雪蘭

音楽徒然草

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最近の記事

Nirvana 解放と安らぎの境地

音楽コラムを書くのは久々で、何がいいかと模索していた時H&MからNirvanaのTシャツが販売されしかもあの名作『In Utero』だったので買った事がきっかけで、最近また私はNirvanaを聴くようになった。 Nirvanaは元々思春期の頃から好きだったのだが、第一印象はCoccoや椎名林檎よりも自分の気持ちを代弁してくれている、というのが強かった。 (それは今でも変っていない) Nirvanaの成り立ちは関連書籍や雑誌などを読めば有名な事だが、知らないJ人のためにも一応書

    • Oasis 心を救い続ける音楽の泉

      Oasisといえば、その楽曲は日本でも有名で、映画やCMに使われているので知名度が高いバンドであると思う。 私はまさかOasisを聴くとは思ってもいなかった。 というのも、Oasisに対して、ああ「whatever」が有名なバンド?くらいの認識で、なぜこのバンドの素晴らしさに気付かなかったんだろうと後悔した。 まず、Oasisの成り立ちであるが、弟のLiamが地元マンチェスターで開催されたチャリティーライブを見て音楽に目覚め、「The Rain」というバンドで活動していた。

      • My Bloody Valentine アイルランドの産んだ轟音のオスカー・ワイルド

        先日、SNSで「My Bloody 派遣社員」というラジオネームがプチバズりしていた。 その名前を見て、私はふとこのバンドが懐かしくなった。 それがこのMy Bloody Valentineである。 My Bloody Valentineとの出会いは、私の好きな漫画家が最近また懐かしくなってまた聴いている、とLovelessの画像をブログに当時載せていたからである。 私は性格的に、好きなアーティストやクリエイターの好きなものをそのクリエイターたちに影響を与えた音楽を聴いてみた

        • 佐藤秀峰先生の海猿問題から考える権利問題

          はじめてこのnoteを読む人もいると思うので、軽い自己紹介をします。 はじめまして、私の名前は雪蘭(せつらん)と言います。 普段はnoteには不定期で音楽コラムを書いているのですが、セクシー田中さんの原作者の芦原妃名子先生が亡くなりになり、その関連から先日から海猿の原作者である漫画家の佐藤秀峰先生のこのnoteがXで話題になり、その内容を読んで、私は背筋が震えました。 まずはこれが、その佐藤秀峰先生のnoteです。 死ぬほど嫌でした|佐藤秀峰 (note.com) 私はこ

          vacations The Smithsから産まれた反抗児

          最近、60年代~80年代中心だったので、たまには現代のバンドも取り上げようと思う。 このバンドとの出会いはそもそも、某ファッションセンターの有線BGMで流れていたからだった。 私は音楽の趣味は多種に渡って好きなので、Lo-Fiやchill系なども聴くほうだ。 涼やかなギターの音、ゆったりとしたボーカルの伸びやかな声、無駄のないサウンドにふと惹かれ、某音楽検索アプリで調べたのがvacationsとの出会いだった。 最初に聴いた楽曲は彼らの代表曲といってもいい、ファーストアルバム

          vacations The Smithsから産まれた反抗児

          Joy Division 繊細すぎたウェルテルを引き裂く二つの愛

          まず、正直に言おう。 Joy Divisionなんて私は一生聴かないタイプだと思っていた。 なぜかと言うと、ああなんかあの有名な図柄のバンド?くらいの認識だったからである。 しかしこれは今回の記事で謝らさせてもらう。 それはJoy Divisionがこんなにも素晴らしく、私の大好きなThe Smithsとは違った繊細さを持つバンドだったからである。 Joy Divisionの事は、彼らの楽曲を聴いた事がない人でもファーストアルバムである『Unknown Pleasures』の

          Joy Division 繊細すぎたウェルテルを引き裂く二つの愛

          The Shangri-Lasの不良少女の純愛

          The Shangri-Lasについて、60年代という時代背景を考えれば素行の悪い不良少女とみなされていた。 彼女たちの学曲の主題は、甘酸っぱいティーンエイジャーの恋愛の歌という訳ではなく、多くが失恋や思春期の葛藤、嫉妬や悲しみをテーマにしている。 代表作である『Remember (Walking in the Sand)』は、世界中でもヒットし、日本では『リメンバー~渚の思い出』という邦題でヒットした。 この曲を聴いた時、私は衝撃が走った事を覚えている。 60年代のよくある

          The Shangri-Lasの不良少女の純愛

          Reparataは問題児である

          非常に情報の少ないガールズゴーラスグループであるが、なぜを今回取り上げようと思ったのかは理由がある。 それは彼女が非常に問題児だからである。 誓って言うが、これはけなしている訳ではなく褒め言葉である。 前回The Smithsの記事で彼女のソロ曲であるshoesを取り上げたが、歌詞の意味を調べてその意味があまりにも幸福とはほど遠いものだと知って驚いた。 特に躊躇にその傾向が現われているのがこの部分で、「彼らが安全で真実であるように」、「ルイーズが踊り始めると/ジョニーは他の

          Reparataは問題児である

          The Smithsってなんなんだ?

          Smithsといえば、そのシンプルなサウンドやウィットの効いたザ・ブリティッシュな詩的な歌詞、ジョニー・マーの虹色のような美しい音色であるが、まず彼らはwikiや一般的には音楽ジャンルはネオコア・インディーポップとある。 しかし私はこれは一部正直なところ間違っていると思う。 この記事を読む人の中には私がThe Smithsの大ファンだとご存知の方もいるだろう。 なぜ、私が彼らの音楽ジャンルが間違っているかと思うのかは理由がある。 まず、『The Smiths』、『Maet

          The Smithsってなんなんだ?