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【進化論】留学に行くと遺伝子が変わる?語学で遺伝子の限界を超越するには
こんにちは、語学の裏設定のゆうです。
今日は、自分の選択で遺伝子を変えられるという「エピジェネティックス」の仕組みについてお話してきます。
・環境を変えると遺伝子が変わる
・だから語学を身に着け留学に行き
・環境を変えれば遺伝子レベルで自分を変えることができる
自分を変えるぞという決意を固めて留学に行く人は多いと思いますが、まさか遺伝子が変わるなんて、夢にも思っていなかったことでしょう。
どうしてそんな事が起こりうるのか?
遺伝子レベルで変わることのメリットはあるのか?
などについて、誰でも分かるように平易な言葉で解説をしていくので、決して専門用語のオンパレードだなんてことはありません。安心して読み進めていってください。
それに、私は昔、理系の専攻で一応はこの分野の人です。かつての記憶と最新情報のリサーチを踏まえてこの記事を書きました。
1.遺伝子レベルで自分を変えることのメリット
子供の頃にはなかったけど、大人につれて芽生えるもの。
その1つが「諦め」です。
「あの人には才能があるから。」
「才能は遺伝だから。」
「だから私にはムリだ。」
とか
「あの人はなんて人格者なんだ」
「お父さんとお母さんも、人として素敵じゃないか、こりゃ遺伝だ」
「だから私は、あんな風に、素敵な人になれない」
聞き覚えはありませんか?
自分の心の中の声に。
エピジェネティックスはそのような諦めを否定します。
代わりに、希望に変えてくれます。
なぜなら、
環境が変わる→遺伝子が変わる→脳が変わる→能力や性格が変わる
という回路を通して能力開発や性格改造ができるので、今の人生に満足していない人が新しい人生を送れるようになれるわけです。もちろん遺伝子を変えずに脳だけ変えて実現することも可能かもしれません。
しかし、遺伝子レベルから変化したほうが、より根本的な、より永久的な、変化を遂げることができるだろうという点は想像に難くないと思います。
究極の自己更新なのです。
今まで、私のブログをお読みいただいた方には、「語学で性格が変わる」という話は馴染みがあり、なんとなくそんなことも可能なのかなと思っていたかもしれません。しかし、今回は科学的な裏付けを与えていきます。
だから、「なんとなく」が「確信」に変わると思います。
だから、「できるかもしれない」が「やってみよう」に変わると思います。
語学で遺伝子を変えてしまおうだなんて、今までで一番「語学の裏設定らしい」記事じゃないかなと思いませんか?
2.エピジェネティクスのメカニズム
専門家が見たら怒るくらい簡単な説明をしていきます。
わかり易さ重視なのでまずDNAとは何であるか、という点から出発したいと思います。
DNAとはスイッチの集合体です。
でも何のスイッチなのでしょう?
見た目、才能、性格、免疫など、その人の外見と内面に関するスイッチなのです。ここでは問題を簡単にするために、「才能と性格」にだけ焦点を当てていきましょう。
どのスイッチがOnになっていて、どのスイッチがOffになっているか、というOn-Offバランスであなたがどんな人になるか、つまりあなたの才能と性格は決まると言えます。
下の例は、運動が得意で、商売の才能があり、性格が明るい人の例です。
こう見たら、DNAって面白くありませんか?
こんな遺伝情報 (DNA)が人間の細胞60兆個1つ1つに入っていると考えたらそのスケールに圧倒されますよね!!
