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浪人生雑記〜駿台入学編〜

晴れて駿台生となった。(詳しくは前回のノート参照)

駿台には高校生活は勉強に全振りしましたって顔の眼鏡から今までの人生負けなしでしたって顔の美男美女まで様々な人がいた。ここにいる人皆んな大学受験に失敗したんだと思うと面白かった。

授業はたしか4月の中盤から開始で、それまでの期間はほぼ参考書を開かず遊んだ。調子に乗ってパーマをかけると父親に「浪人生としての自覚が足りない」と言われて怒られた。

正直もう1年勉強出来る気がしてなかったのだが、悲しいことに悪い予感だけは当たるもので、案の定授業が始まってからも高校時代の帰宅部のエースとしての手腕を存分に発揮した。

土日は授業がなかったので大学生になった友達と遊ぶ日が続いた。この頃は自分より大学生のほうが忙しそうだった。

予備校生っていうのは本当に自由で、授業サボってゲーセンに行く人はもちろん、一切来ない人や昼になるとスマホで誰かと通話しながら帰る人まで様々だ。髪型もなかなか個性が溢れている。

つまるところ自分で自分をどれだけ戒められるかが勝負である。私は9:00開始の1限に間に合うことは少なかった。

それでもなんだかんだマイペースに加速させていき、勉強頑張ってるクラスメイトと仲良くなって閉館時間まで残る日が増えた。

そして予備校の講師はなかなか個性的だ。服装に個性が溢れている。ロリータやゴスロリを着てくる熟練()講師やラルフローレンのポロシャツを襟を立てて着こなす講師がいる。

あと声出して笑えるような面白い先生もいて楽しかった。

しかし予備校というのは不思議な空間だ。劇場のようなのだ。"明るくて面白いカリスマ"のふりをした講師の雰囲気に乗せられて自分たちも"第一志望は譲れない熱心な生徒"のふりをする。ちなみに教室の窓は設計上開けることができない。密室空間である。

これが全て偉い人の計算なんだったら本当にすごい。駿台という教育機関のトップの人間なのだから相当頭がキレる人間なのだろうと思う。

まあそんなこんなで浪人生ライフが本格的にスタートしたのである。

#エッセイ #受験

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