映画日和2
韓国映画「はちどり」
お客さまに教えていただき観てきた作品。
1994年の韓国が舞台。
思春期の少女の日常ともやもや、ちょっとだけ強くなっていく姿、家族の弱さと温かさが淡々と綴られている。
「正しい生き方って何?
世界は不思議で美しい。」
責任転嫁したり、弱者に対して高圧的な大人たちや周囲の中で、唯一心が通じ合えそうな塾の先生が少女に送ってくれた手紙の言葉。
正しいことを正しいと言える大人は、この作品の中では塾の先生だけだったんじゃないかな。
主人公の家庭の、食事のシーンが何度か描かれていて印象的でした。
何でもない日常の一場面だけど、だんだんと家族の関わり方が変化していく様子が食卓を囲む場面に表現されていて、監督の演出のこだわりや良さが象徴されている。
自分の観た映画の中で、記憶に残る場面の一つになると思う。
韓国映画と言えばパラサイトも観たのですが、わたしははちどりが断然好みで、じわりと泣ける秀作でした。
監督はこの「はちどり」が初作品とのこと。
才能豊かな新人監督のこれからに期待大です。
何もないようで少しずつ起こる日常の些細なことの中に、実はその人が形成されていく何かが生み出されている。
その繰り返しで今の自分がある。
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今日の夢
知人と古くて小さな中華屋さんで食事をしていると、友人とその妹が店に入ってこようとしてばったり会う。
友人の妹がすごく髪が伸びていてロングヘアになっていることにびっくりしていたわたし。
ベランダの窓から、ちょうど月が見える方向に向かって寝ているので、眠っている間に月光浴をしていることになる。
猫も隣で寝てたりベランダで寝てたりして、一緒に月の光を浴びて寝てる。