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美容師がフリーランス転身で気をつけること。

美容師始めて20年、独立して7年が経ちいろいろ気づいた点があります。個人的な見解から出た知恵や考えなどシェアしていますので、美容師のライフデザイン向上にお役に立てれば嬉しいです。

ちなみに僕は美容師の社会的地位の向上を目指し、クーポンサイトを使わない経営戦略を実践しています。


今日はフリーランスになる時の注意点をみんなと考えたいと思います。


▼新たな働き方


変わらず進むフリーランス美容師への転職、古い体質の業界なので個人的にはこの新しい働き方の流れはたいへん良いと思っています。

ただ、その反面フリーランスになるということはしっかり人生設計しておかないと取り返しのつかないことになること把握していますか?と疑問に感じることもあります。

メディアに取り上げられているフリーランス美容師はとても華やかに見え、

現在の働く環境が辛くてもっと自由に働きたい!

自分も売れっ子フリーランスのように頑張って稼ぎたい!

など、夢や憧れが先行しますよね。

だけどみなさんご存知の通り、夢や憧れだけでは美容師ライフは向上しません。

しっかりと人生設計を考えて働き方を選択していかないと、取り返しのつかない選択をしてしまうことになります。


▼人生をどうデザインしていくか?

 

まずフリーランスになるにあたり、自分は何歳までフリーランス美容師として仕事していくのか?

ずっとフリーランス美容師で働くのも選択肢の一つだと思いますが、美容師ライフを考えていくなら今後、独立開業の予定があるのか?その開業する場所はどこで単価はいくらのサロンを開業するのか?または家庭を築いてどう過ごしていくのか?の人生設計は非常に重要になります。

なんの目標も持たずにフリーランスの世界に入るとかなり苦労します。

次に数字の問題です。

自分の顧客数の土台があってフリーランスになるケースと、なんの数字の土台が無いゼロスタートのフリーランス。

ちなみにゼロスタートというのは、顧客が多数いてもゼロスタートの場合にもなることをしっかり見つけなければいけません。

具体的に説明すると、現在雇用されている立場でお給料30万円と仮定しましょう。

それがフリーランスになると、ミラーレンタルで取られる金額(家賃)や材料費、自分の交通費、税金などの経費がかかります。

この必要経費を差し引いての売り上げが収入になりますが、その数字が30万円以下になってしまうようであれば、現在の雇用先に所属していた方が収入面で下がることはありません。

他にも、雇用されている時の休みや休憩、練習する環境や指導できる環境(これも学びの場)、10万円以上の変動がない安定している収入、税務処理などの現場以外での仕事内容などなど、目に見えないけれど仕事をする上で得られることや時間を割かなければいけないこともじっくり吟味する必要があります。

現在の環境や収入とフリーランスになった場いいとでを比較してフリーランスの方が明らかに効率よく時間とお金を手に入れることができるのであれば、フリーランスを選択するのは良いと思います。

目先のお金や甘い言葉だけに捉われてしまい、休みの充実さや財務関係の仕事、自分の能力を向上させていく場の確保などお金のに換算されにくい部分も含めた場合に分が悪そうであれば、おそらく今はフリーランスに身を置くタイミングではないのだと思います。

フリーランスって要するに全てを自分でやらなくてはいけないので、全てを総合して考えて選択するべきだと個人的には思います。



▼フリーランス最大の敵


今はどの業界にもフリーランスは存在しますが、フリーランスの最大の敵って知っていますか?

その正体は「ダラけ」です。

先ほども書きましたが、フリーランスはすべて自分でやらなければいけないので仕事に励むのも自由ですし、サボることもダラけることも誰にも迷惑をかけませんので自由です。

将来を見据えてフリーランスになったのであれば、ダラけるようなことはしないと思いますが、現在の環境に不平不満を持っているだけでフリーランスになることはかなり危険だということは自覚しておいた方がいいと思います。

フリーランスに夢見ている美容師には残酷な現実ですが、フリーランスで稼いでいる人は元々の所属サロンでも立派に稼いできた美容師だけです。

フリーランスになったからといって売れっ子美容師になんかなれません。

仮に自分だけの顧客で回せているうちはいいですが、お客さんにも事情があり自然失客というものは必ず発生します。

そういうリスクも考え、集客のことも常に考えて発信していかなければいけません。

フリーランスで働くというのは経営していくということです。

ですからダラけ癖のある美容師には、フリーランスという選択はかなりリスキーな選択だと思います。

雇用されていたときは都合の悪いことは会社のせいにし、自分を正当化することもできましたが個人で動くとなると結果が出ないのは環境のせいではなく、すべて自分の責任だということを思い知らされます。

その覚悟を一時的なものではなく、一生続ける覚悟であればどんどん成果につながります。

色々な選択肢があることは素晴らしいことだと思いますが、ぜひ目先のことだけに捉われずに様々な視点から考えフリーランスになった暁には人生が好転していけるようにしましょうね☆


最後までご覧いただきありがとうございました。

現在フリーランスで活躍されている美容師さんの体験談や、フリーランスになろうか悩んでいる方いましたらぜひコメント欄でお話しましょう!


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