2019年版。Queensland州でバスに乗るには? Go card購入・使い倒しガイド
こんにちは、ゆうです。今日はオーストラリアのブリスベン・ゴールドコーストでバスや電車に乗る方法についてです。
そんな疑問は次の3つのポイントを抑えたら解決できますし、この記事を読めば、ブリスベン (Brisbane)、ゴールドコースト(Gold Coast)地域の移動はもう怖いものなしです。
・オーストラリアのバスは時間通りに来ない
・いわゆるSuica、Go cardを買おう
・Go cardを使いこなそう
1.バスが時間どおりに来るのは幻想
日本のバスは定刻運行、もしくはほぼ定刻に近い運行をしてくれるため、タイムテーブルにさえ気を使っていればバスに乗り損じることは無いと思います。しかしオーストラリアは違います。
時刻表を守らない運行が非常に目立ち、10分早く来ることもザラなので、バス停に時間どおりに着いた時にはもう誰も居ない、、、、ということも日常茶飯事です。
当然、10分以上の遅刻も多く見られるため「もう間に合わない...」と諦めるのではなく、交通網の遅刻を祈って全力で駅やバス停を目指して走りましょう。
驚くことにバスだけではなく、電車も10分早く来たり遅く来ることがあるのです。時刻表の時間にプラスマイナス10分した時間を信じよう。
というわけで発車時間の10分前に着いておけば、ほぼ確実だと言えます。このように、日本の常識が通じない事情があるので注意と理解が必要です。これについては今後ちゃんとした記事にまとめようと思っています。
ということで、本記事の残りの部分は「Go card」とブリスベン・ゴールドコースト地域の交通網の使いこなし術について書いていきます。
2.Translinkという会社が交通網を仕切っている
日本なら、電車は電車の会社が、バスならバスの会社がそれぞれありますが、Queensland州はちょっと違って、Translinkという会社が交通網を仕切っています。
それゆえ、Translinkが発行するいわゆるSuicaのようなもの「Go card」さえあれば、ブリスベン-ゴールドコースト地域ほぼどこでも自由に移動が可能です。
Go cardの一番のメリットはやはり、紙の乗車券よりも運賃が20-30%安くなることでしょう。日本でもSuicaが無くても紙の切符があれば電車に乗れますが、Suicaのほうが若干お得ですよね。しかしそれよりもっと大きなベネフィットがあるのがGo cardなのです。
3.Go card でどこまで行けるの?
交通網がどこまで、どんな風に伸びているか全体像を掴むため下の図で比べてみましょう。右側が実際の地図で、左側で色がついている部分が交通網が伸びている場所です。
結論を言いますと、Go card1枚で結構遠くまで移動できます。
ブリスベン~ゴールドコースト間はもちろん、ブリスベンの北に位置している「サンシャインコースト (Sun Shine Coast)」という街にも行けるし、その更に北にある「ヌーサ(Noosa)」という街にも行けてしまう!
ちょっと街の規模は下がりますが、西の「イプスウィッチ(Ipswitch)」「ガットン (Gatton)」に行くのもGo card1枚で事足ります。
特にブリスベン~ゴールドコースト間が電車で$20くらいで行けてしまうのがありがたいです。所要時間は大体90分くらい。ちなみに、ブリスベン~サンシャインコースト間も同じく90分くらいです。
意外と行ける範囲が広そうに見えますが、忘れてはいけないのがオーストラリアは農業大国だということ。下の赤丸で囲んだ街以外は農業地です。
ということで、Go cardのカバー面積は広いのですが、訪れて楽しめる場所は限られているので広さよりも深さを追求して遊び回ったほうが楽しい思い出作りができると思います。
3.Go cardの4つの種類
ワーホリ、語学学校生、観光ビザの方が特にお世話になるのが青色でしょうか。青色のカードがあれば、紙の乗車券より20-30%安くなりますが、緑のカードがあればなんと半額になります。ただし、現地の「専門学校生」「大学生」に使用は限られるので語学学校生は青色のカード一択となります。
