定期貸家物件」とは契約期間が終了した段階で契約が終了してしまうのです。つまりは大家さんには契約を継続義務がないので、契約更新を断るのに理由を必要としないのです。

まあ、近所や大家さんとトラブルでもない限り通常は再契約となるようですが、この家はかなり古い家なので、大家さんが壊すまでの間定期賃貸物件として貸し出そうかな、なんて風にも思ってしまうんですよね。
しかも再契約となるとまた敷金礼金がペットいると2倍の恐怖再来??

そんなこんなで、子どもとこの生活を守りたいと思いながらも、引っ越し自体に結構貯金を使ってしまっていたので、正直日々の生活費を計算しては貯蓄までは余裕が持てず不安にも思っていました。

そんな折のコロナ禍。

幸いにも私も、長男も仕事がお休みになることはなく、お給料の減額がない状態での給付金交付となりました。(まだもらえてないけど)

給付金の一部はバイトがお休みになってしまった次男くんへのサポートやコロナで増えた生活出費の補填、次のコロナ再来に向けた予備費にあてたりして、残りは次の引っ越しもしくは再契約費用とすることにしました。

これで我が家は気持ち的にいったん一息つけました。家族一緒ならどんなとこでもいいけど、住む家がなくなってしまうのは困ってしまいますからね。
給付金に感謝です。

#給付金をきっかけに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?