坂本 絃

坂本 絃

最近の記事

ちいさなたからものたちとすごす日々

~ふわふわぱじゃま~ 急に寒くなったから冬物のパジャマを出した。もう、下ろして3年目となるセールで購入したポリエステル素材のパジャマ姿の私を見て、じじょちゃんは目を輝かせて「ママかわいいー💕」と抱きついてきた。四十路を越えたすっぴんの私のパジャマ姿をこんなにも目を輝かせて心から可愛いといってくれるのは世界でじじょちゃんだけだろう。なんとも、有難いことである。 「ふわふわ、あったかーい。なんかくまさんみたーい💕」と、座って髪の毛を乾かしている私の膝に頭を載せて嬉しそうに、ま

    • 生きているだけで親孝行

       タイトルにしてしまいましたが、最近人にこの言葉を贈る機会が何回もあったので、解説文を書くことにした。 私もそうだったのだけど、「親孝行しなければならない呪い」にかかっている人は結構いるのではないかと思う。四十代、もしくは上の世代の方は特に。  「結婚して、子供をもうけて孫の顔を親に見せて、近居もしくは同居で老後の面倒を経済的にもそれ以外にも見て、、、。」みたいなやつ。 この刷り込まれた概念、令和の時代にコンプリートできる人ってどれくらいいるんだろうと思う。 こうして書

      ¥300
      • ちいさなたからものと過ごす日々 

        ~ロマンスカーLOVE~   かつて、私にとってロマンスカーは夢とロマンを乗せて走る列車であった。今は亡き祖母の家は、近くに電車が走っており、幼い頃は集まったいとこたちと電車を眺めるのが祖母の家にいく楽しみのひとつであった。そのなかでも、ロマンスカーはたまにとおる豪華列車。速い、カッコいい、そしてめずらしい。幼い私たちはロマンスカーにうきうきしながら手をふったものだった。  月日は流れ、今じじょちゃんが、まさに電車ブームの真っ只中である。お彼岸の前日の夜、「お墓参りにママ

        • ちいさなたからものと過ごす日々

          ~ちょうじょちゃんのメッセージ~  夏休みは親にとっては過酷なシーズンだ。働いているママにとっても、お家にいるママにとっても。まずは本当にお疲れ様でしたと全国の戦友(子育てを頑張っているママ&パパ)たちにお伝えしたい。 早く学校が始まってほしい、というか給食が始まってほしい、、、。何度もくじけそうな時にそう思ったことか。給食を作ってくださっている学校給食を出してくださっていた方々は神様だった。そして現在じじょちゃんに保育園で給食を出してくださっている調理さんは神様である。感

          小さなたからものたちと過ごす日々

           「楽しくない大人、楽しめる子供」  ちょうじょちゃんの夏休みの工作の材料を買いに夕方歩いて買い物にいったのだが、16時でも17時でも今年の夏の外は暑い。過酷に暑い。  買い物が終わり、持参した水筒の水を途中飲みながら、汗だくになりながら家に帰ろうとしているときに、ちょうじょちゃんが「ママはあるきながらするあそびで、なにがすき?」と聞いてきた。暑さと、買い物をした荷物の重さと、子供たちの安全配慮で神経を尖らせていた私は、「いまは、すきなあそびはないかな。ちいさいころは、じゃ

          小さなたからものたちと過ごす日々

          小さなたからものたちとすごす日々

           夏になると私の地元ではわりと大きな花火大会がある。私の小学生の時から開催しはじめて、毎年続いて今年で35回だそうだ。泊まりに来たいとこたちと母に連れていってもらったり、家族で足の悪かった祖母を連れていって寄り添って見たり、友人と見に行ったりと花火大会を遡るとたくさんの思い出がでてくる。  レジャーシートを敷いて、近くの出店で買ったかき氷を美味しそうに食べる子供たちと、缶ビールを片手に寛ぐ旦那さんと花火がはじまる時間を待っている時間がとても幸福だった。私たち夫婦はお互いシフ

          小さなたからものたちとすごす日々

          ちいさなたからものと過ごす日々

           「Stay With Me」 いとこのおばあ様が先日ご逝去された。 100歳と半年、天寿を全うされた。 私は地元を離れているのでお別れするとなると移動で半日はかかる。親族といっても忌引きが取れるほどの血縁の近さがないので、お通夜や葬儀の出席が難しいと感じた私はその知らせを聞いた夜、お布団の中でまだ起きていたじじょちゃんにお願いをした。次の日がちょうど仕事がおやすみだったのだ。ちょうじょちゃんは学校だけど、じじょちゃんはおやすみの予定だったからおうちでのんびり過ごすのを楽し

