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創作2024

毎年恒例、「そんなに創作にふけっていたっけ」と首を傾げながらも賑やかしに参加したいという不純な動機で記事を書いております。だって楽しい。
振り返るようなことがあったかなかったか、なければないなりに観た映画の感想でも書いていきたいと思います。

創作TALKとはこんなだよ

観たあなたも書いてみよう。人の創作振り返りを読むのは好きです。
そう言いながら自分がどの月にどんなものを書いていたかを、書き終わると同時に忘れてしまうため、とりあえず書いたものを眺めながらその辺りの心持ちを振り返ってみようと思います。

まずは二次創作

今年は書かなかったね~と言おうとしたら書いていた。ここからもう記憶がおぼろげ。

春ひらく

捧げるために書いたわ(思い出した)。ごこちゃんの話を書く!!儚げな感じがするから桜とか似合いそうだよね!!ぐらいの心持ちだった気がします。
とはいえ五虎退、儚げではあっても芯がある。その芯の強さが普通の人間には「おそろしさ」として受け取られてしまうのではないか。
と、得体の知れないホラー感は相性がいいのでは。それだけだとごこちゃんの可愛さが物足りないので頑張りました。でもやっぱり普通の人には「得体の知れないもの」ではあるので、時間を超えた彼ららしい出会いの話になったと思います。
あれは虎ですか?いいえ猫です。

迷猫

そういや南泉一文字の話は書いてないな、山長毛の話はわりとでっぱなに書いた割には。と思って書き始めたんだか、もはや経緯も覚えていない。今度から創作TALKさん参加見込みで書き始めと共に記事書くか?いや三日坊主になるな…。
前置きはさておき、これもホラーじみてるな……この時こういう話がマイブームだった?(この後も企画で書いたものだけどホラー)書いたのが夏なので季節の影響でしょうか多分。
南泉一文字は皆の孫、けれど目端はきく気遣いの猫。繊細だけどそれを自覚出来ていないので行動に迷いや粗が出やすい、その原因は多分猫かなと思ってのこれ。孫なので一文字一家の誰とも話す機会を作りたかったのと御前と並んで話す場面は作りたかった覚えがあります。
多分、かわいがられる自信もなさそうですね、うちの南泉一文字。この話までは。

落ちる

こちらは弥生様主催「刀が語る怖い話」に参加した作品。なので怖い話(自称)です。普段一人称はあまり書かないのでキャラクターの語りを考えるのが面白かったです。
怖い話と言えばあの刀やこの刀と色々考えてみましたが、にっかり青江はもう書いてしまったし、粟田口の誰かはありそうな怖さで一声欲しい。ダイレクトに怖いものを見るよりは、間接的に「何かがあって」けれど「それが何か決してわからず」「解消の方法も提示できない」方がじんわり怖さが広がって好きなので、そう考えた時にぱっと浮かんだのが蜻蛉切でした。武勇のものですからそれなりに死には触れてきているでしょうし、その死を蜻蛉切の中で結ぶというのも……桑名江にシメられそう。

「遡行軍のはなし」を書きたいと思いながら、プロットを練り直してはいるのですが結末がぶれるぶれる。いったん離れて色んなものに触れよう、書こう、と思った二次創作の今年だったと思います。

よしきた一次創作

今年は嬉しいことがあったのでこちらは割と覚えています。多分。

ペンギン・マンデイ

えっ、これ3月に書いていたのか……既に記憶があやふやでもう怖くなっているのですが、こちらは秋待諷月様主催「ペンギンSFアンソロジー」へ参加した作品です。ペンギンS(すこし)F(ふしぎ)な月曜日に読んでもらいたい話。でもどうしてこういう話になったんだろうか。疲れていたのか。コウテイペンギンが街中を歩くだけでだいぶかわいいなと思った気はします。それがエラそ……尊大で気品と慈愛に満ちた話し方をする姿には愛嬌さえあると思います。人間はこうしてペンギンに救われていくのです。ペンギンを崇めよ。
これでいかがですか殿下。
その他の素敵なペンギンSFはこちらに感想と共にリンクを貼っているのでどうぞ。