例として、Cityの中央にある King George StationからToowongという郊外まで行く場合を見てみましょう。距離にして大体5Kmくらいです。
紙の乗車券が$4.80かかるのに対して、緑のカードはたったの$1.66で行けるのです。まさに緑のカードは神のカード。青いカードは紙の乗車券に比べて35%オフくらいで$3.31。悪くはないですが、やはり毎日使うとちょっと高くつきますよね。でも大丈夫。安く済ませる方法があるのです!次の章にて紹介しています。
専門学校留学・大学留学をしている人は緑のカードを購入することができますが、購入するときには現地の学校の学生証が必要です。そして、Go cardの期限は学生証の期間分だけで、もし期限が切れたら緑のカードは青色カード扱いになるので注意が必要です。
逆に言うと、今青色カードを持っていても、途中から学校に通い始め、学生証を手に入れた人は青いカードを緑のカードとして使用できるので、カードを買い換える必要はないのです。
次の章からいよいよ気になる料金について見ていきましょう。
4.時間帯によって料金が変わる (Off peak と Peak time 節約術)
実は前章出てきた表には続きがあるのです。
同じ色のGo cardでも、乗車する時間帯によって、料金が変わるのです。その基準となるのが、
Off-peak timeとPeak time
というものです。簡単に言うならば
混雑時は高くしますよ。
それ以外は安くしますよ。
というシステムです。平日は朝8時半から午後3時半まで、休日と祝日は全時間帯が対象です。もし可能なら、移動時間をoff-peak timeに合わせるとちょっと得します。
5.移動Zone数によって、料金が決まる (重要)
これは日本にはあまりない概念なのでしっかりと理解しておく必要があります。下の図をご覧ください。
プールに石を投げた時の様子を思い浮かべてみてください。着地点から同心円状に波紋が広がりますよね?これがZoneです。つまり、中心からどれだけ近いかを、等間隔な同心円を描いて表したのがZoneなのです。
公共交通機関の料金は、移動したZoneの数で決まります。
先程の、King george stationからToowongまで移動する場合を考えてみましょう。
King george stationはZone 1で、ToowngはZone 2に位置しています。なので移動Zone数は1となります。では、1 Zone分だけ移動した場合はどういう料金になるでしょうか?
表を読み取る練習をしてみましょう。
簡単でしたか?
青いGo cardのPeak timeなら3.31ドル。Off-peakなら2.65ドル。
緑のGo cardのPeak timeなら1.66ドル。Off-peakなら1.32ドル。
というように、出発地点と、目的地がどこにあるか、そして一日の内いつ移動するかさえ知っていれば、簡単に料金を計算することができます。
これは、電車でも、バスでも、フェリーでも、同じです。
6.Translinkの時刻表を使いこなそう
さて、Zone計算の原理がわかったところで、時刻表サイトの紹介といきます。
開くとこんな感じの画面が出てきます。
それでは検索結果を見てみましょう
このように、
詳細が出てくるわけです。
簡単ですよね?
ここで1つ見慣れないものが。
バス番号って何だろう?
そりゃ路線番号だろう。何を当たり前なことを...と思うかも知れませんが、ここに落とし穴があるのです。実は、同じバス番号でも、InboundとOutboundという2つの路線があるのです。
これを間違えると、とんでもない方向連れて行かれるので、気をつけましょう。 (筆者は何回かやらかしました 汗)
それについて次の章で解説していきます。
7.乗り間違え注意!同じバス番号でも2つある
バス番号は写真の通り、バス番号なのですが...
