【英語X年目】大人がセサミストリートで英語を勉強してみた。
中学や高校でそこそこ英語を勉強してきたし、辞書を使えば新聞だって読める・・・!
「なのになんで『聞き取り』のあと一歩が足りないんだよ・・・!」
そんな悲劇と非効率を世の中から少しでも減らすため、私がこれまで実際に試してみたことを紹介します。
少しでもお役に立てば幸いです。
1、あらためて英語で幼児番組を見てみようと思った話。
実は私は英語以外にも第二外国語を勉強しているところでして、
といっても独学なので、書き取りテストなども何もなく、実に自由に気ままにやっているのですが、
それでもーーというより、だからこそ自分で決めた最低限のルールがあります。
それは・・・「ツラい方法は取らない」というものです。
「ツラい」・・・、もっと言えば、脳が反発を覚えるようなことを、
敢えて自分を追い込んでまでしたくないし、またしなければならないという状況にもないのです。
そもそも脳が反発を覚えることって、身につくのでしょうか?
スポンジが水を吸い込むように、ストレスなく勉強したい・・・!
とまあ、つい長々と書いてしまいましたが、
こういった考えがあるために、第二外国語では、
「子どもが自然に語学を習得するプロセスをなるべくなぞる」という方針を持っています。
それで第二外国語の勉強の際に幼児番組を見たりなどしているのですが、
ふと気づきました。
「あれ、英語で幼児番組ってあんま見てなくね?」
英語については今まで色々なことを試してきたつもりだったのに、
こんな基本的なところを見落とすとは盲点でした。
というわけで、さっそく見てみましょう。
どの幼児番組を見るのかって?
英語の幼児番組といえば、やっぱりセサミストリートです!
2、セサミストリートを選んだ理由!外国語の難関「変声」を突破せよ!
セサミストリートを選んだ理由は、単にかわいいし、懐かしいとか、YouTubeに公式チャンネルがあって便利だから、というだけではありません。
今回「大人として」セサミストリートを見直すにあたって、一つの明確な目的がありました。
それは、英語の苦手分野の一つ「変声」を克服することです。
「変声で話されると、何を言ってるのか、全くわからなくなる!」
というのはけっこう、外国語あるあるの気がします・・・。
昔、知り合いに、外国語ネイティブで日本語を勉強している人がいました。
その人は日本語を勉強する人には珍しく、日本語を学ぶ動機が「アニメ」ではない人だったのですが、
「ちょっとアニメを見てみたんだけど、声が高くて何を言っているのか全然聞き取れなかった」
という感想を言っていたのをよく覚えています。
逆の立場になると、すごくわかりますね、これ。
私は甲高い声やダミ声などの変声で英語を話されると、全くわからなくなりますもん。
そこでセサミストリートですよ!
セサミストリートの登場するモンスターたちは変声を使いつつも、基本的に簡単な表現だけでしゃべってくれるので
変声という難関を突破するには、うってつけの教材になるはずです!
3、大人がセサミストリートを見直して発見したこと。
さて、そんなわけでセサミストリートを一か月ほど見てみました。
ちょっと英語から話はそれるのですが、意外な発見がありました。
< 発見一つ目 :「えっ・・・、君だれ?」>
見たことのないキャラクターがすごく増えていたんです!
↑ アビー、Abby
↓ ゾーイ、Zoe
↑ マーレー、Murray(右)
↓ ロジータ、Rosita
最初は戸惑うんですけど、見ているうちに新キャラクターもなかなか愛着がわいてくるものです。
で、驚いたのはそれだけではありません。
なんと、スペイン語キャラクターがけっこういる、ということ!
上の写真のロジータは、スペイン語で色々歌ってくれますし、
マーレーの左にいる「little lamb」もスペイン語で単語を発します。
「アメリカには英語が喋れないメキシコからの移民が多いらしい」ということは聞いて知っていましたが、
おそらくは移民の子供たちにも親しんでもらえるように作られたキャラクターなのでしょう。
この適応力…、さすが移民の国の幼児番組、という感じです…!
< 発見二つ目 :「え・・・、中の人、一緒なの?」>
気付いてしまいましたよ、エンドロールを見ていたら・・・、
ビッグバードとオスカーの中の人が一緒で、
アーニーとカーミットの中の人が一緒だったってことにね・・・。
はい、英語学習には関係ない話でしたね・・・。
話を戻しましょう。
< 発見三つ目 :「文法のくずれに適応してきたぞ・・・!」>
英語でセサミストリートを見て改めて気づいたことなのですが、
エルモは自分のことを「I」ではなく「Elmo」と呼びます。
例えば「Elmo can help you」とか言ったりするわけです。
日本語でいうと、子どもが自分のことを「○○ちゃん」とか「○○」とか名前で呼ぶようなものなのでしょうか。
またクッキーモンスターは主語に「I」ではなく、「Me」を使います。
例えば「Me eat cookie」とか言ったりするわけです。
これは日本語でたとえるのが難しいですが、「てにをは」を間違えるようなもので、子どもにはありがちなものなのかもしれません。
でこういう子どもらしいミスが、外国語話者にとっては逆に、
「えっ・・!?」って頭が固まるくらいには戸惑わされるのですが、
まあ、見ていればそのうちに慣れましたし、
同時に、こういった文法のくずれに慣れるということが、文法の感覚がより深いレベルで自分のものになる、ということなのかもしれないです。
これは予期しない学習効果でした。
4、で、結局セサミストリートで変声をマスターできたのか?
はい、本題です。
結局、セサミストリートを見ることで、外国語話者の難関「変声」を突破できたのかというと・・・?
うーん、75%くらい・・・、かな?
確かにモンスターたちの変声には少し慣れました。
王道のモンスターであるエルモとクッキーモンスターが、特に聞き取るのが難しい変声だと感じましたが、
クッキーモンスターは基本的に「COOKIE! !」とか「oh boy, oh boy, oh boy」しか言わないのに対して(そんなことないけど)
エルモは幅広く色々なことをしゃべるので、結局「その単語を知っていなきゃ聞き取れない」という、
リスニング全般で直面している問題に立ち返ってきました。
逆に言えば「変声だからわからない」ということ自体は減ってきたので、
目標は一応達成した、ということで、うん、まあいっか。
もし、英語の変声の聞き取り勉強しようと考えている人には、
「Furchester Hotel」というシリーズがおすすめです。
内容は、エルモをはじめとしたモンスターキャラがホテルを経営していて、
毎回そこにお客さんがやってくる、というものです。
変声という目的にはわりとかなっていると思います。
あと、しばらくセサミストリートにはまりそうな感じがあるので、個人的には今後、「Word on the street」というシリーズを見ていこうかな、と。
内容は、Murrayというキャラが、毎回一つの単語について「ねえねえ、○○ってどういう意味?」と街中で人に聞きまくるという内容なのですが、
その単語のチョイスが「plan」「jealous」といった簡単な回もありますが、「courteous」「soggy」といった、「知っていそうで、知ってると思ったのに、でもあれ意味が出てこないな」という、実に絶妙なレベルの単語をチョイスしてくれるときがあるのです。
これは間違いなく、語彙力のアップにつながりますね。
あとMurrayくんかわいいし、いい奴感がすごいんだな。
というわけで、今回はそんな感じです。
まとめると、
・セサミストリートを見ると、変声に慣れていく!
・時代と共に変化があって、大人が見ても、なかなか唸らされる!
ということでした。
読んでいただいて、ありがとうございました。
語学勉強の費用の足しにさせていただきます_(._.)_