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インターン1年生が100万メディアを作るためにやってきた事とそこから得た学び
はじめまして。株式会社LANYインターン生の安藤大晟(あんどうたいせい)です。
今回は8月公開の弊社インターン生前田くん(@MAE20020226)の成果共有noteが非常に好評だったので第二弾という形で書かせていただきます!
おそらくLANYのインターン生として働き出して2ヶ月目くらいのことだったと思います。「安藤くん、このメディアの課題点洗い出し〜戦略設計まで全部自分で考えて売上伸ばしてよ」とメディアを1つ唐突に渡されました。
「は?まじかよ?」と思いながらも、難易度高めのタスクには成長材料がたらふく詰まっていると思う派なので、二言返事で引き受けました。
そこからはとにかくそのメディアに向き合い、最終的には半年で50万→100万までグロースさせることができました。(現在も絶賛グロース中です)
今回はインターン1年生が100万メディアを作るためにやってきたことと、そこから得た学びについて書いていこうと思います。
プロフィール
自己紹介
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ざっくりとした自己紹介は下記のような感じです。
・氏名:安藤 大晟(あんどう たいせい)
・出身地:奈良県
・経歴:関西学院大学卒→奈良先端科学技術大学院大学在学中
・LANY参画時期:2022年2月
・趣味:旅行・サウナ・キングダム
現在は理系の大学院に通っており、学校の合間をぬってLANYでのインターンを行っています。
安藤&前田くんによる紹介動画↓
LANY参画のきっかけ
LANY参画のきっかけは、前職でSEOライターとしてインターンしていた経験から、「よりSEOの上流工程をやってみたい」と思っていたところ、SEOおたく(@seootaku)のアカウントにたどり着いたことです。
ツイートやYouTubeのコンテンツを確認してみたところ、超がつくほどのハイレベルのコンテンツがありふれており、「ここでインターンしたい!」と思いました。
また、インターン生を”リソース”として捉えるのではなく、”一緒に働く仲間”の様なウェルカムな感じで接してくれる点も非常に魅力に感じ、参画の決め手となりました。
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インターン参画時のレベル感
続いてインターン参画時のレベル感についてです。「もともとSEOについて知見があったんじゃないの?」と思われるかもしれないですが、まったくそんなことはありませんでした。
前職ではSEOライティングのみが業務内容だったため、
・ライティング
・WordPress入稿
このあたりしかできませんでした。
Google Search ConsoleやAnalyticsなどの使い方はもちろん分かりませんし、ましてやメディアの課題点の洗い出し・方向性策定などは到底できるようなレベル感ではありませんでした。
なのでLANYでのインターンは「Google Search ConsoleやAnalyticsの使い方に慣れよう」「そもそもSEOとは?」といった基本の基から始めるような形でスタートしました。
本プロジェクトの概要
ここまでが簡単な自己紹介やインターンとして参画するまでの部分になります。
ここからは今回のプロジェクトの内容について触れていきます。
背景
このプロジェクトに配属された時は下記のような状況でした。
・メンバーは僕を含めて3名
・リソース(メンバーの稼働時間)も少なめ
・明確な目標がなくメンバーの目線が揃っていない状態
・なんとなくリライトをしているだけの状態
・メディア内の情報量が煩雑でどこから優先的に改善していけばいいのか不明な状態
非常に少ないリソースでメディアを回していたため、課題が山積みでした。
まずは課題点の整理を行い、優先度を付け、実際に改善を行っていく。ざっくりこんな部分を改善するべくこのプロジェクトに配属されました。
目的
このメディアの目的ですが、アフィリエイト型(メディア内に掲載した広告から商品が売れると、成果報酬を受け取れる)メディアだったため、「兎にも角にも売上をあげること」これが本プロジェクト最大のミッションでした。
アドセンス(広告)は回していないため、SEOオーガニックのみでセッションを集め、コンバージョンに繋げ売上を伸ばす。ここをめがけて走り回りました。
結果
結果としては半年で100万(発生金額ベース)にも及ぶメディアを作ることができました。
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SEOアフィリエイトの参入者増加やサブディレメディアが増加し、レッドオーション化が進む中で、SEOオーガニックで三桁万円のメディアを作れたというのはかなり自信にもなりました。
下記の画像を見ていただいたらわかると思いますが、目標を達成したときはメンバー全員でかなり喜びました。
こんな感じで目標を達成した際には、メンバー全員で喜びを分かちあえるのもLANYのいいところだと思っています!
