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2020-21 創作とかあれこれ

どうもはじめまして。そこらのオンライン上で一次や二次の畑を耕しているかんなと言います。

普段は振り返らないものを、今年2020年に限ってはちゃんと記事にして書いてみよう、と思ったきっかけがこちら。

何か楽しそうですよね。こちらの企画は去年もちらちらと拝見してはいたのですが、自分には関わりのない世界の話だな…と一線引いて見ていました。大体が詳細を忘れているので。
ところが今年はそれを覚えている。ということは多少なりとも文字におこせるのでは、と思ったわけです。では何故今年に限って覚えていたのか、というともう一言にコロナのせいです。そういうわけでまずは、

「創作と新型コロナウィルス」

今年の一月頃は楽観視して奈良に刀を観に行ったりもして、のんきに夏過ぎには落ち着くのでは、と思っていたら落ち着くどころか猛りを増すほど。読みが甘かった。日々対応されている皆々様には頭が下がります。

片や自分はというと仕事には障りない一方で、日常には制限がかかりました。制限と言ってもあちこち動き回れない程度のもの。もっと大変な思いをされている方には申し訳ありません。ただ思いの外これが堪えた。
何もできず、まるっと空いた時間。勉強でもすれば多少なりとも賢さが上がったのでしょうが、暇だから書くか…となりました。今年の驚くべき制作速度(当人比で本当に驚くべき)は一言で言えば時間があったからです。加えて通常とは異なるストレスが凄かった。これまで外出で発散していたものを、創作で発散していたのだと思います。多分。
なので今年は本当によく書いて、よく参加したなあと思います。というわけで振り返ってみます。

書いたもの

一次創作

・ミドーの海
綿津見さんの「web夏企画」に参加した作品です。今年はもうこれでオリジナルは出しきりました。というか書いていて公開したのはこれだけです。それで何を沢山書いたと寝言をと思われるでしょうがそれは後半の話で…。
診断メーカーを回してランダムに出る三種のお題から好きなものを使って作品づくり。久しぶりの作業で楽しかったです。好きと言ってくださる方も多く、とても思い入れのある作品になりました。
最初はSFにするつもりはなく、ミドーの名前と、その日常が浮かんでいる状態でした。しかしそれでは物語は終われないし面白くない。そこで思いついたのが「夏とSF」って相性よくないですか?サマー◯ォーズ、◯の名は、などなどそれほど思い浮かびませんでしたが、まあ良いということにしときましょう。そこに自分の好きを入れてこうなりました。いやうまくいって良かった。うまくいかなかったらこれ本当に面白くないなと思っていました。
ざっくりとした続きの構想はありますが、あまり形にはなっていません。以前にツイノベか何かで書いた140字の話がその間にあたるエピソードのつもりです。
ちなみに話中に出てくる小物は全て診断メーカーで出てきたお題を参考にしています。ゴブレットとかジャム以外。あと某時計メーカーとは関係ありませんが、はからずも「ミドー」の名前に意味が出来て嬉しいような奇妙なような心持ちです。
ともあれ、こちらの作品を読んでくださりありがとうございました。この記事で初めて知った!という方は、お手すきの時にでも読んでいただけると嬉しいです。
さて、次は思いがけず多くなった二次創作です。

二次創作

「遡行軍のはなし」シリーズ
刀ステを観た勢いあまって始まった刀剣乱舞の遡行軍サイドの二次創作になります。
・「アワダチソウ」
これは前年公開しているのですが、一番最初の話なので少し。刀剣乱舞の歴史修正主義者はざっくり言えば「歴史を変えたい」もの。時間遡行軍は実働部隊のようなイメージで、意志を同じくするものという印象です。
では歴史を変えたいと思うほどの強い意志ってなんだろう。歴史上の人物だけの、歴史の表舞台に立つ人だけのものではないな、と思ってこの話が出来ました。在野に生きる普通の人々にもその意志はある、ということで打ち刀を拾った農民の物語から始まりました。

以降が2020年に入っての作品になります。

・「雪しらむ」
前作が打ち刀を拾った農民の話。なら、次は刀が生まれる前の話でも、と思って砂鉄を集める人々の話になりました。たたら、砂鉄、鍛鉄などの資料を読んだりもしました。雪に封じ込められる気持ちで書いていました。

