![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96026907/rectangle_large_type_2_063d8e274d24681d4c6806c583ea5c0f.jpeg?width=1200)
本業に戻りました。
題名からして、日本に帰ったのか?みたいな釣り題名になってますが
(たぶん誰も釣れてない)まだ、マダガスカルです。(思わぬダジャレはずい)
今週から空いた時間にマダガスカルの中学校で日本語教員として働いております。
そうです。完全にマンパワーの例ですね。いいのか悪いのか。
でも帰国間近だからこそ始めました。日本という国を印象付けるために。
決して、道中通りすがりに「Cinoa!(中国人)」と言ってくる中学生が
うざかったからではありません。決して。
(最近「ミステリーと言うこと勿れ」のドラマを見てて
ブログの口調が整くんみたいになってることをお許しください。)
結論から言うと、中学校で働いてみてよかった!
めちゃくちゃ発見があります。
一番の面白い発見は「中学生、どの国も一緒じゃん!」ってことです。
日本の小学生は中学校教員一年目に
初任者研修で半日、小学校教員体験をしたくらいで(面白い試みだった)
ぶっちゃけ日本の小学生のことはよく知りません。
自分の小学生時代はめちゃくちゃませてたので例になりません。
忘れ物の常習犯でもありました。
マダガスカルの小学生は素直で、人懐っこくて恥ずかしがり屋です。
でも中学生はまた違います。(日本もマダガスカルも)
これは中学校教員ならわかっていただけると思うのですが、(特に女性教員さん)
中学生って教員に心を開くまで一定の流れがあると思ってます。
ここからはたった5年しか経験してないのに偉そうに
中学生を語ってるわ~ぬるいわね。ぐらいの感覚で読んでください。
①まず警戒する(この先生は怒らせても大丈夫そうか黙って観察する)
②ちょっと挑んでみる(ふざけたことをやってどこまで許されるか試す)
ここで私はだいたい舐められます。自覚ありです。
マダガスカルでもちゃんと舐められました。はい。
でもいつもどこでも厳しくいるのは性に合わないので
というか疲れるので厳しくすることはしないです。
初任のころは頑張って厳しくしようとして何回も空回りしたな~。
ここで舐めてる生徒はいったんほっといて、
真面目に頑張ってる生徒ととにかく一生懸命向き合います。
すると「あれ?なんか俺の方が浮いてね?」と
舐めてる生徒が気づき始めたらもう勝ちだと思ってます。(これが難しいのだけど)
舐めてきてる生徒ってだいたい今まで褒められた経験がなくて
怒られてばっかりの生徒だったと思うんです。
なのでその子が頑張り始めたらこれも褒めます。
すると不思議と「この先生、俺見てくれてるええ先生なんじゃね?」と
思い始める気がします。(これも中々のひねくれものだと難しいんですが。)
長々と語りましたが、私が尊敬する先生方はこの流れを
スムーズにこなされている先生方でした。
だから気づいたらクラス全員、先生をめちゃくちゃ信頼してるんです。
いつも「このクラスの子たちええな~」って思ってました。
さて話がそれましたが、マダの中学校はまだ2日くらいしか教えてないのでもちろん子どもとの信頼関係なんて欠片も築けてないですが、
彼らが私が校門に入ったときに、
「(無言で見つめる)」→「Cinoa!」とからかう」という流れをしてきたあたりで
「中学校にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」(電車男懐かしい)
ってなりました。「こいこい!もっとからかってこいよ~!」という
中学校教員の血が騒いでしまいました。
(マダガスカルの小学生が素直すぎて長年味わわなかった感覚)
でもここが日本と違うなと思ったのが
授業開始しても変なマダガスカル語でからかってくる彼らを前に
「私は日本人。だからたぶんあなたたちみたいにうまく話せない。
あなたたちから聞いたら変なマダガスカル語だと思う。
でも一生懸命マダガスカル語を使って授業をしてる。
だから馬鹿にするのは違うと思う。
(それが理解できんなら次から全て日本語で授業するぞおらおら!)」
↑( )の中はちょっと脅しで言ってみたけどたぶんポカーンとしてたので
伝わってない。
と言った瞬間クラスがシーンとなって
「理解してくれた?」というと「わかりました!」と元気に
応えてくれたこと。
それから一人もからかわなくなったかというとそうでもないけど
でも明らかに子どもたちの目と態度が変わった。
担任として毎日接してた日本の中学生と
定期的で短時間しか会わないマダガスカルの子たちとでは
もちろん違ってくるのだろうけど、
たった一回でぱっと心が入れ替わるあたりが、
「スーパー素直だな~」と思いました。
日本の中学生も素直な子はたくさんいるけど割合はこちらが多いなと思います。
これからもからかわれるだろうけど
一か月半後、日本で働くための免疫つけてこ。
あともう一つ気づけたのは
やっぱりそうやって中学生の
素直な心の上に色々な経験で
かかっちゃった泥を、なんとかして
とっていく過程が好きなんだな
と思いました。
やっぱりどちらかというと中学校教員が
性に合ってるのかもしれませんな。
小学校では相変わらずアクティブラーニングを推し進めております。
![](https://assets.st-note.com/img/1674148635120-0kBb82rv1o.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1674148714058-lICFtqaYuW.jpg?width=1200)
まだ研修中の新米の先生に「これが日本でよく言われる
アクティブラーニングなんだけど、どう?マダガスカルってGWとかしてる?」と聞くと
「私はまだ新米でできてないけど、した方がいいことは知ってる」
と言ってました。
最近の研修に参加した時でも、その傾向が強まってるのを感じてます。
その時は「知ってるならよかった!」と言っておきました。
目の前の子どもたちを見て、それを使うべきか決めるのは
先生なので、とにかく「知ってるなら何でやらないの?」とか
無理強いはしたくないと思ってます。
Facebookにこの記事をシェアすることで
トップ画像を見てくれた多くの知り合いの先生たちが
「色んな学校でGWしてるじゃん!」と気づいてくれたら
と思ってFacebookにも更新通知出すことも啓発活動の一貫にしてます。
(私の記事のトップ画像、めっちゃGWの写真が多いのはそれが理由です。)
意外とこの国のFacebookの宣伝効果は侮れません。
最後になりますが、この家にあるものを処分するために
いつか近所でフリマをしようと思ってるんですが
この憩いの家にいても「これはいくらで売ろうかな」という考え
にしかならず、気が休まらないのが最近の悩みです。
さて今日も整くんに癒されようっと。