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取り組んだこと
ここからは上記のような結果を出すために取り組んだことをいくつか紹介します。
・メディアの目標設計
・メディアの戦術策定/立案
・予実管理
・モニタリング
・記事管理・ディレクション
・SEOリライト/CROリライト
・毎月のレポーティング
メディアの目標設計
まずはじめに取り組んだのはメディアの目標設計です。メンバー全員の目線合わせをすべく、プロジェクトの最終ゴールを「100万円の売上をあげること」に設定しました。
この目標設計の部分がきちんとできていることで、メンバー間で共通認識が生まれたり、モチベーションの維持にもつながります。
目標設計には下記の点を意識しました。
・難易度が低すぎ/高すぎないこと
・キリのいい数字であること
「めちゃくちゃ頑張ればなんとか到達できそう」このあたりのラインを考慮し、目標に設定しました。
また、目標設定のメリットとして、やるorやらないかの絶妙なタスクが発生したときに、「目標を達成するためにこのタスクは必要か?」と一度立ち止まり、必要かどうかの判断材料にすることも可能です。
メディアの戦術策定/立案
メディアの戦術策定/立案にも取り組みました。目標を達成するために必要な要素をあらいだし、現状とのギャップを埋める形で設計します。
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また、特にこのときに考えないといけないのは内部リソースです。内部のリソースを考慮した上で戦術を策定しないと、「いざ施策を動かしてみたけど人が足りなくて、うまく実行までできない...」なんてことが起きてしまいます。
なので、内部のリソース状況を常に可視化しながら、戦術を考えて施策を打つように心がけていました。
予実管理
なんと実績だけでなく予算管理すらもインターン1年生が行っていました。
「売上はどのくらいか?また人件費などの固定費はどのくらいか?会社に残るお金はどのくらか?」といったように、一企業の経理的な目線で予算管理すらもおこなっていました。
「今月予算○万円あればメディアとしてもうまく回り、支払いと/支出のバランスも大丈夫だろう」という金額をLANY社員の方に報告し、予算をおろしてもらっています。ぶっちゃけここが「社会人っぽいことやってるなー」と最も感じる瞬間ではあります。笑
モニタリング
本プロジェクトでは毎週、モニタリング(サイトの数値変化観測)も欠かさず行って来ました。
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上記の様なシートで数値を毎週観察し、数値に異常はないか/施策を打った記事の順位はどうかなどの部分をウォッチしていました。
特にアップデート後はサイトのパフォーマンスが大きく変動するため、このモニタリングが非常に重要になってきます。
またこのモニタリングを週次で行うことで
・下落したページを発見し、すぐさまパフォーマンス回復のリライトに繋げる
・上昇したページを発見し、さらなるパフォーマンス向上のリライトに繋げる
といった様にネクストアクションまで策定し、さらなるメディア改善に繋げることが可能となります。
記事管理・ディレクション
メディア運営を行う上できっても切り離せないのが記事管理です。
特に新規記事作成は内部だけでなく、外部のライターの方々にお願いすることが多いです。そのため納期管理やライターの方とのコミュニケーションが非常に重要になってきます。
ライターさんの才能を活かすも殺すも、ディレクター次第だと思っている派なので、ここら辺は特に力をいれました。
・FB(フィードバック)を行うときは、理由も添えてFBする
・こちら側で修正はせず、修正箇所とポイントのみを伝える
・即レスを意識する
・柔軟なチャットを心がける
などなどSEO以外の部分で対人スキルが問われるのがこの記事管理およびディレクションです。
SEOリライト/CROリライト
おそらく一番時間を割いたのが、このSEO(検索エンジン最適化)リライト/CRO(コンバージョン率最適化)リライトです。SEOリライトは順位アップを目的とし、CROリライトはコンバージョン数の最大化を目的とし実施します。
問題解決プロセス (Where - Why - How) のフレームワークを元に
1.問題箇所の特定(週次のモニタリングにて)/この記事のどこが問題なの
2.原因の洗い出し/なぜその問題が起こったのか×N回(5回くらいできるとベター)
3.打ち手の決定/どのようにしてその記事の課題を解決する
といった様に特定のフレームワークや3C(自社・他社・市場)観点などを用いながら実際に記事をリライト(再執筆)していきます。
とにかくユーザー目線やGoogle目線に寄り添う形で順位アップやCVアップのリライトを行いました。
毎月のレポーティング
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メディアを任せてもらっている以上、LANY社員への毎月のレポーティングも大切な業務の1つです。
・実績はどうだったか
・メディアのパフォーマンスはどうか
・予算の消化具合はどうだったか