さて、ここでその人を取り巻く環境が変わったとしましょう。
すると何がOnされて、何がOffされるかが変わる、という面白い現象が起きます。その結果、能力や性格が変わったりします。これがエピジェネティックスです。ちょっと専門的に言うと、「メチル基」という起爆剤を使ってOn/Offをおこなうのです。
何も変哲もない日常を送っていれば同じスイッチパターンのDNAが延々と体内で作られる諸行無常が続くのですが、環境が変わるとその複製に変異が起き、今までとは違うDNAが作られるようになります。
言い換えると、環境が変わると今まで開花していなかったDNAが開花するのです。
例えば、鬱傾向だった人が明るくなったり。
悪く言えば、これまで開花していた才能が逆に死滅することもあるわけなので、自分の能力を下げてしまうような環境にいる人は一刻も早く脱出しましょう。
人は環境によって左右される生き物であることの証明になります。
以上が原理です。要するに、環境が変わるとDNAのスイッチのOn / Offに関わるため、新しい能力が開花する可能性があると言えるのです。
3.動物でも人間でも、既に実証されている
原理の説明を聞いて30%くらいは本当だと信じて頂けたでしょうか?今のふわふわした気持ちを確信に変えていただくために、実例を紹介いたします。
もちろん研究例の紹介ですから、巻末資料に情報ソースを載せています。
・ミツバチの例1
面白いことに、蜂は人間のように社会的な生き物です。
ある者は支配者になるべく者として生まれ、それ以外は隷属となるべく生まれる。
女王蜂を頂点とした階級制度を築き上げ、選ばれし女王蜂はラクな一生を、それ以外の蜂は働きまくる一生を送るのが、皮肉にも似ています。
ところが、蜂の幼虫のDNAに「メチル基」という起爆剤を使い人工的にDNAのOn/Offを操作してあげると、一生奴隷として働くはずだった蜂に女王蜂としての資質が備わったのです[1]。
人間世界で例えると、ただの安月給サラリーマンのDNAを変えたら王族になる、、、ようなものです。しかも芯から王族になっているので、王族として君臨しなければならないような状況でも、名ばかりではなく、遺憾なく新しく手に入れた能力を発揮できるでしょう。まさに人生大逆転。
研究ではその蜂を群れの中に入れることはしませんでしたが、実際女王蜂となり、その務めを果たしていたでしょう。
・ミツバチの例2
人間にも、穏やかな人が居る一方で攻撃的な人が居るように、ハチにも穏やかな個体と攻撃的な個体が居ます。
そこで、この実験では穏やかな蜂1匹を、攻撃的な蜂の群れの中に放り込みました! (キツイ....)
攻撃的な蜂の群れの中に入れてしばらく一緒に行動させると、なんとその蜂は攻撃的な蜂に変わっていたのです。
DNAを調べると、なんとDNAも変わっており、攻撃的な蜂のDNAにより近くなっていたのです[2]。
これは、DNAは環境によって変わってしまう決定的な証拠です。
すごくないですか?
所属する環境を変えたら、DNAが本当に変わってしまうだなんて。
・人間の例
あの忘れもしない同時多発テロが起きたのは2001年でした。
その時たまたま現場に居合わせ、強い恐怖を感じた妊婦さんが出産した子供は、通常より小柄な上にストレス・恐怖を非常に感じやすい資質が備わってしまったのでした[3]。
どうやら、自分が生きている内に受けたDNAの変化は、次世代に受け継がれるらしい。
人間の場合はエピジェネティクス負の側面の研究しか見つからなかったのですが、
あなたが体験したこと、感じたことは遺伝子の変化として、遺伝子の中に組み込まれてその人の一生を左右するだけではなく、その遺伝子の記憶は次世代へと受け継がれさえもするのです。
4.外国語学習や留学を通して遺伝子レベルで自分を変える
2019年、ネットが発達し、日本国内にいながらにして英語を習得できるじだいになりました。それに、もうすぐ5Gが到来します。ますますネットは便利になり、わざわざ留学しなくても、英語は習得しやすくなるでしょう。
便利な時代になった。
きっとそう思いますよね。
でも、今までのエピジェネティックスの話を踏まえたら、伸びしろの短い時代になった、と言えるかもしれません。
ネットが発達し、ますます留学する必要がなくなってしまった。
そんな、一箇所に留まっていても非常に多くのことをこなせるようになってしまった時代だからこそ、逆に留学の価値が光るのではないでしょうか。
留学は、単に語学力を伸ばすための機会ではありません。むしろ、語学力をのばすため「だけ」に行くなら留学はムダです。
留学の本当の価値は、「環境が変わる」という機会を、存分に活用し人間的な成長を遂げることにあります。
これが留学の持つ真の力です。
だから留学から帰ってきて「相変わらずだね」と言われたらその留学は失敗なのです。
環境が変わったのだから、別人になってなきゃ!
日本の常識が通用しない劇的な環境でだからこそ、劇的な変化を遂げるチャンスがあると私は思うのです。
さぁ、一歩目を踏み出してみませんか?
おまけ
自己変革を遂げるにはまず自分が現在立っている位置を知ることだと思います。そこで、こんな記事を書いてみましたので、参考としてお役立ていただければと思います。
参考資料
[1]奴隷蜂DNAを女王蜂DNAに変えることを発見した実験
https://www.bee-lab.jp/hobeey/hobeeydb/db02/hobeey02_13.html
[2]環境を変えたら穏やかな蜂が攻撃的な蜂になった実験
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29580210
[3]同時多発テロの影響
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2891396/
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