見返した日記には

これは「さなコン2024」に参加したものですね。毎年「一万字ってさあ」と呻きながら、それでも毎年参加してきたお祭には参加したい、楽しみたいとお祭魂に則って参加しているのですが、これ一万字向きじゃなかったな。まあそれ毎度のことなんですけど。大河ドラマの影響をもろに受けてました。
さなコンへ参加する目的がお祭魂はもちろんのこと、一万字とどう戦うかになってきているのでほとんど一人相撲です。でも楽しい。来年も参加して相撲してます、はードスコイ。

文月の、種多く

こちらは綺想編纂館 朧様主催「文披31題」に参加したものです。日々提示されるお題に沿ってお話を書いていくという企画。計画性のある方などがしっかりしたものを仕上げてくる中、自分は毎日ノープラン。短いものを、短い時間で書くようにしたからか(というかそうしないと当日中に仕上がらない+即興なので文字数カウンターのサイトに直で書いて文庫メーカーで形にしていた)、普段思いつかないようなことも飛び出てきて発想のトレーニングのようで面白かったです。あと即興は一人称の方が楽。
毎年参加しながら毎年まとめようと思ってやらなかったので、今年こそは!とやれました。

ぼくは明日トマトを買いに行く

今年一年の最後を飾るのはこちらですね……大満足。
九頭見灯火様主催「東京銀経社アンソロジー いつかあの空を越えて」に参加した作品。公募した作品の中から選ばれた16作によるアンソロジー。SFだけでなく、ファンタジーや伝奇ものなど多彩な書き手による珠玉の鈍器本……に自分の名前が並ぶとは思わなかった……。
始めはいい話が思いつかなかったので参加を見送るつもりでいたのですが、締め切りの一、二か月前くらいにパレスチナ(確か)でトマトを売る人の新聞記事を読んだのがきっかけでした。そこからこねくり回して書き始め、どうにか間に合ったので応募することが出来た次第です。掲載してくださり本当にありがとうございます。
近未来、どこかの国の終わらない戦争で、壊れた街を片づけるアル中の主人公。どれだけ街が壊れて人が消えても、生活というものは続いていく、続いていかなければならない。
テレビや新聞やネットで、これだけ日常的に戦争を見ることもないのでは。記事を読んで思ったのがどれだけ壊されてもそこは誰かの故郷で、生活の続く場所なんですよね。ではそこで生きていく人が特別強いのかというとそうではなくて、普通に生活していた人たちが自分の生活を続けようと奮闘している。生活は何物にも代え難い、ある意味人を人たらしめるものなのかなと思いました。
ところで初期プロットではドゥインは老爺でした。おじいさんに先導してもらう感じは何か違うなあと思って少年に若返り。でもおじいさんを出したかったのでハープ弾きとして出てもらいました。ロッソも最初は男性の軍人で主人公たちを監視する側でしたが、これも何か違うなあで半ばで全部書き直してかっこいいばあさんになりました。

ちなみにトマト、うちの父親が水をやりすぎる人なのでうちのは甘くないんですよ。
でも昔、ビニールハウスで乾ききった畑でほったらかしにされたトマトはそれはもう桃のように甘かった。

一次はそんなに書かなかったですが(文披31題で細かに多種書いたは書いたけど)、一作にじっくり向き合えたかなとは思います。私の一万字はダイジェスト。いい言葉をいただきました。それでもさなコンでは一万字の壁と稽古したいと思います。
最近、ファンタジー書いてないので途中のやつに戻ろうか。SFっぽいものがふんわり浮かんでこねくり回してはいるので、それが形になれば書いてみようか。気づいた頃には全く違うものを書いているかもしれません。

オプションテーマ「創作環境」

パソコンのある部屋が夏は暑く冬は寒い、つまり今この記事も手先が凍えながら書いています。人間は我慢できるけど機械にはほんと申し訳ない。音楽はあまり聞かなくなりました。たまにかけるのは集中用音楽とか自然の音とか。雷雨含めた雨音とジャズを重ねて聞けるサイトが良かったんですが、こないだ見たら使えなくなってたような。

映画はたくさん観ました。現代の戦争のある種の想像図として「シビル・ウォー」は凄かったです。

ここまでで3000字強。スマホに移動して記事を眺めてますがスクロール長いなあ。観た映画の感想でうめるなんて必要なさそうなので、このあたりでしまいにしましょうか。

来年もぴたっと自分の中でハマるような小説が書けるといいなあと思います。
長文ご一読ありがとうございました。

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