・メンバーのモチベーションはどうか
などハード面〜ソフト面までを報告します。
また、レポーティングがてら社員の方々にフィードバックもたくさんいただきます。このフィードバックによって、第三者の目線で良かった点/もっと改善すべき点などを振り返ります。
LANYでのインターンでは裁量権が大きいからといって、放置されるわけではなく、適切な頻度・回数でFB機会をもらうことが可能です。なので、そこら辺は安心してプロジェクトを遂行できるようになっています。
プロジェクトを通して得た学び
今回のプロジェクトを通じて、メディア運営に関する学びはもちろんのこと、ビジネスマンとして必要な学びもたくさんありました。
全部は紹介できないですが、一部紹介していきます。
SEOに関する圧倒的知見
まずはSEOコンサル事業をメインに行っている会社ということもあって、SEOにはかなり強くなったと思います。
「どの様に順位がランキングされているのか?」「どのように仮説を立てたら順位があがりやすいのか」などなどSEOにまつわる知識はかなりインプットされたと思います。
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LANYでは社員だけではなく、業務委託として優秀なパートナーの方が多く在籍しています。大手メディア会社のマネージャークラスやSEO業界に長く従事するシニアコンサルタントなど、かなり優秀な外部パートナーがいます。
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LANYでのインターンでは、インターン生+業務委託パートナーの座組でプロジェクトを遂行していくケースも多々あります。この座組によってさまざまなパートナーの方とプロジェクトに参画できるため、SEOに関する知識は多方面から吸収できます。
パートナーごとで得意な領域もまったく異なるため、キャッチアップできる幅が広いのもLANYでのインターンの良いところです。
「As is」「To be」を用いて、足りてない要素を洗い出す
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「As is=現状」「To be=理想」を把握し、差分を意識することもプロジェクトを通して得た学びの1つです。
差分を出すためには、現状をしっかり俯瞰すること、また理想形(目標)を現実可能なラインから算定すること、これらが重要になってきます。
差分を出せたらそれらを因数分解し、課題として落とし込み、適切な戦略につなげます。
このように現状をこまめに把握し、理想から逆算することで日々のタスクを洗い出します。
戦略はプロジェクトのリソース(ヒト・カネ・モノ)によって異なる
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差分を出すことができれば、その差分を埋めるべく戦略を引きます。
しかし、ここで注意が必要なのは、この戦略がプロジェクトがもつリソース(ヒト・カネ・モノ)によってどれが最適化なのか異なることです。
どういうことかというと、上記のような画像でいうところの
直線距離の戦略<遠回りしている戦略
のほうが目的を達成する上ではいい場合もある、ということです。
「最短で攻めてみたが資金も人もたらずプロジェクトが滞る」こんなことが起きないように、常にプロジェクトのリソース状況を考慮しながら最適な手段(戦略)をとる必要があります。
圧倒的に戦闘力を上げるには日々の振り返りが重要
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日々の振り返りの大切さもプロジェクトを通して学びました。
LANYでは退勤後に"日報制度"があるのですが、僕はこの制度を使って、とにかく振り返りをしまくりました。
・どんなところが良かったのか
・どんなところがダメだったのか
→なんでダメだったのか
→次回以降どうするか
上記の様な感じでプロジェクトを通して反省点や思ったことなどを振り返りする習慣をつけていました。
この振り返りによって、
・思考が洗練されていく
・思考の変遷を観測できる
・改善点をどんどん潰していける
といった様にプロジェクトが円滑に進められる&自身の成長促進材料にも繋がります。
LANYは“超”実践型の長期インターン
ここまで読んでくれた方は分かると思いますが、LANYでのインターンは”超”がつくほど実践的です。
「せっかくインプットを行ったのにアウトプットを行う場が与えられない...。裁量権が少ない...」こんなことはLANYでのインターンでは起きません。笑
「レベルの高いアウトプットを出すためにインプットを行う」といった感じで先にアウトプットを求められるケースのほうが正直多いです。笑
とにかく質の高いアウトプットや結果を求められるケースは多々ありますが、その度に成長を重ねていけるのがLANYでのインターンの良いところです。
「学生のうちにビジネス戦闘力をあげたい」という方には最適なインターンかと思いますので、ぜひご応募していただけたらと思います。
インターン生の僕からしても、やる気のあるインターン生が入ってくれるとモチベもあがる&高め合えるのでどしどし応募お待ちしております!まずは下記のカジュアル面談から!