【仏語11ヵ月目】仏語の子供向けアニメ「カイユー」に挑戦してみた。
こんにちは。
今回の記事では、フランス語の独学が11ヵ月目になり、どんな感じになって来たのかを書いていきます。
ちなみに先月の記事はこちら→【仏語10ヵ月】仏語だけの動画に挑戦してみた。
内容は「フランス語吹き替え版の『Peppa Pig』シリーズに挑戦してみたところ、0.75倍速にすれば、単語や短い文章を拾えるようになった!」
ということでした。
今月も、YouTubeでフランス語で幼児向けアニメを見てみました。
といっても、先月の「Peppa Pig」とは別の作品です。
また初心者にいい感じ作品を見つけることができたので、それをご紹介しようと思います。
1、「Caillou」シリーズを見てみた。
最近見ている動画はこちらです。
一話七分ほどで完結するアニメです。
先月ご紹介したPeppa Pigは四分くらいだったので、それよりは少し長め。
また、ストーリーもPeppa Pigの単純明快さに比べれば、少しは複雑かもしれませんが、
セリフの全てを聞き取れなくてもなんとなくわかるくらいにはシンプルに作られています。
「Caillou」(カイユー)というのは主人公の男の子の名前で、その両親と妹の四人家族の物語を描いたアニメです。
原作はカナダで書かれたフランス語の児童小説のようです。
最近はこのシリーズを0.75倍速にして見ています。
で、ある時ふと気になってCaillouという言葉を辞書で引いてみたんです。
『ひょっとしてフランス語圏にはよくある人名なのかな?辞書にあるかな?』ぐらいに思っていたのですが、なんと・・・
【1】小石,砂利。
【2】(水晶などの)原石。
【3】《俗》頭、はげ頭
あ・・・(察し)。
『え、親からも友達からも「はげ」って呼ばれるって、それ可愛そうな子じゃないの?』
と心配になりましたが、アニメを少し見ればわかる通り、どこからどう見ても、Caillouくんは周りから愛されているキャラクターです。
「宝石の原石」という意味もあることを考えれば、子どものキャラクター名としてポジティブな意味を掛け合わせたものなのかもしれません。
なお、少年に髪の毛がない理由はいまだよくわかりません。
ちなみに今月は、自動生成のフランス語字幕をつけながら勉強しました。
先月は字幕無しでやっていたのですが、どうも今の能力で聞き取れるものは大方聞き取ったのか、頭打ちしてきた感があったから、工夫をする必要を感じたのです。
といっても自動生成のフランス語字幕は英語字幕ほどの精密さがないので、一筋縄ではいきません。
先月の時点では、自動生成の字幕に出て来る「辞書を引いても出てこない、存在しない単語」に足を引っ張られまくり、ストレスを感じたのでしたが、
「耳で聞きながら、字幕のスペルを目で確認する」という作業に少し慣れてきたせいか、
「この単語は、たぶん実際に存在するから、メモして辞書を引こう」とか
「いや、この単語はたぶん字幕ミスだ」
と辞書を引く前に見分ける能力が少しついてきました。
だから今では『なんだよ、この単語調べても出てこないじゃないか!!』みたいなことに悩まされるのが、10回に1回程度にまで減り、
字幕とともに勉強するのもスムーズにいくようになりました。
先月に比べれば少しずつフランス語に慣れてきたということでしょう。
で、改めて、今月メモした単語の一覧を見返してみると、
silencieusement 静かに
rapidement すぐに
heureusement 幸運なことに
のような副詞の単語が目立ちます。
なるほど語尾を「~ment」にすると、副詞を作ることができるようですね。
よーし、一つ覚えた!
といっても、まだまだ使いこなせる気はしませんが。
2、幼児向けアニメを見て感じること
ここから先はフランス語とはあまり関係ない話になります。
皆さんは子どもの頃、幼児向けのアニメとかテレビ番組とか、好きでしたか?
私は子供の頃からひねくれていたので、
「子ども向けに作りましたよ!みんな遊ぼうね!」
「子どもはこういうの好きなんだろ?ほら笑えよ!」
みたいな製作者の姿勢が全面に出ている番組は好きではありませんでした。
特に、一見普通におもしろそうな番組の中に、「妙な道徳くささとか説教くささを、こっそりバレないように紛れさせてくる」ような雰囲気を感じ取れば、もはや警戒の心を向けました。
つまりは、可愛くない子どもだったわけです。
しかし三つ子の魂百までと言う通り、今でも同じように「子供向け」のものをみることで、逆に神経がささくれ立つことがあります。
・辛抱強く待ちなさい
・お行儀よくしなさい
・借りたものは返しなさい
・生き物を大切にしなさい
・人の物を壊してしまったら、正直に謝りなさい
・人に物を壊されても、許してあげなさい
いや、確かにその通りだけどさ・・・!
何一つ、間違ったことは言ってないんだけどさ・・・!
でも説教めいたメッセージを、賢人顔で口説かれるとさ、ちょっと反発したくもなるじゃないですか!
特に大人の目線で見ると、一番の違和感は「なぜか大人が怒らない」ことです。
『いやいや、親ってもっと日常的に怒鳴るじゃん!』
『子どもがあそこまで服よごしたり、部屋ぐちゃー散らかしたりしたら、悲鳴の一つもあげたくなるじゃん!』
『私は子どもの頃そういうので怒られたのに、この子は怒られなくてズルい!!』(←)
などと思うのですが、作品に出て来る大人のキャラクターは、みな聖人君子なので、怒らないんですよね…。
私は子供を育てたことがないので実際のところはよくわかりませんが、
こういう『理想の母親像』『理想の父親像』を見せられるのって、子を持つ親にとって、辛くないんでしょうかね?
いや、ツラいだろ・・・。人間だもの。
ひょっとすると、いい年した大人が外国語を勉強するのに子ども向けの番組を使う際、こういった心理的な葛藤が、一番大きなハードルになるのかもしれません。
というわけで、今月は「Caillou」シリーズを見て勉強してみました。
「字幕を見ながら発音も聞き取るという二つの作業を、少しずつ同時に出来るようになってきたので、字幕に出て来る単語を一つ一つ拾う作業も、慣れてきた」ということでした。
また来月、がんばろうと思います。
ではでは。
語学勉強の費用の足しにさせていただきます_(._.)_