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【ラオ摘草】ガランガルの花はピリリと辛い
豊かさとはなにか?とかテーマが出てたから書こうと思ったけど、やっぱり哲学者でもないし、豊かさの一部としてラオス農場で出会った新しい摘草と発見に至るまでを紹介しよう。
最初に言っておくと、これは久々のヒット摘草!(摘草と言っていいかは不明。)です。
初対面の食べれる花・・・その名前は?
毎度おなじみ農場スタッフのウォンさんがニヤニヤしながら左手に何かを持って現れました。
「ニャンニャン?(なになに??)」
と駆け寄る私
ウォン「カードークや」
・・・
私「カードーク???」
ウォン「そんなんも知らんのか?カーのドークや」
私「カーのドーク?」
ウォン「そう。カーのドーク」
私「あ!カーのドークか!」
(何この同じことを言い続ける不毛な会話)
そう、カーとはガランガルのラオ語。
ドークは花。
ということでガランガルの花と判明。
私「え、じゃぁ、あっこの(農場の一角をさして)ガランガルにも花咲くの?」
ウォン「もー咲いとるわ!」
私「エーーーーー!」
ウォン「ほんま何も知らんのやなぁ。」
こっちやこっち。とまるで子供をつれるように私を案内するウォン(ちなみに年齢は10も違わない)
ウォン「ほらあれや」
私「どれ???花ないやん」
ウォン「もう一個奥のカーや!」
私「あーあった!!!」
「あったあった!!!ミーレオミーレオ」
と喜ぶ私。
ウォンさんはそんな私の様子を見てただ嬉しそうに笑ってる。
おお!
初めて見るカーの花。
東南アジアも色々行ってきましたが、花に巡り会えたのは初めて。
(多分見てはいるけど気づいていない)
ウォンさんが持ってたのよりチョット時期が遅かったのか一部花びら(?)が開いてる。だけど、確かにこれだ。
全身ショット。食べれると知らないとこんなに目立っていても気づかないものです。人が見ている世界は人によって全く違うんですね。
カードークの食べ方は?
ということで早速カットして入手。
で、恒例の質問
私「どうやって食べるん?」
ウォン「そのまま食べてみ。」
食べた瞬間に微かに広がるウコンのような香り。その後、"ピリリ"と口を刺激する。
「辛っ!」「あ、でも好きかも」
ピリッとした感じが、どこかワサビを思い出させたからか嫌いな味ではない。
口が熱くなりに痛みが広がるというより、鼻に抜ける辛さだ。
もう一口
ウコン・・・からの「辛っ」
うんやっぱり嫌いじゃない。
ウォン「辛いやろ?唐辛子の代わりに料理に使ってもえーねん。」
なるほど。唐辛子とはまた違う辛さやけど、ピリッとさせるには料理にいいかもしれない。
私「他には?」
ウォン「そのまま焼いても美味しいし、乾燥させてパウダーにしたら辛味の調味料なるで」
!!!
なに!?
まさかのパウダー化の提案。
すっかり私の興味あるものを知ってるようだ。
これは早速作ってみよう!
まぁでも今日は特大スコールで湿気が高いんで、明日以降で乾燥した日に作ってみよう。
とりあえず、今宵はビールのつまみに焼きカードークだな。
今日もありがとうウォンさん。
と、ウォンさんの方を見て見たら、すでにバイクに跨って帰る準備をしていた。う〜ん、あっさりしてていいねぇ!
豊かさとは?
ということで、自然の中から食べ物を見つけてこれる能力は多分に豊かさを形成する一つと言えるはず。だって「豊」って「皿の上に食べ物いっぱい」みたいな漢字ですから。
自分の力で皿の上を食べ物いっぱいにできれば、生きていくことが出来るんですから。
以上、私にとっての豊かさの象徴ウォンさんと、まだまだ豊かになれない私のやり取りでした。
・・・ちょっと結びつけが強引だったかな 笑
最後に念のためガランガル(カー)とは?
一応、日本ではほとんど使わない食材ですので簡単な説明しておきます。
ガランガルとはショウガ科の地下茎で、タイではトムヤムクンとか、トムカーガイとかに使われる食材。茎自体は硬くて食べれません。
(無知な私は最初生姜と思ってガランガルを市場で買って、その硬さに「ラオスの生姜は硬くてかなわん!」と無知を棚に上げて難癖つけてました。)
独特の風味なので生姜との併用はあまりされないようで生姜なら生姜、カーならカーの味付けをするようです。
インドネシアでは薬としてJAM(色々な生薬を混ぜた飲み物)の中にも入っていた記憶があります。
写真があればよかったのですが、地下茎の部分を撮ったのがなかったので、気になる方は検索してください。硬くて太い生姜のイメージです。
花は不明ですが、腸のガスを排出させる働きやむくみとり、口臭予防にいいとされているらしいです。
追伸 焼カードークやパウダーの様子はまた後日忘れてなければ記事にしますのでまた見ていただくと嬉しいです。
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