eShopの投票数とともに振り返る、3DSの12年間(つくりかけ)

はじめに

2011年2月に任天堂より発売された携帯ゲーム機、ニンテンドー3DS(以下3DS)は2023年3月でeShopのサービス終了をもって事実上の終わりを迎えました。eShopは本体の発売から数ヶ月が経った6月に始まったサービスで、このショップを通すことで購入したソフトの更新を行ったりソフトをDL購入することができました。ゲームのPVやニンテンドーダイレクト、ネコマリオタイムなどの番組の公開もされてました。このショップには遊んだゲームに投票する、という機能があって、一定時間プレイしたゲームにオススメ投票することができました。ちなみに投票機能はサービス終了後も残ったままです。この数字はeShopで該当のゲームを選択することで確認することができます。このゲームごとに投票した人数として表示される票数の数字を投票数、と呼びます。その投票数を1年区切り、正確には6月から始まる1年間の間に投票されたパッケージソフトの累計投票数をランキング形式の表にしました。これからこの表を見ながら3DSの波瀾万丈な12年間を順番に振り返っていきたいと思います。

~2012年6月

左から順位、ソフトタイトル、販売会社(当時)、投票数

これが最初の1年の100位までのランキングになります。1万票以上は14本。出だしで想像もしないアクシデントに見舞われ、半年で大きく値下げすることになった3DS。1位~3位のゲームはそんな一度落ち込んだゲーム機が再び返り咲くための起爆剤に相応しいビッグタイトル。中でも『モンスターハンター3G』は任天堂携帯機初の『モンハン』でした。数は少ないながらもバラエティに富んだラインナップで12年間で一番ソフトラインナップが豊かだったのもこの時期だと思います。本体と同時に発売したソフトで順位が最も高いのが7位の『レイトン教授と奇跡の仮面(以下レイトン)』、ニンテンドーDSから生まれた人気シリーズの最新作でした。6位の『スーパーポケモンスクランブル』は本体値下げという再スタートに合わせて発売されたゲーム。19位の『バイオハザード リベレーションズ』はすっかりゲーム性が変わっていたシリーズを原点回帰させた一作。いたる所に恐怖を味わえる演出が散りばめられていました。22位の『テイルズオブジアビス』は新要素も特にないほぼ移植ながら発売タイミングが悪すぎて延期&テキスト修正になりました。RPGとしてのボリュームは折り紙付きで非常に長く遊べる一本になってます。34位の『閃乱カグラ』は値下げの直後の発売ということで値下げが追い風になってヒット。セクシーな演出で話題になりましたが実は中身はシリアス。37位の『NEWラブプラス』はDSで誕生したシリーズの3作目で、本体機能をフルに使おうとした結果延期したにも関わらずどうにもならない出来で発売、色々あってそれなりに遊べるようにはなりましたが元の出来のせいですっかりブームは下火になってしまいました。文庫本とコラボしてゲーム内の彼女と一緒に読み進めるなんてイベントもありました。42位の『テリーのワンダーランド3D』はGBで発売されたもののリメイク。その下にも非常に多彩なタイトルが並んでます。そして17位あたりの数字が12年後にこの表に残れるラインとなります。
この時期の3DSには『いつの間にテレビ』という毎日専用の番組が配信される無料ソフトもあって非常に楽しませてくれました。立体視機能を生かした3DゲームPVというのも数多く配信されてました。ゼルダの伝説25周年で『4つの剣25周年エディション』なんてゲームが無料配信されたこともありました。何よりも大きいのは『アンサバダープログラム』で突然の大幅値下げになった本体を値下げ前に購入していた客に対して後に有償配信されることになるファミコンのバーチャルコンソールから10本と配信予定のないゲームボーイアドバンスのバーチャルコンソールから10本の計20本がDL出来る権利がプレゼントされました。名作を網羅した非常に豪華な20本。この『アンバサダープログラム』も投票出来る対象で、これに投票した人が数人いるという事実こそが3DSを通して最も驚かされたこと。だって投票出来る条件って2時間プレイだったかですよ?『アンバサダープログラム』って起動したら10数秒で終わる短いものなのに。

~2013年6月

左から順位、ソフトタイトル、販売会社(当時)、投票数 ()内は前年の順位

2年目の100本です。『とびだせ どうぶつの森』が発売し『マリオカート7』は1位から転落。以後ずっとトップを独走することになります。4位の『Newスーパーマリオブラザーズ2』はDSで発売された『Newスーパーマリオブラザーズ』の続編で任天堂初の追加DLCが販売されたゲーム。52位の『ブレイブリーデフォルト』は度重なる体験版の配信で意見を集め遊びやすくしていくという手法をとって発売されたRPG。発売後もストーリーがかなり評価され、音楽も高評価。AR機能も体験版から使われてました。57位の『世界樹の迷宮Ⅳ』はDSで始まった『3DダンジョンRPG復活計画』で生まれたシリーズの4作目で前作から一転、舞台は大空へ。気球に乗って迷宮探し。フォートレスのふぉーちゃんが気球で旅をする企画も。79位の『プロジェクトクロスゾーン』は他機種にて発売された『ナムコクロスカプコン』にセガとバンダイという何かを思い出す組み合わせの2社を加えた続編で染色体風に参戦キャラを公開する演出が話題になりました。

しばらく様子見していましたが投票が終わっていないとは言え、こんなにまだまだ投票する人がいるとは思わなかったという程にまだ数字が伸び続けているためにこの記事は一旦保留とさせていただきます。

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