          ちいさなたからものと過ごす日々

          ちいさな宝物と過ごす日々

          「小さな天使の成長」  ちょうじょちゃんが、2回目のヘアドネーションをした。1回目を4歳の時にしてから3年半伸ばした髪の毛をばっさり切った。 ヘアドネーションに使えるのは32センチ以上の髪の毛なのだけど、自分も経験したからわかるけど32センチ伸ばすのはなかなか大変。まず、重たい。そしてなかなか乾かない。それに前日にしっかり櫛をいれておかないと絡まる。 まだ、ちょうじょちゃんは、自分で髪を結えなかったからある程度の長さになると、三年半前も今回も保育園や学校での生活に支障がで

          ちいさな宝物と過ごす日々

          小さな宝物たちと過ごす日々

          母の日のおくりもの 母の日にこどもたちからプレゼントをもらった。 「パパと一緒に用意したの💕」と嬉しそうに、じじょちゃんが仕事から帰ってきた私の顔をみてすぐに話してくれた。 サプライズを狙っていたむすめちゃんは「ないしょっていっていたのに・・」と不満げだったけれど、プレゼントを渡す楽しみでわくわくするのが止まらないじじょちゃんの様子も、サプライズしようとしたむすめちゃんの気持ちもどちらも愛おしい。母の日のスポンサーになってくれた旦那さんにも感謝と思いながら子供たちの様子を

          小さな宝物たちと過ごす日々

          ちいさなたからものとすごす日々

          「しあわせだよ」  娘に挟まれて川の字で眠るのだけど、最近上の子は先に眠ってしまう。じじょちゃんは保育園でお昼寝してくるからか少し眠るまで時間がかかる。疲れていると、一秒でも早く眠ってくれ!と思ってしまうのだけど、思いがけず優しい言葉をかけてもらえることがある。 「ねぇ、ママ」といわれて、眠気とたたかいながら「なぁに」と答えると「そばにいてくれて、ありがとう。じじょちゃんね、しあわせだよ」と、薄闇のなかでニコニコしながらわたしを見上げていた。「しあわせなんだね、よかったねぇ

          ちいさなたからものとすごす日々

          いっしょにすごすこと

          買い物から帰る途中、手を繋いでいたじじょちゃんがふいに、「ママ、いっしょにすごしてくれてありがとう」と話しかけてきた。「今日はどこにもお出掛けしなかったよ?それでも、楽しかったの?」と聞くとじじょちゃんはうなずき、となりにいたむすめちゃんも「今日はママと、じじょちゃんとずっと一緒で楽しかった💕」と、ニコニコしていた。 天気もあまりよくなくて、1日おうちにいて掃除したり、録画してあったジブリ映画をみたり、おやつを食べたり、特別なことは何もしていない日。夕飯の食材の不足分を買い足

          いっしょにすごすこと

          小さな宝物と暮らす日々 #2

          じじょちゃんのおねがい 眠りにつく前に、3歳のじじょにお願いされたのは「ママもういちどパパとけっこんして。」だった。「なんで?」と訪ねると、「そうしたら、じじょちゃんとまたいっしょにいられるでしょう?あとね、じじょちゃんはママとけっこんしたいの。パパともねぇねともけっこんしたいの。」と答えてきた。 「じじょちゃんが、結婚したいのは一緒にいたいからなの?」と聞くと、こくんとうなずくので、 「ママとパパは結婚しているからじじょちゃんとは結婚できないなぁ。ねぇねとはきょうだいだか

          小さな宝物と暮らす日々 #2

          小さな宝物と暮らす日々

          ニコニコしながら小学1年生の娘が渡してくれたのは、うしろにメッセージをかける小さなハートのチョコだった。 ひらがなで「ままへ だいすき たべてね♥️◻️▲」って書いてある。もったいなくて、「まま、チョコ食べた?」って聞かれても、「まだ、とっておく」って、しばらく食べられなかったのだけれど初投稿noteに残して食べようと思う。 チョコ大好きなのに、ママにシェアしてくれてありがとう。 ママも、あなたが大好きだよ❤️ 小さなあなたが側にいてくれること、だいすきだよっていってく

          小さな宝物と暮らす日々