・「空にありて」
刀を拾った農民の話、刀を生む砂鉄を集める人々の話、となったので、では刀が在った場所の話にでもと。僧が行脚する中で出会う、様々な意味での刀のあり方。
話中にちょこっとひっかけを仕込んだのですが、わかる方がいらっしゃったら嬉しいです。

・「想い、出で」
刀によって狂わされたのは男だけではないだろうなという話。「雪しらむ」も多少そのきらいがありますが、思いっきり振り回したのはこの話だと思います。冒頭の火事のシーンは鍛鉄をイメージしていました。

・「風吹かば」
前作「想い、出で」でつらい思いをしただけで終わらせるのもなと思って…

ここまでで遡行軍の打刀、短刀、薙刀は書いたので、あとは槍と太刀と大太刀を書いて終わりかなと思います。それでもまだ書きたいものが浮かべば書きます。
そして遡行軍でだいぶ荒んだ気持ちを癒すのと、気になるアンソロを見つけたはいいが参加する勇気がなかったので書くだけ書いたから公開したものから次のシリーズが始まりました。

「彼らのはなし」シリーズ
刀剣男士、個々の話ですね。
・「トロイメライ」
秋田藤四郎の話。話中に出てくるコミュニティセンターみたいな場所は参考にしている場所があります。そこを通り過ぎた時、ピアノがあると綺麗だなあと思ったところから話が出来ました。トロイメライはその時何となく浮かんだ曲です。

・「雀待つ」
ツイッターのTLでよく山鳥毛さんを見かけていたため、二作目はこれに。雀と竜ですね。山鳥毛さんの持ち主、家、兄弟、生い立ちを調べて、雀と竜で書こうと思いました。

・「春の風吹く」
乱藤四郎の話。原宿の裏道とかにありそうなお店を覗いてもらいました。代官山の裏道とかにありそうなお店でもいい。

……と、二次創作含めて今年に入って書き上げ・公開したのが八作。どれも短いものですが自分にしては頑張ったほうです。

また、綿津見さんの「web夏企画」も大変楽しく参加させてもらいました。

ただ書いて読んで参加するだけではなく、スタンプカードや全作品の紹介を載せたネットプリントまで準備してくださって、その他にも参加者が十二分に楽しめるような配慮も沢山あり、ひとしきり遊びつくしました。
いつもなら時間がなく、しっかり参加はできなかったと思いますが、これも今年だったからこそ。あとは本当に配慮が行き届いていて、読んで感想を書く時間を個人的にはゆったり取れたと思います。いつもしっかり参加出来ない分、今年みたいな時にはついていこうと考えていたため、無事に完走できて良かったです。
お祭りのような楽しさがあったんですよね…だからちょっとはしゃいでいた部分もあり、うるさかったかもと思うと申し訳ないです。
ともあれ、参加されている作品はどれも良いものばかりです。夏を楽しみたい方はぜひどうぞ。そして綿津見さんにはお忙しい中、このような企画を生み出してくださり本当にありがとうございました。

来年はどうしますかね

抱負といえるほど大層なものはないですが、二次創作「遡行軍のはなし」の残りは書き進めるつもりで資料を読んでいるところです。一応、太刀を予定していますが、もしかしたら槍、一番最後は大太刀の予定です。
男士の方は書きたいものが浮かんだらぐらいのペースなので、比較的、自分の目に触れる頻度が高い男士が優先的になると思います。もし、この男士のを読みたいというリクエストがあれば、参考にさせていただきます。
また、日本史・文化・装束その他何かお勧めの資料がありましたら教えてもらえると幸いです。

一次創作は今書き進めている竜の話が2020年には終わらなそうな気がしてきたので、2021年初っ端には公開できるようにするつもりです。
他に書いている地図屋の長編もありますが、こちらは2021年には出来上がらないかもしれません。その他にもあれやそれやとありますが、忘れてはいないんです。優先順位がよく変わるだけなんです…。

積極的に活動されている方々に比べたら地を這うような低空飛行の生産力ですが、これ本当に書いた方なんですよ…そしてとにもかくにも時間。時間が物を言うなあとしみじみ思った創作の一年でした。

来月も淡々と書いていければと思います。それ以上のことは今の所思い浮かびませんが、まあ、何かをやりたくなったらやっているでしょう。そのためには元気でいたいものです。
それでは、ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

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