同じ475路線でも、市の中心に向かうものと、市の中心から離れるもの、2種類あるので大変注意が必要です。いわゆる、上り路線と下り路線です。
電車の場合ならプラットフォームというはっきりしたものがあるのでまず間違えないと思いますが、バスの場合は注意が必要です。必ず、Inbound 路線か、Outband路線かを確認して乗車してください。
これでもう間違えないだろう!と思ったら甘い。実は落とし穴があるのです。これがブリスベンに5年間住んでいたからこそ知っている注意情報なのですが、、、Culture Center Stationというブリスベンに住んでいれば何回もお世話になるバス停に関してです。
Culture Center Stationはプラットフォーム1 (原則 Inbound用)、プラットフォーム2(原則 Outbound用)がありますが、時々プラットフォーム1からOutbound路線が出るという、意味不設定があるのです。
それが、Zone計算の例に出ていた、444路線です。444バスはInboundとOutboundが逆になっています。
444バスはToowong(トゥーウォン)、Indooroopilly(インドロピリー)やKenmore(ケンモア)に向かうので、これら目的地に向かう人は要注意です。
8.Go cardはどこで買う?コンビにやNews Stationで買えます
わざわざ大きい駅に出向かなくても、そのへんのコンビニやNews stationで買えるので入手は非常に楽です。
News stationって何だろう?という人のために解説をしますと、新聞を売っているKioskのような場所です。市の中心にHungry Jacksという、渋谷で言うならハチ公のような、待ち合わせの定番の場所があるのですが、そこに1つNews stationがあります。
Go cardの発行には$15かかります。内訳は、$10がカード代で、残りの$5がデポジットです。デポジットというのは、購入時に最低限カードの中に入れておかないといけない金額です。(2018年まではカード代は$5でした。)
語学学校の学生の人は、必ず発行された学生証を持っていきましょう。緑のカードの入手に必要です。
さて、Go cardは手に入りました。いよいよ使うシーンのことを考えてみましょう。
9.公共交通機関を使う時は、Touch on、Touch offを忘れずに (重要)
バスにも、フェリーにも、電車にも、黄色いマシンがあります。これが乗車時、降車時にカードをタッチする場所です。
忘れると以下の金額が、自動的に持っていかれます。
電車とフェリーのペナルティが大きい!遠くまで移動できる分だけ罰金が高く設定されているのです。
ちなみに、カードの残額がマイナス$5を切ると、チャージしないと使えません。ご利用は計画的に。
10.Go cardをチャージしたい
まず、現地の言葉でチャージのことを「Top-up」と言うので、覚えておきましょう。
Top-upは、コンビにやNews stationの店頭でもできますが、下の機械を使ってチャージする人が多いです。
使い方はここでは説明しなくても、直感的に分かると思いますし、言語設定で確か日本語が選択できたはずです。
さて、これでTranslinkのシステムから、Go cardの使い方、買い方、チャージ法、一通りの理解は掴めたはずです。
ここから下は、関係ある人は関係あるであろうと思うGo cardの豆知識をまとめました。すごく為になった!という人は、是非お友達に記事をシェアしてみくださいね!(ローカル情報満載です)
11.[ローカル情報1] ブリスベン空港から・への電車は別料金
Brisbane空港へ向かう電車は成田エクスプレスのように別料金となるので注意が必要です。Brisbaneの市内から出発した場合、大体$20ほどかかります。
空港まで行くのにタクシーや送迎サービスなどもありますが、大体$50程度かかるので、それに比べたら実は電車で行くのはお得なのです。
12.[ローカル情報2] 緑のGo cardを学生証なしで使用すると、高めの罰金
緑のGo cardは割引率が高いだけに、持っていない人は持っている人から借りて使おうとしますが、リスクが高いです。
というのは、緑のカードを使う人は「学生証」も持参している必要があるという決まりがあるからです。
別にバレなければ大丈夫でしょ?
と思った方。Translinkの警察部門の人が頻繁に乗客のGo cardを抜き打ち検査していますので、安心できません。
罰金総額は$200に上ります!
そういう筆者はどうなのか...というと、一度捕まりそうになったので、それ以降はしないと決心して、自分の青いGo cardに戻しました。緑のGo cardは登録制です。違反したカードには履歴が残ってしまいます。好意で貸してくれた友達に、恩を仇で返さないように、学生証がない人は素直に青いカードを使いましょう。
13.[ローカル情報3]Queensland州から離れる時Go cardは払い戻しできる
もうGo cardを使わないな、と思ったら、カードの中に入っている金額全てと、カード発行代$5を、窓口にて現金に変えることができます。
確かコンビにでは払い戻しができなかった気がするので、駅で行いましょう。払い戻しをすると、自分が持っているGo cardは手放さないといけません。
Queensland州滞在の記念として、持っていたい人はお土産にどうぞ。Go cardに穴を開けてキーホルダーにする人に前会いました。
私はどうしたかと言うと...
Brisbaneを離れた今でも財布に入っています。Brisbaneが大好きだから。
ということで、Go cardに関しての記事でした。5000文字超えたのはBrisbane愛のおかげだと確信しています。
もし、質問や追加して欲しい情報があったら、気軽にコメント欄からお願いします。
それでは!
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