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8月1日は「スリランカ・レオパード・デー」。 レパードとは、日本語でヒョウ。パンサーとも呼ばれます。
スリランカの英字新聞サイト「Daily Mirror online 」に、スリランカで、ヒョウ(Panthera pardus kotiya)の保全にさらに力をいれるために、8月1日を「スリランカ・レオパード・デー」と制定した、という記事が出ていました。
(ちなみに、ヒョウは、レオパードともパンサーとも呼ばれます)
和訳して添付します。
前職のキリンでは、スリランカのヒョウを保護する教育プログラムを支援しています。
これには経緯があります。
5年ほど前だったと思います。
社内のある表彰でマーケティングを担当する部署が賞金を手にしたのですが、それを個々の担当者に配るのではなく、2013年から継続してレインフォレスト・アライアンス認証の取得支援をしているスリランカに対する何らかの支援を行うのに使えないか?という依頼がコーポレートで担当をしていた私に来ました。
そこで、スリランカで認証取得支援をしているレインフォレスト・アライアンスの担当者に相談をしたところ、紹介をされたのが、この保護教育プログラムだったのです。
ちょうどそのころ、スリランカでは数十年前に絶滅したと考えられていたブラック・パンサーが罠にかかり発見されました。ブラック・パンサーは、遺伝子の異常で発現するものですが、それ自体として種を構成していました。それが、住民が鹿などを捉えるために仕掛けた罠に掛かったという訳です。
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残念なことに、保護されたブラック・パンサーは、数日後に死んでしまいました。
これを契機として、紅茶農園のマネージャー達を中心に、ブラック・パンサーを守るための活動が開始されようとしていました。
まさに、そのタイミングだったのです。
色々考えられる施策の中で、農園内の若者の教育プログラムに使うことになりました。
彼らは、「そもそも野生動物を守らないといけない理屈を知ることから、保護活動は始まる」、と考えたからです。(きわめてクレバーですよね)
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これに賛同して、その賞金を提供しました。
その後、教育プログラムを継続するための資金について、スリランカ現地から相談を受けた事業会社が資金提供を継続することに同意し、今もこのプログラムは継続されています。
この記事では、それ以外の様々な活動について述べられていますが、一番最後に「保護活動は住民への教育から始まる」ことに言及されています。
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記事の中にもありますが、スリランカは世界で唯一、ヒョウが頂点捕食者である国です。(ほかの国にはライオンやトラがいますが、スリランカにはヒョウしかいないため)
今もなお、山に行くと野生で住んでおり、ヌワラエリアのホートンプレインズ国立公園では数十頭が確認されているそうです。
絶滅してしまった日本狼のようにならないように、この活動がお役に立てることを祈っています。
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